シャンテ サラ

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訴えてやる!

2011年03月08日 | 分からな〜い人生
写真は、南極大陸でオーストラリアが自国領土と主張する地域の氷山。 中央が隆起して氷の彫刻のように見える (AFP=時事 03年10月07日)
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現役時代、仕事上 付き合いのある会社の担当者Aがいた。 その会社は転職者が多いのも有名だった__"太く短く" の人には向きの、典型的な外資系だ。

その会社は調査分析の専門会社で、Aは中年の元研究者の経歴だったようだ。 中途入社だったから、その前は技術系の仕事をされていたと想像する。

Aの前の担当者Bは既に転職して、私と同じ業界の別会社にいた。 私は社内で ある部署 (c) から別部署 (d) に移り、そこで仕事でAと知り合った。 元技術系らしく、温和でまじめな性格のように感じられた。

時々 冗談でこういうのだった__「私もこの会社ではもう "賞味期限切れ" でして …」と。 そのうち転職するのかと思っていた。
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ある時、社外セミナーに出席したら、私を部署dに誘った上司Dが会場の聴衆席に座っていた。 そしていうことには、
「隣に私の知り合いが来ますが、あなたも知っている人ですよ」と謎めいたいいかたをする。 やってきたのは、Bだった。 挨拶をしたが、Dがまた "変わったこと" をいう。

「Bさんは、もう調査会社から転職して業界トップのあの … 社へ移ってますが、前の会社の後任のAさんの仕事の評価も依頼されてるんですよ」

もう別会社へ転職しているのに、"前の会社の後任の評価をしている" なんて、普通考えられないことだと思ったが、その場では
「へぇ そうなんですか」と深く詮索せずに相づちを打っておいた。 実は "これ" が、Aにとって心に重くのしかかっていることが後々になるまで分からなかった。

Dはその後ほどなくして、有名家電会社へ転職、前の会社の三倍働かされていると嘆いていた。
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業界の集まりでナントカ協会というものがあり、私もBも、その協会の某委員会のメンバーだったから、しょっちゅう協会の会合で会っていた仲だったのだ。

委員長は別人で若い人だが、Bはもうすぐ定年というお年で、委員会の中では指導的な発言をされていたから "Bの意見には重み" があった。

ただ、ご自分の意見が長い業界経験に裏打ちされたものが多いのと、また他の委員が一回り以上若い方が多いせいか、他の委員の提案には簡単に同意しようとしない__早くいうと 他人の意見には肯定的ではない発言をすることが多いように見受けられた (悪くいうと唯我独尊ともとれたが 委員会には大きく貢献していて、Bの発言を否定しにくい雰囲気があった)。

例えば、ある委員 (E) が「こうしてはどうだろうか?」と提案すると、物腰柔らかくニコヤカに「さあ それは効果あるかな?」とやんわりと潰してしまう__ある意味 経験が深いだけに先が読めるのだろう。 潰された提案をした委員は欠席しがちになっていった。
……………………………………………………
また、別件でその委員会の会合で調査分析会社のAのことを私が取り上げて、ある提案をしたことがあった__委員会にAに来てもらってセミナー講師としてあるプレゼンをしてもらおうと。 すると、Bはいうのだった。

「う〜ん Aさんに聞いてもあまり意味ないと思うね」と。 結局 そのセミナー講師としての招待提案は潰されてしまった。 私はちょっと残念だなとは感じたが、Bを恨む気持ちは全く湧かなかった。
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後日 電話でAと別件で話す機会があり、あの委員会での件で、「Aさんに講師としてきてもらおうと思って提案したんですが、Bさんが意味ないといってプレゼン講師招待の件はなくなったんですよ」と告げたら、Aはこう反応するのだ。

「そんなことをBさんがいったんですか! … 訴えてやる!」と "激怒して" いうのだ。 びっくりして、
「どうしたんですか、いつもAさんは穏やかなのに …」となだめると、
「私は普段 穏やかでも不正なことに対しては抗議するタチなんですよ … ウゥーッ! 訴 え て や る!」と激しい調子で繰り返すのだった。

日本企業の普通のオフィスフロアだと、役員でもない限り 多くの社員が机を並べているので、とてもじゃないが こんな調子で電話していたら回りから異様な目で見られてしまうが、彼は外資系の会社に所属しており、外資系で ある程度の専門職だとドア付きの小部屋 (office という) に入っている事が多い。 彼もそんなオフィスにいるのだろう。 だから、こんな激しい口調で電話で話せるのだろうと想像した。
……………………………………………………
もしかしてオオゴトになってしまうのではないかと心配したが、実際は 訴えにはならなかった。 その調査分析会社の中で、Aの評価がBによって低いものになっていることがやっと分かった。 だから、AがBを恨んで根に持っていたところに、私が委員会でAを取り上げようとした案をBが潰してしまったと伝えたものだから、Aの恨みが "沸騰点" に達してしまったのだと推測する。

Aも電話を切ったあと、沸騰した頭が冷えて正常な状態に戻ったようだ。 これらの件から、Bは委員会には大きく貢献して、"影の委員長" ともいえる存在だったのだが、意外にもよく思ってない人 (AやE) が少なからずいることも想像できた。

物腰柔らかくニコヤカに対応していても、他人の意見を (稚拙だとして? 或は先読みして効果なし 意味なしとして?) 取り上げず、自分の意見を通すBには、委員長も反対せず、他の委員も黙って従っていたが、多くの人は本当は心からBに従ってないことも想像できた。
……………………………………………………
これらのことから、年配の人は若輩の意見をすべて封じ込めるのはかえって良くないものだということが推測できる。

経験上 意味の少ない提案と分かっていても、効果が大きく期待できない提案でも、もし組織全体に余裕があって、日程的・費用的に大きく負担とならない提案なら、数本に1つは取り上げてもいいかも__いや むしろ積極的に取り上げた方が組織が活性化するだろう。 こういうのを "大いなるムダ" というのかも。

理屈と人の感情、組織の活性化は相反するものであり、なかなか融合するものではないようです。 一概にこうだと、きっぱりといえる内容でもなく、個々にその時点時点で情勢判断していかなくてはならない 難しい事象だと思いますね。

今 Aさんは同じ調査分析会社で副社長で活躍されている。 Bさんはとっくに定年で退職され、その後は一度もお会いしていない。

以上

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Unknown (TAKA)
2011-03-09 08:55:54
私は長年米国系の会社にいましたが、割とチームプイが苦手の人が多いように思いました。また、外資系で出世するには国内の上司よりも人事権を握っている本社の上司との関係が重要だと思いました。本社の上司との関係を良くするには、日本同様に上司の意見には背かないことが基本ですが、会議などでは積極的な肯定発言(ゴマスリ)が最も有効だと思います(笑)。私も偉そうなことを言えませんが、否定的な意見が多いBさんは、上司には好かれていなかったのではと思います。

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