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RANDY NEWMAN /DARK MATTER

2017-07-12 | Rock&Pops
<発売日>2017/8/4

<JAN(規格番号)>0075597940336

<内 容>
今を生きる、そして10年後にこれを聴く人たちへ――あなたが見ているアメリカはどんなですか? 現代アメリカ音楽界における最高のソングライターにして最も偉大なストーリー・テラー=ランディ・ニューマンが、現代に聴かせ問う、皮肉とペーソス、ユーモアが入り乱れた21世紀の歌物語――プーチンからケネディ兄弟、サニー・ボーイ・ウィリアムソンまでもが登場する『DARK MATTER』完成!

■ 現代アメリカ音楽界における最高のソングライターにして最も偉大なストーリー・テラー:ランディ・ニューマン。 グラミー賞のみならず、今やアカデミー賞やエミー賞の常連でもある彼が、2008年の『HARPS AND ANGELS』以来、約9年振りとなる新曲満載のアルバムを完成させた。

■ 今年1月20日、アメリカの現大統領の就任式のタイミングで、「A Few Words In Defense Of Our Country」(自国を弁護するための一言)を7インチ・アナログ・レコードでリリースしたランディー・ニューマン。この曲は元々2008年の前作に収録され、2007年のニューヨーク・タイムズの社説にも歌詞の一部が掲載されたこともあったが、その歌詞は、まるで現代のアメリカを予見したかのようだと一部で話題を集めたという。

■ 米国を描きつつも、その影の部分にもしっかりとスポットライトをあて、ジョークとアイロニー、そしてユーモアを織り交ぜた独特の作風で知られている彼だが、その視点の鋭さと語り口の辛さは本作において少しも衰えてはいない。

■ プロデュースを手掛けたのは、ミッチェル・フルームと、ランディの幼馴染であり、ワーナー/リプリーズの黄金期をつくり上げた伝説の音楽プロデューサー:レニー・ワロンカー、そしてデヴィッド・ブーシェ。

■ アルバムの1曲目を飾るのは、進化論の存在について議論する科学者と狂信者、そして聖歌隊をフィーチャーした9分間にも及ぶミュージカル大作「The Great Debate」。そこに続くのは、ピッグス湾事件前のJFケネディとロバート・ケネディ兄弟との会話を妄想した「Brothers」(その歌詞の中でJFKはキューバの歌姫Celia Cruzを案じている)、そして思わずにやりとせざるを得ない、荘厳でコミカルな「Putin」(勿論ロシアの大統領についての曲)。さらには、本家サニー・ボーイ・ウィリアムソンが、自分の名前を無断で借用した若者が、ブリティッシュ・インヴェイジョンが巻き起こる時代に大きな成功を収めていく様を天国で知るという「Sonny Boy」(ちなみにこれは実話に基づいている)など、著名な人物が登場する曲も含まれている。

■ ちなみに「Putin」に関して、Pitchforkはレビューのなかで「ランディー・ニューマンの最高の曲は、聴くものに”自分の立っている場所”、”自分の考え”、そして”自分の信念”について疑問をもたせる。”PUTIN""はきっと、何年も先になってからその本当の意味が届けられるような絵葉書のような曲だ」と評している。

■ しかしそこは映画『トイ・ストーリー』の「You Got A Friend In Me(君はともだち)」、映画『モンスターズ・インク』の「If I Didn't Have You(君がいないと)」などの作者でもあるランディー・ニューマン。本作の中にも、永遠に砂に埋もれたままのサーファー小僧が主人公の「On The Beach」、そして長い間家にをあけたままの息子の、将来の希望に溢れた子供時代を振り返るノスタルジアに囚われた父親を描いた「Wandering Boy」など、もの悲しいストーリーをユーモアあふれる語り口と温かなメロディーで歌にしたものもある。

■ 今回も様々な人々の視点から曲を作っているランディー・ニューマン。そんな自身の曲について彼は、こう語る:「もし自分の曲に一貫しているものがあるとするなら、それはきっと、しばしば一つ以上の声が登場しているということだ、特に大作になるとね。それは今までやっていたものとは違っていて、それを何とか完成させて、理解しやすいものにするのは結構難しいことなんだ」そしてこうも続ける:「でも上手くいっていると思う。それによって、より多くの場面や人物を描くことが出来たと思っているからね。リスナーは賢いから、歌を理解してくれるだろう。好きになってくれたらいいなと思っているよ」

■ さらにアルバム『DARK MATTER』については、こう述べている:「このアルバムを誇りに思っている」さらにこう続けるのだ:「楽しめる作品だと思う――楽しんでくれるといいなともね――それこそが自分のやっていることの80%を占めているものだ。そして今回は今までとは違ったこともやっている。自分にとっての一歩前進だ。自分がどれだけ長くこれをやっているかを考えれば、自分をほめたくなるね」

■ 現代アメリカ音楽最高のソングライターが、今を生きる、そして10年後に本作を聴く人たちに聴かせ問う、21世紀の歌物語。10年後に改めて聴いてみた時、人々は本作をどう感じるのか――興味深い課題が人類に与えられた。

https://www.youtube.com/channel/UCI2zfGHCt68rzyGepRsr7wA