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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

綱島温泉

2015-05-19 10:33:48 | 日記
 東急東横線の綱島駅は昭和の初め頃までは綱島温泉駅と呼ばれていました。名前の通り一昔前綱島一帯は一大温泉地帯として賑わっていましたが、時代の流れに伴い、温泉宿は一つ一つ姿を消し、当時の面影を残すものは、駅前にある綱島温泉東京園のみとなっていました。

 東京園から歩いても30分掛からないところに住み始めて早や20年。東京園の存在はかなり早い段階で知っていましたが、いつでも行けるという思いが邪魔をし、近い場所ほど行かないもので、一度も訪ねることはありませんでした。

 平成31年完成予定の相鉄・東急の直通工事もいよいよ本格化し始め、綱島では新綱島駅が現在の東急綱島駅から少し離れた場所の地下に建設されます。その工事の関係から東京園が5月の半ば頃に休業することになったとのことでした。休業後どうなるかは、いろいろ情報も錯綜し未定。場合によっては綱島温泉に二度と入れなくなってしまう。せっかくだから一回は入っておきたいと、GWにブラリと一人で訪ねてみました。

 せっかく温泉に浸かりに行くのであれば少し体を動かしてからの方がいいだろうと、ママチャリを借り出し少し遠めのサイクリングを計画。しかし少し無謀だったのか体力の限界が来て、目的地手前であきらめ、一路東京園に向かいました。

 入口の所で料金千円を支払い、さっそく浴場へ。いまどきの至れり尽くせりのスーパー銭湯と異なり、至ってシンプルな広々とした脱衣場。かなり年季の入ったロッカーが非常にいい味を出していました。

 東京園は関東近辺ではよくあるラジウム温泉。黒褐色のお湯が温泉気分を盛り上げます。天井はとても高く広々とした空間が気分をゆったりと開放し、筋肉痛&日焼けの体を存分に癒すことができました。

 東京園の真骨頂は何よりも休憩所と宴会場。親子づれ、学生、お年寄りがそれぞれ思い思いにのんびりと楽しんでいます。テレビで中継されている天皇賞のレースに一喜一憂している人たち、中庭に面した縁台を走り回る子供たち、畳に大の字になって気持ちよさそうに寝ているおじさん、カラオケで熱唱する学生、それに合わせて社交ダンスを踊る人たち。噂には聞いていましたが、本当に濃厚な昭和の香りのするカオスな空間でした。

 定番のフルーツ牛乳を飲みながら少しのんびり過ごした後、東京園を後にしました。懐かしい昭和の香り漂う楽園。休業に伴う一時的な賑わいはあったものの、いずれは時代の流れで消えてしまったのかもしれません。とはいえ地域のランドマークとして長年存在し続けた施設が無くなってしまうのは非常に寂しいものがあります。休業中は銭湯としての営業を検討しているようですが、願わくば世代を超えた人々が、垣根無く交流できる場としての復活を切に願います。(池)



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株式会社ジェイエスピー
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