「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

「生活バスちばにうミニ・シンポジウム」が開催され、コーディネーターを務めました

2014-03-09 20:02:22 | 日記
皆様、こんにちは。

いよいよ4月より、北総線千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間に新規路線バス「生活バスちばにう線」が実現する目途が立ってきました。

「生活バスちばにう」実現と周知を目的として、本日10時00分~12時00分に、印西市市民活動センターで「生活バスちばにうミニ・シンポジウム」が開催されました。大勢の市民やマスコミにお越しいただきました。また、県外から駆け付けた参加者もおられました。



プログラムは下記の通りです。

司会 太田 誠(北総線の運賃値下げを実現する会会長)

基調講演 前田 善弘(生活バスちばにう友の会顧問)

パネルディスカッション
 パネリスト:徳永 昌子(鎌ヶ谷観光バス有限会社専務取締役)・武藤 弘(生活バスちばにう友の会代表)・前田善弘
 コーディネーター:大塚 良治(湘北短期大学総合ビジネス学科准教授)

冒頭に私から、北総線高運賃問題の背景説明を行った後、前田氏より「『生活バスちばにう』がめざすもの~千葉ニュータウンを、子や孫の代まで安心して暮らせる街に~」と題して基調講演が行われました。



前田氏からは千葉ニュータウンの交通の現状や問題点についての説明の後、市民主導のバスとして「生活バス四日市」(三重県四日市市)と「住吉台くるくるバス」(兵庫県神戸市東灘区)の事例が紹介されました。前田氏はバス交通の専門家であり、全国各地のバス交通の事例に精通しています。また、鉄道とバスが「がちんこ勝負」を繰り広げている福岡の様子をつぶさに見てきた経験から、バス交通が貧弱な千葉ニュータウンで基幹バスを実現することは、住民のQOL(生活の質)を向上させ、ひいては「子や孫の代まで安心して暮らせる街」の実現につながるとの考え方を披露されました。

続いて、パネルディスカッションに移りました。



パネリストは、徳永氏、武藤氏、前田氏で、私がコーディネーターを務めました。発言要旨は次の通りです。

武藤氏:「生活バスちばにうは北総線に対抗する手段ではない。選択肢を増やして、千葉ニュータウン発展の力になりたい」

徳永氏:「路線バス運行には6台のバスが必要だが、各市の地域公共交通会議で承認されれば、台数制限がなくなって、最低必要台数でバスを運行することが可能となり、300円という低運賃を実現することができる。しかし、既存のバス事業者は既得権益を守ろうとして、あの手この手で『生活バスちばにう』実現を引き延ばそうとしている。また、低運賃での運行を継続するために、極力コストカットを図りたい。月曜日から金曜日まで運行し、土日は運休する。千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間のバス運行が順調にいけば、高花や木刈、印西牧の原や白井にもバスを走らせることも可能になる。ぜひ皆様の応援をお願いしたい」

前田氏:「1年前に私がこのバスを提案したときにはここまで大きなムーブメントになるとは想像もしていなかった。やはり、このバスは絶対に必要だという思いを新たにした」


最後に、フロアから多数の質問や意見が寄せられ、関心の高さを感じました。フロアからの主な意見は下記の通りです。

Q:うちには小さな子供がいるが、未就学児は無料になるのか?
A:未就学児は無料になる。小学生運賃は半額の150円とする予定。

Q:通学定期券は発売されるのか?
A: 1か月6,800円を考えている。なお、北総線通学定期券は1か月10,300円。

Q:船橋市小室地区への停車もぜひお願いしたい。
A:まずは行政にコミュニティーバス運行を提案するのも一つの手でないだろうか。


散会後、私を含め、パネリスト各氏は、テレビや新聞等の取材を受けました。


「生活バスちばにう」の実現は目前まで来ています。皆様のご支援をお願い申し上げます。

※以下、過去の関連記事です。

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」

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