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【政治家の判断】チェルノと同等の避難をなぜやらない? ”学校だけで1000校以上の避難必要だから”

2012-08-06 12:17:06 | 放射能汚染

 【政治家の判断】チェルノブイリと同等の避難をなぜやらない?

”学校だけで1000校以上の避難必要だから”

原口一博×武田邦彦 それでも原発は必要か
なぜ信用できないのか? 政府が発表する原発情報に
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1107/01/news013_3.html
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1107/01/news013_4.html より
2011年07月01日 09時10分

●政府は本当のことを言ってくれない

武田:僕はブログを書いていますが、多くの読者から質問のメールが届きます。その内容のほとんどは「政府は原発が爆発する可能性が分かっていても、絶対に発表しない」というもの。多くの読者は確信しているんですよ。政府は絶対に本当のことを言ってくれない、ということを。

 そしてもし原発が爆発すれば、政府はこんな対応をするのではないでしょうか。「原発が爆発しました。しかし健康に被害はないので、そのままじっとしていてください」と。しかし政府がこんな発表をしても、国民は「それも嘘だ」と疑ってしまう。多くの国民は心の底から、政府を信じていないのではないでしょうか。

 「政府の言っていることは信じられないので、自分で情報を入手しなければいけない。インターネットを使って情報を仕入れ、それをTwitterなどで流さなければいけない」――このように考え、そして行動している人も多いことでしょう。なぜこんなことをしているかというと、自分の身や子どもの健康を守る術がないから。今の政府の対応を見ていると、国民を守ろうとしていません。しかしなぜ国民を守ろうとしないのか、その理由が分かりません。

 その「なぜ」を突き詰めていくと「ひょっとしたら政府は電力会社からお金をもらっているのかもしれない」と疑ってしまう。もしくは国民のパニックを恐れていたのかもしれない。はたまた単に決断ができないだけなのかもしれない。理由はよく分かりませんが、「とにかく政府の言っていることは信用できない」と感じている人が多いのではないでしょうか。

原口:ご指摘の通り、国民の多くは今の政府を信用していませんね。

武田:例えば東京〜大阪間を結ぶ、大型客船が運行することになったとします。その船には乗客を守るための救命ボートや救命具を用意しなければいけません。また大きな事故が起きた場合を想定して、救助隊らはその準備も行う必要があります。

 ところが福島第1原発では事故が起きたとき、政府は近隣の住民を助けようとしませんでした。チェルノブイリで事故が起きたとき、旧ソ連の対応はいろいろ問題がありました。しかし事故が起きた翌日にはキエフからバスを出動させ、原発の周辺地域に住む住民を避難させました。

 福島第1原発で事故が起きたとき、政府はなぜ住民をすぐに避難させることができなかったのでしょうか。原発というのは自民党時代からかかわっていることなので、民主党だけの問題ではありません。しかし時の政府として、住民をすぐに避難させることができなかったことはものすごく大きな問題です。政府のどこに問題があったのでしょうか?

原口:僕もその点については問題意識をもっています。武田先生がおっしゃるように、旧ソ連は大量のバスを用意し、赤ちゃん、子ども、妊婦、女性を優先して避難させました。また動物も逃がしています。

 そして現在、年間5ミリシーベルト以上あるところでは、原則住むことができません。また年間3ミリシーベルト以上あれば18歳以下の人は立ち入り禁止になっています。日本政府のように距離で避難地域を決めていません。なぜ日本政府は放射線量で、避難地域を決めることができなかったのか。これはとても大きな問題です。

武田:そう思います。

●菅首相に辞めてもらいたい理由

原口:原発にかかわっている大臣が、何人いるかご存じでしょうか。実は5人もいるんですよ。全員の名前を挙げることができる人は、ほとんどいないでしょう。モニタリングポストは文部科学省、戦略にまつわることは科学技術省、このほか防災担当大臣もかかわっています。テレビには官房長官や経済産業省がよく出ていますが、原発には多くの人が携わっています。

 さきほど武田先生は船を例に挙げられましたが、原発はいわゆる“エンジン”だけあって、救命ボートや救命具などを用意せずに運転を続けてきたんです。3月11日に事故が起き、その日の20時50分に2キロ圏内で避難指示が出されました。そして21時23分に3キロ圏内の避難指示と10キロ圏内の屋内退避指示が出された。

 政治家の中には「自分たちはたいしたことをした。避難距離を広げたんだから」と思っている人がいるかもしれませんが、それではダメ。住民にはすぐに救命具をつけさせ、そして救命ボートで逃げるべきだったんです。

 文部科学省は学校などで許容される放射線量について、1時間の限度を3.8マイクロシーベルトと発表しました。これは国際放射線防護委員会が、年間の積算放射線量20ミリシーベルトとしているものを根拠としています。しかしこの20ミリシーベルトについて、僕は大反対しました。

 「現在のチェルノブイリと同じようにやりましょう。なぜやらないんですか?」と僕が訴えると、ある人はこう言いました。「それをやると、避難する人がたくさんになってしまう。学校だけで1000校以上の児童・生徒を、避難させなければいけない。それはできないんだ」と。

武田:ひどい話ですね。

原口:もしそれが本当の理由であれば、本末転倒です。未曾有の事故が起きているのに、動かせないことを理由に、動かせないようにした。20ミリシーベルトに決定した人たちは、それだけ放射能のリスクに子どもたちをさらしていることを本当に分かっているのか。これも本当に大きな問題です。

 

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