「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

日本から世界に打って出る監督がいても不思議でない時代に・・・。

2017年05月05日 16時58分11秒 | Jリーグ・三大タイトル
本日のタイトルは、前回「欧州5大監督時代が8大監督時代に入るか注目・・」について書いた延長上のお話しです。

世界の名監督に関心を持てば、当然「日本のJリーグで指揮を執る監督に、そういう人材はいないのだろうか」というところに思考が向かいます。

現在、Jリーグの青年監督たちの中で評価が高いのは、昨シーズンまで川崎Fを率いていた風間八宏監督、広島を4年間のうち3度Jリーグチャンビオンに導いた森保一監督、G大阪を安定したチームに作り上げている長谷川健太監督あたりではないかと思います。

そのほか、現在は日本代表コーチとなっている元仙台・手倉森監督も評価が高いことと思います。

そんなJリーグの青年監督の中で、異彩を放っている一人がC大阪を率いる韓国人監督、ユン・ジョンファン氏ではないでしょうか。

現在、暫定とはいえ5位、これまでよく「桜の散るまでのセレッソ」と言われ、上位にいるのは春の珍事とさえ評されたC大阪ですが、ユン・ジョンファン監督のもとでは、その心配は全くないといっていいと思います。

私は、ずいぶん前に、鳥栖の監督をしていたユン・ジョンファン監督について書き込んだことがあります。

2012年06月03日ですから、かれこれ5年前になります。その時のタイトルは「鳥栖、ユン・ジョンファン監督にみる「監督力」」です。結構長い文ですが、ぜひ一度お読みいただければと思います。

この2012年は鳥栖を5位に引き上げています。翌シーズンは下位に低迷してギリギリで残留したのですが、次の2014年シーズンは好調な成績でシーズン半ばの8月までいっていましたが、なぜか首位にたったところで突然の退任となった経緯があります。

そして、2015年、2016年の2シーズンは韓国・蔚山現代FCの監督を務めて、今春Jリーグ監督に復帰しました。

鳥栖退任の真相は、このシーズン5位でフィニッシュしたことで、多くは語られていません。
ただ、いずれ、この時のことは検証に値する出来事となるでしょう。

C大阪は、ユン・ジョンファン監督が、選手時代に韓国から日本にやってきて最初に所属したチームです。2000年シーズン前期、C大阪は優勝争いをしていましたが最終節に敗れて横浜Mに逆転優勝を許してしまいました。けれども、ユン・ジョンファン選手はこの優勝争いの立役者の一人として活躍したわけです。
C大阪サポーターにとっては思い出深い選手が監督として帰ってきたわけです。

そして、J2からJ1に復帰したチームを順調に上位争いに導いています。C大阪にはクルピ監督時代という幸福な時期がありましたが、今年からユン・ジョンファン時代という、次の「幸福な時代」を迎える可能性があります。

例えば香川真司選手が電撃的にC大阪に復帰しようものならサイコーかも知れません。

ところで、2012年6月の書き込みで私は、
「まだ注目しているメディアが少ないユン・ジョンファン監督、当ブログは将来彼が「Jリーグで成功した最高の韓国人監督」と評される日が来るような気がしており、かつてのパク・チソン同様、Jリーグをステップとして世界に羽ばたいていける可能性を秘めている人だと思っている。なにせ、まだ39歳、あと20年は監督としてキャリアを積んでいける人なのだ。日本や韓国、アジアの枠に収まって欲しくない期待もある。」と書いています。

監督としてJリーグクラブ監督が、欧州のクラブを指揮する時代がそろそろ来てもいいと思っていたところ、スカパーで放送されている番組で、難しい問題提起がありました。

スカパーの番組で「Jリーグラボ」というタイトルの番組があります。コンサドーレ札幌のクラブ社長でありながらキャスターを務めている野々村芳和氏が、毎回いろいろな人をゲストに呼んでJリーグや日本サッカーの課題と対策について論じあう番組みたいです。

その番組に、元ジュビロ磐田の黄金時代を形成したプレーヤー・藤田俊哉さんが招かれました。彼は現役引退と同時にコーチ修行の場を海外に求め、オランダ一部リーグのVVVフェンロというチームのアシスタント・コーチをやっています。

そこで藤田さんが訴えたのは、日本人いやアジア人が欧州で指導者になれる道が極めて厳しい状況に置かれていることです。

能力とか言葉の問題以前に、そもそも欧州人以外の人に指導者ライセンスを与える制度が実はないというのです。野々村氏はそれを聞いて「でもトシヤ氏はちゃんとベンチに入れているのでしょう?」「ふつうライセンスのない人は入れないでしょう?」とか畳みかけていて、結局藤田さんは「なんだかわかんないけどベンチには入れている」という話で時間切れになったみたいです。

この話は、もっと整理した形で聞いてみたいものです。どうやらUEFAや各国リーグのライランス制度が整合がとれていないようですし、アジアのライセンス制度が、欧州では何の役にも立たないみたいな扱いも問題だと思います。

おそらく、ことライセンス問題について、欧州はアジアをまったく後進地域扱いをしているのではないでしょうか?

元日本代表・岡田監督あたりも欧州でやれないかどうか模索した時期があったのではないかと思いますが実現できそうにない壁があるとわかったのだと思います。

藤田さんは、野々村さんから「日本はどうすればいいんだろうね」と問いかけられて「一番の近道は日本代表や日本のクラブチームが欧州の各国や強豪クラブをコテンパンにやっつけて、強さを見せつけることだと思うよ」と答えていました。

つまりは、すべては日本代表も日本のクラブも、所詮二流、三流の強さとしか評価されていないことから来ているのかも知れません。

今回のタイトルは「日本から世界に打って出る監督がいても不思議ではない時代に・・・」でした。この「・・・」のあとに、ため息が出てしまいますね。
では、また。


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サッカー
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