原発問題

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『除染が続く福島での悲劇』<リンゴが腐るまで> ※52回目の紹介

2016-09-15 22:19:23 | 【除染が続く福島での悲劇】

*『リンゴが腐るまで著者 笹子美奈子 を複数回に分け紹介します。52回目の紹介

『リンゴが腐るまで』原発30km圏からの報告-記者ノートから-

著者 笹子美奈子

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**『リンゴが腐るまで』著書の紹介

 あとがき

(前回からの続き)

 東京オリンピックに向けて進められる道路や地下鉄の拡充工事、ビルの改築工事。夜遅くまでにぎわう飲食店街。原発事故後、続いていた「節電」のスローガンもいつのまにかなくなり、ショッピングセンターのエスカレーターやトイレの温水洗浄便座など、街のあらゆるところで電気がふんだんに使われています。クリスマスのイルミネーションも、きれいに灯されています。

 かつてその電気の源の大半を作り、送り出していた地、東京から新幹線でわずか1時間半の地が、5年がたとうとする今もまさかこんなことになっているなんて、きっと東京で暮らす多くの人が知らないのでしょう。

 知らないこと自体に罪はありません。しかし、私には負い目がありました。

「そうか、電源車が向かっているんだな。なら大丈夫だな」

 2011年3月夜、私は東京本社で東日本大震災発生の対応に追われていました。津波による被害の情報が次々と入り、刻一刻と被害の大きさが明らかになっていく最中、東京電力本店で取材している記者から福島第一原発が全電源喪失との知らせが入りました。

「とんでもないことが起こった」

 聞いた瞬間、声を失いました。しかし、しばらく後、電源は数時間のうちに確保される見通しとの情報が入り、連絡を受けたデスク共々、ほっと胸をなでおろしました。まさかその時向かっている電源車が接続不能なケーブルしか積んでいないことなどつゆも知らず、これからこんな大参事が起こることになろうとは、まったく想像していませんでした。

 福島第一原発1号機の爆発後の映像を、私はテレビで見ました。頭の中が真っ白になりました。

 ※「あとがき」は次回に続く

2016/9/20(火)22:00に投稿予定です。 

リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書)

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