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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

残心

2014-04-02 08:32:54 | 日記
ついに昨日から2014年度が始まった。弊社も新入社員が入り、また体制の変更により社内に人が増え賑やかな限りである。4/1と言えばエイプリルフールでもあったわけだが、有効期間は午前中だけとのこと。入社式やら何やらですっかり忘れていた。残念無念。

さて「残心」である。

別にエイプリルフールで一担ぎできなかった事が残念な事と言っているわけではない。残心は残念な心や心残りを表す言葉ではなく、日本武道や芸道において一つの動作を終えた後でも緊張した状態を保持する事を表す。

有名なところでは剣道で一本を取った後も反撃に備えたり、弓道で矢を射た後でも的を見据え、反応を見る心構えの事を指す。剣道においては残心を怠ると一本を取り消される事もある。戦いにおいて「勝った」と思った瞬間が一番油断と隙が生じやすいことからも残心はそれなりに広く知られている。

生活の中では、襖や障子を閉め忘れたり乱暴に扱ったり、また技術職の徒弟で後片付けなどを怠ると「残心ができてない」と言われる。

茶会などでも客が退出した途端に大声で話し始めたり、扉をばたばたと閉めたり、急いで中に戻ってさっさと片付け始めたりすべきではなく、帰っていく客が見えなくなるまで、そして見えなくなっても見送り静かに戻る。

実はこれ、仕事においても来客があったときなどに礼儀として自然に行われている。来訪されたお客様をエレベーターあるいは入口まで見送り、扉が閉まったり、見えなくなるまで頭を下げ、見送るといった行動だ。

実際自分が訪問した側として扉を出た途端に大声で内輪の会話をされたり、大きい音を立てて片づけを始められるとあまり良い気分はしない。追い出された様な感覚さえ持ってしまう。そのような思いをお客様にさせてはいけないという礼儀と思いやりなのであろう。


そして、実は残心は(流派にもよるが)前心、通心との3セットの一つであるともされている。

簡単に言うと型稽古で
・前心→いつ、どのような方法で攻撃してこようとも対処できる心構え。
・通心→技をかけたり組手をしている最中での変化に対する心構え。攻め手側は失敗したとしても状況の
変化に対応し、受け手側も隙あらば反撃するよう集中する。
・残心→技が終わったあとの反撃に対する心構え。
となる。

まあ実際に武道経験者では無いので非常にザックリとした解説になるのはご容赦願いたい。
とどのつまり物事が始まる前から最中、終わった後まで気を抜くな、という事になる。

仕事に応用するとなれば
・会議ギリギリに会場に行ったり(遅刻は論外)せず、準備して待ち受ける。
・大勢の会議にありがちだが、自分の担当や発言以外の時に心ここにあらずといった状態にならない。
・退出して見送りが終わるまで自分の片づけ等をしない。あくまでゲスト優先。
といったところだろうか。他にも色々あてはまることはあるだろう。

期首ということで初心に戻り気を引き締める意味で、改めて普段の行動を見直したいと思った次第。皆様もゆめゆめ油断なされぬよう。




「刑事長、ようやくリリース終わりましたね」
「ああ、だが障害報告が上がってこないな(ソワソワ)」
「いや障害無い様に試験してるんですから・・・」
「万事滞りなくなど幻想だ!(ソワソワ)」
「(それ被害妄想の領域じゃ・・・)」


残心はいいけど心配はほどほどに。


(刑事長)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
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