あるウソつきのブログ

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原発問題、あなたはどっち派?

2012年05月08日 21時41分07秒 | Weblog
 俺は、あまり原発問題を取り上げない。

 何故ならば、語るに価する話題とは思えないからだ。
 だが、全然語らないのはどうかと思う(議論から逃げているとか思われるのが癪)ので、スタンスを明確にする意味で、簡単に語っておこうと思う。

 今、原発を語る人を見ると、大まかに2つに分かれると思う。
 反原発派と、原発推進派(原発容認派も含む)である。

 で、この対立自体が、俺に語る気をなくさせる要因になっているのだけど。
 どっち派?と聞かれてもどっち派でもないのである。俺は。

 これは前にも語った事があると思うが、原発反対派は完全に思考停止だ。
 なぜなら、原発はすぐに停止できるものではないからで、廃炉するまで同程度の危険がつきまとうからだ。
 では、俺は推進派なのか?と言えば、そうではない。
 なぜなら、今のほとんどの原発推進派連中は将来の原発の停止を明言していないからだ。
 どうしてか原発推進派は、「この夏、原発を稼働させないと日本での生活は成り立たない」的ロジックでしか語っていないように思う。
 原発を火力発電に切り替えたら、燃料コストで国富が海外に流出するとか、CO2排出を原発利用で抑えようとしてたのに出来なくなるとか、その議論の延長だろう。「今止めたら」を強烈にアピールする。

 それはなんか違うくねぇか?
 スマートな方法として、すぐに思い浮かぶのが、

・当面の電力は需要面を考えるなら原発に頼らざるをえない
・原発を廃炉にする方針で、今後は新型の火力等の発電所を建設し段階的に切り替える

 というストーリーだろう。実際東京都は小型で強力で安定してて効率のいい新型のガス発電の方向性で動いているだろう。何もコストが高い太陽光とか風力ばかりがクリーンエネルギーではない。

 つまり俺は、原発再稼働容認派なわけなのだが、将来像を語らず、反原発を「現実的ではない」と非難するばかりの原発容認派と一緒に見られたくないのだ。こっちも思考停止しているとしか思えない。

 原発容認派VS反原発派は、思考停止してお互いを罵り合っているだけにしか見えないのである。建設的とはとても言いがたい。

「原発はみんなが思っているより安全なんだよ」アピールを繰り返す容認派も、
「原発の危険性が政府主導で隠蔽されている!」アピールを繰り返す反対派も、

 両方共に、明確な解答ではない。
 放射能が安全かどうかなんて誰にも保障できないし、かと言って反対派が言うほどに凄い被害が出るとは確かに思えないだもの。当たり前だろう。

 でも、国民感情的に、恐らく原発は容認できないものになっていくのは確実で。
 なら、「そっち方面に舵をきるから当面辛抱してくれ」って、なぜ言えないんだろうな。

 俺的に、とてもシンプルな話なのだが。
 だから、あまり原発を語る意味がないんだよね…。どっちもイデオロギーに寄りすぎ。

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