あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

トランプ爆誕、その後

2016-11-12 08:11:15 | 国際
【プレジデント】日本の「トランプ分析」は全部デタラメだ
http://president.jp/articles/-/20617

投票前、日本の多くの有識者はヒラリー・クリントンの当選を断言し、トランプの当選はありえないと語っていた。そんな中、1年も前から、トランプ氏の当選を一貫して予測してきた人物がいた。PRマネジメント代表で、早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉氏である。

 同じく。ほぼ1年前からトランプが大統領になる事を繰り返し主張してきた立場から、共感が持てる分析なのかなと思って読んでいたんだけど…。

 心情的には同類に見られたくはない、現在の傲慢なマスコミをさらに見下す高みに立っているような、もっと傲慢なタイプの有識者の記事のように思われた。

現在、トランプ大統領誕生でヒラリー当選を予測していた有識者らの阿鼻叫喚が続いています。「隠れトランプ支持者がたくさんいた」「世論調査が間違えていた」などが代表です。しかし、トランプ勝利は本当に予測できなかったのでしょうか? 筆者はこのような見解は明確に間違っていると断言します。

トランプに「だまされた」私たち 過激発言は比喩? 和解宣言の意味
http://withnews.jp/article/f0161111001qq000000000000000G00110101qq000014288A

 その阿鼻叫喚の一例。俺も最近楽しんで読んでいる記事の一角である。

 これについては、俺も冒頭記事の著者と同感なんだけどな。
 彼が、トランプ優勢を導き出せた根拠を列挙すると、こんな感じなんだそうな。

1.共和党予備選については、主流派候補が勝つという慣習に囚われすぎ。
  現地世論調査をチェックしていればトランプ勝利は明白だった。

2.大統領選挙本線の接戦州はずっと世論調査上接戦だった。
  ヒラリー圧倒という情報はマスコミの願望か、ミスリードだった。

3.民主党のサンダースが失脚して、民主党予備選参加者が伸び悩んでいた。

4.トランプ支持に回った白人労働者層を「愚かな国民」とメディアがバッシングした。
  これはむしろトランプの支持を後押しした。

 要するに、各種世論調査をつぶさに観察すれば、今回のトランプ圧勝は予見できたという事らしい。
 結構説得力のある話だと、確かに思われた。中でも民主党のサンダース旋風をヒラリーが打ち破って以降、民主党の予備選参加者が伸び悩んでいた話なんかは、俺も感じていた重要な観測点だと思う。

 言ってる事は理解できるんだけど…。

以上のように、世論調査等の重要な数字を丁寧におさえていくことで、トランプ勝利という結果を導出することはそれほど困難なことではありません。

 要するにこの一文に、俺は不満があるのである。確かに、民主党は極左のサンダースとヒラリーが拮抗してて、弱者向け政策を掲げたサンダースを、弱者に対してあまり人気がなかったヒラリーが打ち破って代表になり、既存の支持者が大量にトランプにまわったという話は説得力もあるし、俺もその現象は大なり小なり発生していたとも思うのだけど。例えば別の世論調査では、年収別支持率で500以上がトランプを、未満はヒラリーを圧倒的に支持しているというデータもあるのだ。


▲低所得者層は圧倒的にヒラリーが人気?

 ちなみにこの統計の場合、富裕層との格差が激しいアメリカにおいて、有権者の数で考えれば、圧倒的にヒラリーが優位になってしまうが、結果はトランプの勝ちだったのだ。

 このように統計と結果は時としてちぐはぐな分析結果をもたらす。特に政治なんかは、統計を使って民衆を説得しようとする連中によって必ずバイアスがかかってしまう。
 統計は、次の機会に対する指標として、情報を整理する為に使用するべきではないかと思う。

 「俺は統計を適切にチェックしてたから未来予想が可能だった」は、予想が的中したから言える台詞なのだと思う。

 ところで。ならば俺はどうなんだろうか。俺は、何を根拠にトランプを優勢と考えたのだろう。別にマスコミの逆張りをしたわけではない。単に自分の中での指標において、ヒラリーとトランプ、どちらの方が現在のソリューションを的確に捉えているかという点において、トランプが圧倒していると思っていたに過ぎない。

 しかし、選挙はそれだけでは絶対に勝てない。これだけで勝てるなら、日本で鳩山政権誕生はなかった。もう1つ、重要なファクターとして、ネットが発達したこのご時世で、メディアが一方的にトランプを悪者に仕立て上げようとしている意図が感じ取れ、かつその叩き方が不平等であったからである。

 俺は、このマスコミの有様が、ネットユーザーの反感を買うことになったのだと思う。
 が、俺は別にアメリカのメディア事情に明るいわけではない。この「反メディア」的なエネルギーが、どれほど選挙に影響を与えるのかが、実に未知数だったのだ。アメリカにおけるメディア権力の強さもわからなかった。だから不安だったんだけど…。

 結果、トランプは圧倒的であった。これは、メディアの敗北である。

 メディアは、今後生き残りたければそれなりの対応を強いられる。これまでもその傾向はあったが、今後また、厳しく一貫性を求められるようになるだろう。

「アリバイ報道」は、メディアの自己防衛手法として近年登場したが。
 今後はさらに1歩進んで、「アリバイ報道」に見えない「アリバイ報道」が求められていくようになるだろう。

 ネット世論とは、既に第5の権力の地位を確立しつつあるのではないか。
 そんな風に捉えられたトピックスであったように、俺は思う。

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3 コメント

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一番説得力がある解説 (宗純)
2016-11-13 14:57:04
メディアが一方的にトランプを悪者に仕立て上げようとしている意図が感じ取れ、かつその叩き方が不平等であったからである。

正確に情報を分析していることに、ほっとする記事ですね。
他のメディアやらブログの解説が余りにも的から外れている。

メディアスクラムというか、日本のメディアの全員が横並びで同じこと(トランプが悪い)を主張していたのですが、あまりにも怪しい動きです。報道というより丸きり、これでは政治宣伝でしょう。
私がメディアの悪質なプロパガンダ(宣伝・広報)だと思った根拠ですが、予備選の段階でもメディアはトランプ一人を標的にして叩いたが、実は予備選では2位のテッド・クルーズの方が遥かに危険な発言を繰り返していたのに叩かない。ほぼ八百長プロレスの様相を呈していたのです。
なるほど! (tabineko)
2016-11-13 20:10:04
「結果、トランプは圧倒的であった。これは、メディアの敗北である。」
この視点はなかった。納得できます。

あと、アメリカ人の性質を考えるとウソつきよりもホラふきを選んだのかと。
更なる混沌 (Unknown)
2016-11-14 02:56:32
マスコミやそこに頻繁に現れる自称有識者に限らず、本来は知的・学問的にどう判ずるか整然と述べるはずのリベラル層も、自身らを知識階級に位置付けて反対派を見下す層と化してるように見えて、日本に限らずリベラルは劣化しているのかもなあとも思っていましたが、なかなか衝撃的な署名活動が展開されてるようです。

twitter.com/miraisyakai/status/797222761961639936

リンクでコメント表示制限に引っかかるかもと思ったので。簡単に言うと「選挙人はトランプじゃなくてヒラリーを大統領するよう票を投じようぜ」ってネット署名がある、とツイートされてるものです。この方の付随ツイートで、選挙人と大統領選出についてはおおまかにわかります。

まさか、政党政治と国民の投票による結果を否定し、更には「選挙人を事実上買収したらいいじゃん!(意訳)」って言って署名活動始める人が現れるとは思いませんでした。存外、日本よりも、知識層の退化が進んでいるのかもしれません。

(尚、この署名の発起人(団体の可能性もあるけど)は、ドイツ語でも同様の内容で署名展開してる模様。ヒスパニックが多いんだから、スペイン語で作ればいいのに…)

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