ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: TTIPへの懸念

2016-09-18 15:13:11 | 日記
2016年9月18日(Sun.) チョット長い記事ですが、どこかに共通するような話題に見えていますので、ほぼ全文を取り上げたいと思います。 まるでTPPみたい・・・。 ( ニュースソース: DW-DE 9月17日発 )

<原文の一部>
'TTIP threatens our way of life,' say Berlin protesters : TTIPは私達の生活を脅かしますと、ベルリンでの抗議者が言います。

Rarely has an issue caused such outrage: Protesters have turned out across Germany to demonstrate against the TTIP and CETA trade deals with the US and Canada. They say they won't stop until both are scrapped.
こんな怒りにつながる問題も希: TTIPとCETAに反対する抗議はドイツ全体に及んでいます。彼らは両協定とも破棄されるまで、抗議を止めないと言っています。



German retiree Maud Kellerhals has never been to a demonstration in her life. But on Saturday, the 79-year-old former school secretary from Berlin decided to make an exception. She marched through the city, together with many thousands of other people.

"I have nothing against the Americans, but I don't think they should be able to tell us what to do," she said, explaining her decision to join the mass protest against Europe's controversial trade deals with the US and Canada, TTIP and CETA.

"I don't want to eat their genetically modified food. And the idea that big US companies can take our government to court is just dreadful." Kellerhals said she had been reading up on the issues on the internet.

(抜粋)ドイツ人の退職者(女性)は、かつてデモに参加したことは一度もありません。しかし、この土曜日(17日)、79歳になる以前は学校関係者だった彼女は、その例外を作りました(注: 初めてデモに参加した意)。彼女は、多くの他の人々と一緒に街を行進しました。 「私はアメリカ人に反対しているのではありません。しかし、彼らが何をしようとしているのかを伝えてくれていません。」 彼女は、EUで物議を醸している二つの協定について抗議することに決めたと言っています。 「彼らの遺伝子組み換え食品を食べたくないし、アメリカの巨大企業が我が国の政府を裁判に持ち込むような恐ろしい考えもあるのです。」 彼女は、この問題点はネット情報で知ったのでした。


"CETA and TTIP - poison for societal welfare," reads this banner (二つの協定は、社会福祉にとって毒と写真内のバナーに書かれています。)

Growing opposition
Opposition to the two trade deals has been growing steadily in Germany. A poll conducted in May 2016 by the public broadcaster ARD showed that 70 percent of Germans thought TTIP - the proposed deal between Europe and the US - would bring "more disadvantages" than advantages. That figure was up from 55 percent in June of the previous year.

The Berlin demonstration testified to the strength and breadth of the opposition. The 29-year-old ecology student Stefan Meurer from Potsdam said he rarely went to demonstrations. However, he was so outraged at the prospect of TTIP and CETA being approved and coming into force in Germany that he had decided to attend the Berlin rally.

"I am not against free trade," he said. "But in this form it would undermine our democracy and our standards."

As with many of the protesters on Saturday, one of his fears was that standards for food and other products such as medicines would be dropped if TTIP became law.

"In Europe we have to prove that a product is safe before it can be released on to the market," he said. "In the US they can sell something until someone says it is harmful."

(抜粋)広がる反対: この二つの協定に対する反対は、ドイツの中で確実に広がっています。今年(2016年)の5月の世論調査では、このEUとUS間の協定は、メリットよりもデメリットの方が多くなると考える人が70%に及んでいることを示しています。 これは前年(2015年)の6月の調査である55%よりも上昇した数値になっています。 ベルリンでのデモは、これら反対の意向が強まっていることを証明しています。 また、29歳になる環境学を学ぶ学生はデモに参加することはめったにないのですが、両協定が承認されドイツに導入される見通しについて憤り、ベルリンでの抗議集会に参加することを決めました。 「私は、自由貿易に反対はしていません。但し、この協定は私達の自由主義や標準規定を損なう恐れがあります。」  多くの土曜日の抗議者のように、一つの懸念は、TTIPによって、食品や他の製品、例えば薬品などの基準が落ちてしまうことにあります。 「EUでは、市場に商品が出される前に、その安全性が検証されなければなりません。が、USでは、誰かがそれは有害だと言うまでは販売されてしまうのです。」と彼は言います。


These "cleaners" want to cleanse the world of CETA (世界を浄化したい・・・と)

'We elect politicians, not companies'
Meurer was also worried the market would be "flooded with cheap, substandard goods which don't conform to our rules."

For 51-year-old sales assistant Anna Berger, this was also a key issue.

"I feel this is a threat to our way of life," she said. "We will be swamped with cheap products from around the world. We will not be able to compete. Our own farmers and small-business owners will go bankrupt. And the truth is I don't need cheap apples from South Africa. I would rather have apples from this area."

The majority of demonstrators DW spoke to were similarly alarmed by the idea of bad food suddenly appearing on the shelves of German supermarkets - even though it is unclear if this would really happen. Another oft-cited concern was the provision in TTIP allowing foreign companies to sue governments if their profits are threatened.

"You cannot transfer power to unelected companies like this," said 51-year-old Ralf Grossmann, who described himself only as an employee. "We elect politicians. Not companies."

(抜粋)私達は政治家選出はしたが、会社は選んでいない:  前出の学生は、マーケットに安いものや、基準に準拠しない不良品が出回る恐れを指摘しています。  
 51歳になる営業員(女性)にとっても、これは重要な問題です。 「この協定は、私達の暮らしの脅威になると感じています。世界中の安いものが押し寄せるでしょう。そして競争できなくなります。私達の小規模な農家やビジネス・オーナーは破綻するでしょう。 そして、正直言えば、南アフリカからの安いリンゴは必要としていません。どちらかと言えば、地元のリンゴが望ましいのです。」  多くのデモ参加者の共通的な懸念は、スーパーマーケットの棚に、突然のように悪い食品が並ぶ恐れがあると言うことに警戒を示していることです。また、そのことが明確に起こるかどうかハッキリはしていないのですが・・・。 さらに、外国企業の収益を脅かす恐れがある場合、政府(ドイツ)を訴えることができるとすることに対しても懸念があるのです。 私達の力には限界があって、一雇用者に過ぎない。 政治家を選出することはあっても、企業を選んでいるわけではない・・・とも彼女は言っています。


Many protesters are worried that profit-making drives governments' policies (収益が政治を左右することに懸念を示しています。)

Worrying secrecy
Some demonstrators, such as 67-year-old Angela Schulze, admitted to being unsure of the details contained within TTIP and CETA and what they would entail for their day-to-day lives.

"If I am honest, I don't know what it all really means," said Schulze. "But that is the problem. It has not been explained to us. It has all been negotiated in secret, behind closed doors. That is not right."

Despite such worries, the atmosphere at the march in Berlin was decidedly festive. There were booming techno floats, followed by dancing teenagers with multi-colored mohawks, as well as drumming bands and transvestite choirs - all melded together with a common sense of purpose.

(抜粋)秘密への懸念:  幾人かのデモ参加者、例えば67歳の女性は、この二つの協定が含む詳細や、日常生活にどのように影響するのかについて明確になっていないことを主張します。 「正直に言えば、本当の意味合いはわかっていません。しかし、これこそが問題で、私達に対して説明がなされていないのです。 密室の中で、全てが秘密裏に交渉されています。これは全く正しくないことです。」  こうした心配事・雰囲気の中にも関わらず、ベルリンでの行進は陽気に行われました。 様々な衣装や音楽などが入り混じったデモでしたが、目的は一つになっていました。


Grossmann: "People have had enough" (もうたくさんだ)

Generalized anger
The demonstrators were strikingly diverse in appearance and background, with the likes of employee Ralf Grossman with his big bushy beard and woman's skirt walking alongside shop assistant Anna Berger and the odd besuited middle-aged man.

"You can see it is not just the usual suspects - the eco-freaks and left-wing punks - who care about this issue," said Berger. "It's ordinary people like me, too."

Grossman, for his part, said he felt that the anger went beyond TTIP and CETA. "Obviously, people are galvanized by these trade issues, that is why we are here today. But there is also a feeling that everyone is being worked into the ground and exploited. It is something really basic. People have had enough."

(抜粋)広がる怒り: デモ参加者は実に様々です。髭のおじさんや奇妙な服装をした人もです。しかし、集まっている人達は普通の人だとも言っています。 「明らかに、人々はこの交渉に関して排除されている。それが、今日、ここに集まっている理由だ。さらには、皆がこの仕組みに放り込まれ、悪用されるようなことになるのではないかとの考えもあるのです。 実に基本的なことで、人々はウンザリしているのです。」


***

どうでしょうか。読んでみて、実に日本の置かれている立場(TPP)と、全く同じではないかと思ってしまいました。 日本政府も、悪いようにはしない・ならないとしていた筈なのに、後出しジャンケン的に、それを覆すような内容を出して裏切っていませんか。 本当に、どこを見て仕事をしているのでしょうか。 政治家や行政関係者らのことです。

人を・人民を食い物にするかのような協定や取り決めは許されません。 どこかの大企業や金融資産家等に操られているのではありませんか。



不明朗なプロセスが招く結果は、豊洲市場と同じような結果が待っているのではないでしょうか。 公正・妥当なプロセスを踏んでいるのであれば、それらを速やかに開示すべきですし、開示できる筈でしょう。 これだけ、もたついていることは、そうではなかったと言う証拠を示しているように思えます。

ドイツ(EU)でのTTIPも、アジアでのTPPも、いかにも、”胡散臭い”と言わざるを得ません。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




***

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