始めたよ!一口馬主~チーム・ノーマンの挑戦~

競馬と少し距離を置いていたが、一口馬主を始めて、資金力が無いのに入れ込んでいるノーマンが書く備忘録

グレンツェント(ボシンシェの13)牡[シルク]その2

2015-03-08 16:10:00 | 2013年産出資馬
グレンツェント(ボシンシェの13)牡[シルク]その1

グレンツェント(ボシンシェの13)牡の配合の累代は、ネオユニヴァース×Kingmambo×Irish River×Lyphard×Le Fabuleux。
Northern Dancer5D×5D。

血統屋の望田潤氏によれば、ネオユニヴァース産駒の教科書的配合は「Haloを(ニアリー)クロスして、なおかつSpecialを入れる」というものだそうだ。
Specialを持つ血脈としては、NureyevやSadler's Wellsなどがある。

この観点には、東サラのレッドマシェリ13が当てはまる。
レッドマシェリ13は、曾祖母の父がHaloで、自身はHalo3×4、かつ、祖母の父父がSadler's Wellsでピッタリだ。
馬体重が足りないのと、資金面で負担が少し重くなるので躊躇した。

本馬の場合は、母父KingmamboにNureyevが入るが、Haloのクロスが無いし、ニアリークロスもない。
この観点では要件を満たしていないので、確実性では劣るかもしれない。

ネオユニ産駒は当たり外れが大きいため、出資するなら勝ち上がりの可能性が高い配合を選びたかったのだが・・・。
それでも、本馬の配合には面白味を感じた。


その1で書いたように、ネオユニヴァースは、サンデー直仔のA級馬としては中距離のスピードが少し足りない部分がある。
それでは何に優れているかと言うと、機動力だ。

ディープ産駒は中山コースを苦手にする。ディープ産駒が苦手とするカテゴリーで走れることは重要。
関東馬なので中山を走ることが想定される訳で、機動力を持っていればプラスに働くだろう。

上記のネオユニ産駒の教科書的配合は、機動力を強化する方向性だと考えられる。

では、本馬がネオユニの機動力を強調できているかと言うと、必ずしもYESではない。
別方向の効果を表すことが考えられる血脈も持っていて、どのような馬に出るか面白く感じる。
しかし、機動力強化によって勝ち上がりを目指すならば、ベストな選択ではないだろう。


本馬の母父はKingmamboで、その配合はMr.Prospector×Nureyev。
「サンデー+Mr.Prospector」はしなやかさを伝えることのある組み合わせ。
NureyevはSpecialを内包しているので機動力、先行力や粘りに期待できる。
Kingmamboの母母の部分はパワーやスタミナ。

祖母の父Irish Riverはナスキロ血脈Riverman直仔。ナスキロ血脈は柔らかさやしなやかさを伝えるとされ、Haloとの呼応でサンデーのそういった部分を強調する。

サンデーが持っているしなやかさと機動力は別ベクトル。サンデーの持っていた特性の再現というのは意外と難しい。

Irish Riverの母には異系の血が入り特徴を掴みにくいのだが、母系がTurn-toと同じ。この部分は機動力を強調するかも。

曾祖母の父Lyphardは先行しての粘りを発現。
4代母の父Le Fabuleuxはネオユニが持つWordenとニアリーで、重厚な斬れ。ただし、Wild Riskの系統だから気性難の可能性がある。
5代母の父はHeliopolis―Olympiaの系統で、サンデー内のGulf Streamとニアリー。下支えをしてくれるはず。

これらが上手く噛み合うかが問題で、そんなに甘くないのはこれまでの歴史が示している。
でも、血統派としては面白味を感じるし、魅力的に見えてしまうのだ。

だから、賭けのようなところが有って、ある意味挑戦的な出資だと言える。

◇◇◇
今日の弥生賞を見ても、中山ならネオユニ産駒はディープ産駒よりも走る可能性がある。

ブライトエンブレムは東京の新馬戦を勝ったように能力が高い。
勝ち切るためにはもう少し捲り気味に早めに動いた方が良かったのだろうが、本番前としては十分だと思った。
出資者じゃないから軽く考えているが、出資者だったら勝っておきたかったレースかもしれない。

[追記]
望田潤氏が「ブライトエンブレムにとって勝っておきたかった鞍」と書いている。よく解る。

ブライトエンブレムの能力がGI級で皐月賞で勝負になると考えるなら2着で十分だが、GIでは足りないと思うなら勝っておきたかったか。

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