小澤応援団トレース疑惑

　ネットは成長分野だとは思うけど、現在のネット勢力なんてのは、ハナクソ程度の規模でしかないと思う。
　それは、あれだけフィーバーした麻生自民党ＶＳ鳩山民主党で、民主党政権が圧勝したにも関わらず、衆院選投票直前まで、麻生総理が「大丈夫だ」と言い続けて、麻生陣営がそれを信じた事で明らかだ。
　無論、１年前、敗色濃厚なのは麻生総理ご自身もご存知だったとは思うが、以前にもエントリした事がある「将は俯かず」の精神で、兵を励まし続けたのだと思う。
　投票前夜の麻生総理の街頭演説は、選挙の神が降りたかと思える程、鬼気迫るものがあり、街頭を埋める万人規模の支持者の熱気はホンマモンであった。いやマジで凄かったのよ。動画とか見たら判る。麻生総理個人的な人気は圧倒的だった。そりゃー反対陣営はアレを見りゃ怖いよ。



　あれで惨敗ってんだからなぁ…。戦前の情勢予想から、旗色が悪いのは判っていたけど、負けても僅差だと思ってた。

　あの時、本当に痛感し、先日の参院選での自民党比例で出馬した三橋貴明氏の惨敗で再確認したんだけど、ネットでいくら圧勝しようが、創価学会の組織票どころか、共産党の動員力にも現時点では劣るのだ。

　現在…。大マスコミ的に小澤の敗色は濃厚なれども、かの陣営はまだ、小澤勝利を信じていると思う。俺は、小澤がネットの力を過信しているように思う。
　どうも、あの衆院選の自民惨敗の時、麻生総理を必死で応援していた連中（＋俺）と、みにーねえさんとか植草一秀氏とか岩上安身氏とかの「小澤応援団」が激しく一致しているような気がしてならない。

　小沢一郎氏圧倒的優勢で推移する代表選終盤情勢
　http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-1540.html

　民主党代表選：札幌での立会演説会と終盤情勢
　http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2260.html

　以前、多分グーグル関係者だったと思うけど。
　インターネットＶＳ従来勢力という構図なら、インターネット側が必ず勝つと言った人がいた。実際、盧武鉉やらオバマやらがその構図にピタリとハマり、俺もそうかなと思うんだけど。

　うーん。日本人っつーのはそのへん、頭が固いのかもなぁ。
　ホント、上記植草氏のエントリとか、読んでみると、も、全然小澤が負ける気がしなくなるのだ。FNNの調査を今朝の新聞は大きく取り上げ、議員票は拮抗しているので、地方票で小澤が圧倒的に不利という記事を載せているのに、それを「誤報」とか言い切っちゃってるのだ。

　【サンスポ】菅首相の再選強まる…民主党代表戦
　http://www.sanspo.com/shakai/news/100910/sha1009100506005-n1.htm

　俺もなぁ…。市場は小澤の「政策実現能力」に期待していると思うんだけどなぁ。
　事、選挙終盤の票読みとなると、日本のマスコミはなかなか正確だぞ？まあ、今回は植草一秀氏やみにー姐さんとこだけでなく、選挙の票読みにはなかなか強いオフィスマツナガさんとこまでもが小澤有利と見ている。どうも、情報の出所が同じ（鳩山グループの独自調査？）っぽい。

　衆院選の後半の時もこんなだったよな。俺は「どっちが正しいんだっ！」と頭を抱えたもんだけど。
　多分、実際のところは誰もわからないんだろうね。

　個人的には。
　ミラーマンやらみにー姐さん達に、俺らが衆院選惨敗時に味わったのと同じ絶望感を持って欲しいという、そのただ１点のみで、菅に勝って欲しいと思ってたり。菅が勝った瞬間、トレース疑惑は疑惑でなくなる。

　はっはっは。だってどっちが勝ってもいっしょやん。まさに「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」。究極の選択ってのは、よーするに「どっちも嫌」な選択なんだよ。