ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: 牛からのメタンガスを減らす?

2016-10-11 16:01:08 | 日記
2016年10月11日(Tue.) アメリカの大統領選に関係する報道が目に付きますが、何故にこうも稚拙なのかと思ってしまいます。 「自由」は尊重すべきことですが、だからと言って何でもあり・・・と言うわけではないでしょう。 尊敬されるような立場・振る舞いがあって良いと思いますが、多くのことについて首を傾(かし)げたくなります。 そして、そんな国に追随しているのではないかと思える政権も・・・。

さて、デンマークからの情報ですが、一見、良さそうな情報かと思いましたが、見極めが必要かな? と、これもまた、少し首を傾げています。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 10月10日発 )

<原文の一部>
New grass to reduce cow-burping methane emissions :  新しい草は、牛のゲップによるメタンガス排出を削減

Cow burps account for 40 percent of the Danish agriculture sector’s emission of greenhouse gases
牛のゲップからは、デンマークの農業部門に於ける温室効果ガス排出の40%を占めています。


Burps the culprit, not farts (photo: Environment and Food Ministry) (ゲップが犯人、オナラではありません。)

October 10th, 2016 1:09 pm| by Christian W
Danish researchers from Aarhus University have developed a new type of grass that looks to impact greenhouse gas levels emitted by the agriculture sector.

The new grass is easier for the cows to digest and thus cuts down on the amount of methane gas the bovine beasts release through burping. The Environment and Food Ministry has allocated 13.5 million kroner for further research.

“We know that cattle is one of agriculture’s sinners when it comes to releasing climate gases, so it’s important that we research how we can reduce the cows’ emissions,” Esben Lund Larsen, the environment and food minister, told DR Nyheder.

(抜粋)オーフス大学の研究者たちは、農業部門に於ける温室効果ガス排出に影響を与えると思われる新しい草を開発しました。 新しい草は、牛の消化を容易にし、これによって牛などのゲップによるメタンガスの放出を抑えるものです。 環境食糧大臣は、さらなる研究のために1350万DKKを確保しています。 我々は、温室効果ガスを放出すると言う点では、牛が農業部門に於ける一つの罪人であることを知っています。 なので、どのようにしたらそれを削減できるかを研究することは重要なことなのです・・・と、担当大臣が語ります。

Better milk, brighter future
Larsen went on to praise the new grass for also increasing the cows’ production of milk.

The researchers have implemented modern DNA technology for the project, and expectations are high. The new ‘super grass’ is expected to be ready in about seven to eight years.

Cow burps are about 25 times more potent than CO2 and account for 40 percent of the Danish agriculture sector’s emission of greenhouse gases. It’s a common misconception that the cow methane impacting the climate negatively stems from farts.

(抜粋)大臣は、その新しい草は牛の乳の生産量を増やすことにもなることを賞賛しています。 研究者は、このプロジェクトに対し新しいDNA技術を用いており、期待は高いものがあります。 この新しい‘super grass’は、およそ7年か8年後には実用化される予定です。
牛のゲップは、二酸化炭素の25倍もの影響があることと、デンマークの農業部門の温室効果ガスの40%を占めているのです。 そして、一般的に誤解されているのは、牛の気候への悪影響を与えているメタンガスはオナラからきているとするものです。 (注: stem from~ = ~が原因である)


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温室効果ガスを削減する手立ての一つとしては歓迎したいところですが、DNA技術を使って開発したこの新しい草(牧草)は、言葉を変えると、遺伝子組み換え技術によるものではないだろうか? と思える点で、首を傾げる・・・のです。



除草剤(ランドアップ等)との組み合わせでGMOが氾濫しているように思えますし、結果として、発がん性が強く疑われているグリホサートが飲食物材料内に残留していて、既に、私達の体内に取り込まれてしまっていると思われますし、EU議会議員の尿検査で、尿サンプル提供した48人の全員から、基準の17倍(平均値)ものグリホサートが検出されたニュースは、先日、当ブログでもUPしました。

残留農薬そのものからの影響に加え、GMOそのものの安全性も疑われている状況ですし、今回のニュースの super grass が、真に安全であることを願いたいものです。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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