脱原発・放射能

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原発周辺住民が苦悩の告白!!恐ろしい実態を暴露

2011-08-27 00:54:07 | 原発・放射能
原発周辺住民が苦悩の告白!!
恐ろしい実態を暴露

 

なぜ原発にNOといえないのか
何故、原発立地地域は原発にNOと言えないのかを、原発が計画され現在に至るまでの事情を踏まえながら時系列で書いています。そして、現状を打破するにはどうするべきかの、僕の意見も述べました。

先程の奇形魚の話ですが、原子炉を循環冷却した後の水はフィルターを通して海へ放出されます。水と言っても冷却に使用した後なので、お湯のような感じだそうです。泊原発建設計画段階においても、海水温度の上昇で魚が獲れなくなるのでは?とかビキニ水爆の事とか地元漁師の間で話題になってました

しかし高齢化と過疎化、200海里問題などで先細る漁業資源など、将来を考えた時に、電源立地交付金や、建設時に滞在する何百、何千という作業員、営業運転後も約1年おきに必ずある原発の定期検査等にやってくる作業員(長期地元滞在です)が地元に落とすお金の事などを考えた時に背に腹は変えられなかったというのが地元の本音です。

 

猛反対していた人も、多額の見せ金につられて、一人、また一人と陥落

当初は猛反対した漁師も沢山いました。しかし多額の見せ金につられて、一人、また一人と陥落して言ったのです。一度、あきらめる(原発を受け入れる)と気持ち的には、支えになるものは、ありません。確かに交付金や税収のお陰で潤って

いきました。道路や建物は立派になり、原発御殿も見かけます。しかし本業の漁業は案の定、さらにダメになり(1号機運転開始時には風評被害もありました)、仕事を奪われた多くの地元の方は、原発関連の仕事位しか他に仕事はありません。おまけに給料も高いです。地元自治体では

漁業からの税収はほとんど見込めず、交付金に頼らなければ破綻してしまう。そうやって、住民も自治体も原発との関係が切れなくなっていくのです。地元を擁護する訳ではありませんが、今まで漁師しかやった事ない人が、他にいきなり何の仕事ができますか?都会と違って職種も求人も地元には

ほんの少ししかありません。家族と離れて都会か別の港に出稼ぎに行くか、地元で家族と一緒に暮らす代わりに原発の作業員となるか、村や町を捨て家族ごと新天地へ引っ越すか…この3択しか選ぶ道は無いのです。そうこうする内に2号機の話がやってきます。交付金も増えます。

 

暮らしの質が上がり誰も反対しなくなった頃、異変が起こり始めた

収入も福祉も確かに良くなって来てる=暮らしの質も上がると誰も反対はしなくなります。「原発が1機あるのも2機あるのもかわらんべさ。」こんな感じで、さらにズブズブの関係は深まり、関連雇用や経済効果(建設作業員向けの民宿、飲食店など)は周辺自治体にも波及して行きます。そうして豊かさを実感

できるようになった頃に、異変が起こり始めます。釣った魚がおかしい…子供の体調がどうもおかしい。「やっぱり原発だべか?…」そうこうしている内に、営業開始から5年、10年と経ち、最初は珍しかった奇形魚は普通に見かけるようになり、最近、ガンで亡くなる人が多いよな…

そして奇形は、とうとう生まれてきた子供にまで見られるようになりました。(すみませんが個人情報に触れるので、これ以上の詳細とソースは明かせません)「やっぱり、原発が…」しかし、今更、原発そのものを無かった事にはできません。以前の海は戻って来ない。仕事はどうする?税収は?

 

さんざん飼いならされた地元に思考能力はない

街はどうなる?答えなんか出ません。怖い現実から目を背けて原発と共存する方法しか残されてないのです。そんな状態で、さらに10年余が経ち、1号機が営業運転を開始して20年後(2009年)に3号機が運転を開始しました。もう、さんざん飼いならされた地元に思考能力などありません。

北電や道、国が言う事を丸呑みするだけです。拒否しても、原発が建つ前の環境は戻ってきません。暮らしも以前よりさらに悪くなるでしょう。自治体は崩壊します。3号機の公聴会の時には、周辺自治体からはかなり不安や反対の声も出ました。しかし徹底的にプルトニウムは安全だ、安心だと洗脳

のように何度も説明され、そんなものなのかな?と大半の地元の人は半信半疑な状態です。正常な思考の人も口をつぐむ人が多いです。2号機の事故の時に作業員の間で被爆に関する色んな噂が出ました。それでも、受け入れるか街を去るしか選択肢はないので、いつのまにか消えてしまいます。
福島の事故を受け、地元の不安は相当大きいです。泊3号機はプルトニウムを混合燃料(Mox燃料)とする、プルサーマル発電です。あの福島第1、3号機で核爆発を起こし大量のプルトニウムを撒き散らしてしまったものと同じ発電です。しかし、その話を公でするのはタブーになっています。

 

これらのことは、全国の原発立地地域の共通の問題

話した所でどうしようもない。ただただ、地震が、福島のような事故が起きない事を願いつつ、原発と共に生きるしかない。後戻りは出来ない。これが、原発立地地域の、いつわらざる実情なのです。今回、僕が、いくつかの暴露と現地での事情の公開に踏み切ったのは、2つの理由からです。1つ目

この泊原発周辺の諸事情というのは、北海道の原発に限定された話ではなく、全国の原発立地地域が抱えている共通の問題である事。そして、原発稼動停止、さらに廃炉後のビジョンが描けないと、地元はNOの声を上げる事が出来ない。そして、そのビジョンは地元だけでなく電気を供給される

都市部も含めて共通の問題として認識、共有しあって描いていかないと解決が出来ない事。(電気をもらってばかりで問題や責任を全て地元に押し付けるなんて虫がよすぎます)二つ目に、日本は地震頻発国であり、一度福島のような大事故を起こしてしまうと、被害は原発周辺だけに収まらず、

広範囲に放射線被害が起きてしまう、しかも汚染された土地が元に戻るには数百年、プルトニウムならば半永久的にと途方もない時間がかかる。この事も電気の供給元(立地地域)も供給先(都市部)も共通の問題であり、地元の都合だけで原発を動かす事も、都市部の事情だけで地方だけが原発の

リスクの大半を背負ってはならない。そう思ったからです。都市部も田舎(原発立地地域)も同じ目線で問題を共有し考え行動していかないと、全国の原発を止める事は不可能と考えたからです。どうか地域の再生と自立できるまでのアドバイスと後方支援を電力会社に変わってお願いします。



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