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大崎事件で。90歳女性の再審(刑事裁判やり直し)開始を認める決定(判決)を出した。鹿児島地裁が

2017年06月28日 | 無実市民の有罪判決を防ぐ
大崎事件で。90歳女性の再審(刑事裁判やり直し)開始を認める決定(判決)を出した。鹿児島地裁が

相川哲弥ブログ。 http://blog.goo.ne.jp/jp280


  1章。 相川からの、お断り。意見
  1。お断り。
3章のニュース原文は、、文章の、主語、述号、就職後の範囲がわかりにくいので、
2章で、 「 」 『 』 行替えを、途中に、挿入しました。

  2。意見。
元の1審と2審の刑事裁判で、検察と警察は、「検察の主張に役立たない証拠」を、被告と弁護士と裁判長に見せない(出さない)で
被告が服役を終わって、再審の裁判が始まってから、裁判長の勧告によって、ようやく、弁護側に証拠を開示した。
1審と2審の刑事裁判の段階で、証拠を、すべて被告・弁護側に開示したら、
無罪の判決になった可能性が高い。


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  2章。 ニュース

大崎事件。90歳女性の再審認める決定。鹿児島地裁

NHK   2017年6月28日 18時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170628/k10011033041000.html

  1節。 決定(判決)の趣旨。

38年前、鹿児島県大崎町で
義理の弟を殺害したとして、殺人などの罪で懲役10年の刑が確定した90歳の女性が
求めていた再審=裁判のやり直しについて、
鹿児島地方裁判所は、
「証拠を総合的に判断すると、殺害行為がなかった疑いを否定できない」
として、再審を認める決定を出しました。

  2節。 被告・弁護団の主張

昭和54年10月、鹿児島県大崎町で、
「当時42歳だった義理の弟」の首を絞めて殺害したとして、
「殺人などの罪で懲役10年の刑が確定し、服役を終えた原口アヤ子さん(90)」は、無実を訴えて、再審=裁判のやり直しを求めました。

3回目となる今回の再審請求で、弁護団は、
『「共犯とされた親族」と原口さんが
殺害について会話する様子
を見聞きしたという女性』の供述を
心理学の専門家に依頼して鑑定した結果、
内容に不自然な点があり、
「原口さんとともに首を締めて殺害したとする親族」の自白や、
「女性」の供述
は信用できないなどと主張しました。

  3節。 決定(判決)の理由

28日の決定で、鹿児島地方裁判所の冨田敦史裁判長は、
「弁護団が提出した被害者の遺体の鑑定結果によると、
「死因が首を絞められた窒息死」と判断するには疑問が残り、
有罪判決を裏付けた当時の鑑定の証明力は失われた」と指摘しました。

そのうえで、
「『共犯とされた3人の親族の自白』は 『殺害の実行行為の根幹部分』に変遷があり、
捜査機関の誘導の影響を受けたことを示唆している。また、
『殺害についての会話を聞いた女性』の供述の変遷には 不自然な点があり、共犯者の自白の代わりとなるほどの証明力はない。
証拠を総合的に判断すると、『殺害行為がなかった疑い』を否定できない」
として再審を認めました。


  4節。 1回目の再審開始決定と、取り消し。

この事件では、1回目の再審請求を受けて平成14年、鹿児島地裁が、
共犯とされた親族の供述は捜査官による誘導の疑いがあったとして再審を認めましたが、
高裁が決定を取り消しました。

弁護団によりますと、再審決定が取り消されたあとに再び認められたのは、昭和23年、熊本県で夫婦2人が殺害されたいわゆる「免田事件」以来だということです。

また、共犯として殺人などの罪で懲役刑が確定し、その後、死亡した原口さんの元夫の遺族が求めた再審についても、鹿児島地裁は認める決定を出しました。

  5節。 被告の娘と、弁護団長の主張「検察は抗告をするべきでは ない」
原口アヤ子さんの娘の西京子さんは、弁護団の会見で、
「長い間多くの方々に応援していただき、本当にありがとうございます。
母は老人ホームに入り だいぶ自分のことがわからなくなってきていますが、今も事件のことだけは頭から離れないようです。絶対に無罪となるよう願っています」
と話していました。

弁護団の団長を務める森雅美弁護士は記者会見で、
「総力を挙げて闘った結果、この結果が得られたと思います。一方で、
再び再審を勝ち取るまでに15年もかかっていいのかという思いもあり、よほどの事がないかぎり、検察は抗告をするべきではないと思います」と話していました。

  6節。 鹿児島県警と鹿児島地方検察庁の意見。

鹿児島県警察本部は「再審決定は承知しているが、コメントは差し控えたい」としています。

鹿児島地方検察庁の平野大輔次席検事は「意外な決定であり、早急に内容を検討し、上級庁とも協議のうえ、今後の対応を適切に判断したいと考えています」というコメントを出しました。

  7節。 再審決定のポイント
再審決定のポイント

今回の判断のポイントは主に2点あります。

  7-1節。 争点1。、「被害者の死因」は「首を絞められたことによる窒息死」か?

1点目が、被害者の死因です。

弁護団は、
今回の再審請求で「検察から初めて開示されたネガフィルムをもとに現像した写真」を調べた結果、
遺体の皮膚に出血などによる変色が見られないため、首を絞められたことによる窒息死ではないと主張しました。

これに対し、検察は、
「遺体と写真は色調が異なり、写真だけで遺体の状況を判断できない」などと反論しました。

この点について、裁判所は
「腐敗した遺体では、色調が変化するなどして出血の判別が困難になるが、
弁護団が提出した被害者の遺体の鑑定結果によると、死因が首を絞められた窒息死と判断するには疑問が残る。
有罪判決を裏付けた当時の鑑定の証明力は失われた」と指摘しました。

  7-2節。 争点2。 親族』と原口さんが殺害について会話する様子を見聞きしたという女性」の供述は、信用できるか?

2点目のポイントは、「 『共犯とされた親族』と原口さんが殺害について会話する様子を見聞きしたという女性」
の供述の信用性です。

弁護団は、「 『共犯とされた親族』が原口さんとともに被害者の首を絞めて殺害したとする自白」について
信用できないと主張し、
これまで「殺害の会話を聞いたとされる女性の供述」が「親族の自白を裏付ける重要な証拠になっていた」と考えました。

このため、弁護団は、「女性の供述」を心理学の専門家に依頼して鑑定した結果、
「みずから体験していない内容が含まれる」など、
供述には不自然な点があると
主張しました。

これに対し、検察は
鑑定の分析が恣意的(しいてき)なうえ、
『「殺す」という発言を聞いた女性』が、「その会話に関心を示さなかったとしても、不自然とは言えない」などと反論しました。

この点について、裁判所は
「鑑定で用いられた心理学的手法は、『体験に基づかない情報が混ざっている可能性を分析するもの』で、有意義と言える。
女性の供述の変遷には不自然な点があり、信用性は高くない」と指摘しました。

そして、『共犯とされた3人の親族の自白』について検討した結果、
「心理学的な分析により『親族の自白の中にも体験に基づかない内容が含まれる可能性がある』うえ、
知的障害のある親族の状況などに照らすと、中には虚偽の事実を供述した疑いが否定できない」と判断しました。

そのうえで、裁判所は「証拠を総合的に判断した結果、
『共犯とされた3人の親族の自白は それぞれ 信用性に疑いがあること』が明らかになり、
『殺害の会話を見聞きしたとされる女性の供述』」は、『親族の自白の信用性を代わりに支えるほどの証明力』はない」として
再審を認める判断をしました。


  8節。 裁判所の勧告で、ようやく検察が証拠開示した、再審裁判で初めて。
裁判所の勧告で証拠開示

今回の再審請求で、裁判所は検察に対し、弁護団が求めた証拠を開示するよう積極的に促しました。

裁判所からの勧告を受けて、検察は、
遺体の解剖や事件現場の様子を撮影したネガフィルムを相次いで開示し、合わせて
1700枚余りの写真が新たに現像されました。このうち、
おととし11月に開示されたネガフィルムの中の、遺体を解剖した際の写真について、弁護団が専門家に依頼して鑑定した結果、『遺体の皮膚に変色が見られないため、首を絞められて窒息死したのではない
』と主張しました。

弁護団によりますと、
窒息死の場合、遺体の血液は重力を受けて体の低い位置に移動するため、その部分の皮膚の色が赤くなりますが、
今回開示された、鮮明な遺体の写真には、そうした変化が見られなかったということです。

そのうえで、被害者は殺害されたのではなく、自転車で側溝に落ちて事故死した可能性があると指摘しました。

鑑定にあたった大学教授は証人尋問で、「側溝に転落した際、出血したため皮膚の色が変化しなかった。死因は出血性ショック死の可能性がある」と主張していました。


  9節。 再審 相次ぐ
被告側が再審・裁判のやり直しを求めた事件では、裁判所が当時の自白を信用できないと判断して再審を認めるケースが相次いでいます。

このうち昭和60年に当時の熊本県松橋町で59歳の男性が殺害された事件では、懲役13年の刑が確定した男性が再審を求め、去年、熊本地方裁判所が、「捜査段階の本人の自白と客観的な事実に矛盾がある」として認める決定を出しました。

現在は福岡高等裁判所で改めて審理が行われています。

また、平成7年に大阪・東住吉区で小学生が死亡した火事では、おととし、大阪高等裁判所が、殺人などの罪で無期懲役が確定した母親と男性の再審を認め、やり直しの裁判で無罪が確定しました。
裁判所は警察が取り調べで精神的な圧迫を加え、虚偽の自白をさせたと指摘しました。

また、昭和41年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」でも捜査段階で自白し死刑が確定していた袴田巌さんの再審が認められ、現在は東京高等裁判所で審理が行われています。

このほか、平成2年に栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された「足利事件」や、

昭和42年に茨城県で62歳の男性が殺害された「布川事件」でも
捜査段階の自白は信用できないとしてやり直しの裁判で無罪が確定しています。


  10節。 元高裁判事「検察は抗告せず 直ちに再審を」

東京高等裁判所の元裁判長の門野博さんは、裁判所が専門家の分析をもとに関係者の供述の信用性を判断したことについて、
「心理学的に分析した鑑定をもとに再審を認めたのは初めてだ。客観的な証拠が乏しい中で、供述の信用性を丁寧に判断したのは非常に画期的だ」と評価しました。
そのうえで、「有罪が確定したのは、裁判所が客観的な証拠のない事件で自白や供述調書に頼る姿勢から脱却できなかったことを示していて、反省しなければならない」と指摘しました。
そして、この事件では平成14年にも再審を認める決定が出ていたことに触れ、「裁判所がえん罪の可能性があることを2度にわたって示したことになる。本人は高齢で、無実の人を罰してはいけないという再審の制度の趣旨に従って、検察は抗告をせず、直ちに再審を開くよう協力するべきだ」と述べました。

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  19節。資料出典。
別の記事『インターネット版のニュース記事を、記憶容量が最小のファイルに保存・整理』(2010年2月19日)
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(記事がインターネットから削除されないうちに)ファイル保存・整理してください

NHK  「」  2017年6月28日
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  3章。 2章のニュースの原文

大崎事件 90歳女性の再審認める決定 鹿児島地裁

6月28日 18時26分



38年前、鹿児島県大崎町で義理の弟を殺害したとして、殺人などの罪で懲役10年の刑が確定した90歳の女性が求めていた再審=裁判のやり直しについて、鹿児島地方裁判所は、「証拠を総合的に判断すると、殺害行為がなかった疑いを否定できない」として、再審を認める決定を出しました。




昭和54年10月、鹿児島県大崎町で、当時42歳だった義理の弟の首を絞めて殺害したとして、殺人などの罪で懲役10年の刑が確定し、服役を終えた原口アヤ子さん(90)は、無実を訴えて、再審=裁判のやり直しを求めました。

3回目となる今回の再審請求で、弁護団は、共犯とされた親族と原口さんが殺害について会話する様子を見聞きしたという女性の供述を心理学の専門家に依頼して鑑定した結果、内容に不自然な点があり、原口さんとともに首を締めて殺害したとする親族の自白や、女性の供述は信用できないなどと主張しました。

28日の決定で、鹿児島地方裁判所の冨田敦史裁判長は、「弁護団が提出した被害者の遺体の鑑定結果によると、死因が首を絞められた窒息死と判断するには疑問が残り、有罪判決を裏付けた当時の鑑定の証明力は失われた」と指摘しました。

そのうえで、「共犯とされた3人の親族の自白は殺害の実行行為の根幹部分に変遷があり、捜査機関の誘導の影響を受けたことを示唆している。また、殺害についての会話を聞いた女性の供述の変遷には不自然な点があり、共犯者の自白の代わりとなるほどの証明力はない。証拠を総合的に判断すると、殺害行為がなかった疑いを否定できない」として再審を認めました。

この事件では、1回目の再審請求を受けて平成14年、鹿児島地裁が、共犯とされた親族の供述は捜査官による誘導の疑いがあったとして再審を認めましたが、高裁が決定を取り消しました。

弁護団によりますと、再審決定が取り消されたあとに再び認められたのは、昭和23年、熊本県で夫婦2人が殺害されたいわゆる「免田事件」以来だということです。

また、共犯として殺人などの罪で懲役刑が確定し、その後、死亡した原口さんの元夫の遺族が求めた再審についても、鹿児島地裁は認める決定を出しました。


原口アヤ子さんの娘の西京子さんは、弁護団の会見で、「長い間多くの方々に応援していただき、本当にありがとうございます。母は老人ホームに入りだいぶ自分のことがわからなくなってきていますが、今も事件のことだけは頭から離れないようです。絶対に無罪となるよう願っています」と話していました。


弁護団の団長を務める森雅美弁護士は記者会見で、「総力を挙げて闘った結果、この結果が得られたと思います。一方で、再び再審を勝ち取るまでに15年もかかっていいのかという思いもあり、よほどの事がないかぎり、検察は抗告をするべきではないと思います」と話していました。


鹿児島県警察本部は「再審決定は承知しているが、コメントは差し控えたい」としています。


鹿児島地方検察庁の平野大輔次席検事は「意外な決定であり、早急に内容を検討し、上級庁とも協議のうえ、今後の対応を適切に判断したいと考えています」というコメントを出しました。


再審決定のポイント

今回の判断のポイントは主に2点あります。

1点目が、被害者の死因です。

弁護団は、今回の再審請求で検察から初めて開示されたネガフィルムをもとに現像した写真を調べた結果、遺体の皮膚に出血などによる変色が見られないため、首を絞められたことによる窒息死ではないと主張しました。

これに対し、検察は、遺体と写真は色調が異なり、写真だけで遺体の状況を判断できないなどと反論しました。

この点について、裁判所は「腐敗した遺体では、色調が変化するなどして出血の判別が困難になるが、弁護団が提出した被害者の遺体の鑑定結果によると、死因が首を絞められた窒息死と判断するには疑問が残る。有罪判決を裏付けた当時の鑑定の証明力は失われた」と指摘しました。

2点目のポイントは、共犯とされた親族と原口さんが殺害について会話する様子を見聞きしたという女性の供述の信用性です。

弁護団は、共犯とされた親族が原口さんとともに被害者の首を絞めて殺害したとする自白について信用できないと主張し、これまで殺害の会話を聞いたとされる女性の供述が親族の自白を裏付ける重要な証拠になっていたと考えました。

このため、弁護団は、女性の供述を心理学の専門家に依頼して鑑定した結果、みずから体験していない内容が含まれるなど、供述には不自然な点があると主張しました。

これに対し、検察は鑑定の分析が恣意的(しいてき)なうえ、「殺す」という発言を聞いた女性が、その会話に関心を示さなかったとしても、不自然とは言えないなどと反論しました。

この点について、裁判所は「鑑定で用いられた心理学的手法は、体験に基づかない情報が混ざっている可能性を分析するもので、有意義と言える。女性の供述の変遷には不自然な点があり、信用性は高くない」と指摘しました。

そして、共犯とされた3人の親族の自白について検討した結果、「心理学的な分析により親族の自白の中にも体験に基づかない内容が含まれる可能性があるうえ、知的障害のある親族の状況などに照らすと、中には虚偽の事実を供述した疑いが否定できない」と判断しました。

そのうえで、裁判所は「証拠を総合的に判断した結果、共犯とされた3人の親族の自白はそれぞれ信用性に疑いがあることが明らかになり、殺害の会話を見聞きしたとされる女性の供述は、親族の自白の信用性を代わりに支えるほどの証明力はない」として再審を認める判断をしました。


裁判所の勧告で証拠開示

今回の再審請求で、裁判所は検察に対し、弁護団が求めた証拠を開示するよう積極的に促しました。

裁判所からの勧告を受けて、検察は、遺体の解剖や事件現場の様子を撮影したネガフィルムを相次いで開示し、合わせて1700枚余りの写真が新たに現像されました。このうち、おととし11月に開示されたネガフィルムの中の、遺体を解剖した際の写真について、弁護団が専門家に依頼して鑑定した結果、遺体の皮膚に変色が見られないため、首を絞められて窒息死したのではないと主張しました。

弁護団によりますと、窒息死の場合、遺体の血液は重力を受けて体の低い位置に移動するため、その部分の皮膚の色が赤くなりますが、今回開示された、鮮明な遺体の写真には、そうした変化が見られなかったということです。

そのうえで、被害者は殺害されたのではなく、自転車で側溝に落ちて事故死した可能性があると指摘しました。

鑑定にあたった大学教授は証人尋問で、「側溝に転落した際、出血したため皮膚の色が変化しなかった。死因は出血性ショック死の可能性がある」と主張していました。


再審相次ぐ

被告側が再審・裁判のやり直しを求めた事件では、裁判所が当時の自白を信用できないと判断して再審を認めるケースが相次いでいます。

このうち昭和60年に当時の熊本県松橋町で59歳の男性が殺害された事件では、懲役13年の刑が確定した男性が再審を求め、去年、熊本地方裁判所が、「捜査段階の本人の自白と客観的な事実に矛盾がある」として認める決定を出しました。

現在は福岡高等裁判所で改めて審理が行われています。また、平成7年に大阪・東住吉区で小学生が死亡した火事では、おととし、大阪高等裁判所が、殺人などの罪で無期懲役が確定した母親と男性の再審を認め、やり直しの裁判で無罪が確定しました。

裁判所は警察が取り調べで精神的な圧迫を加え、虚偽の自白をさせたと指摘しました。

また、昭和41年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」でも捜査段階で自白し死刑が確定していた袴田巌さんの再審が認められ、現在は東京高等裁判所で審理が行われています。

このほか、平成2年に栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された「足利事件」や、昭和42年に茨城県で62歳の男性が殺害された「布川事件」でも捜査段階の自白は信用できないとしてやり直しの裁判で無罪が確定しています。


元高裁判事「検察は抗告せず 直ちに再審を」

東京高等裁判所の元裁判長の門野博さんは、裁判所が専門家の分析をもとに関係者の供述の信用性を判断したことについて、「心理学的に分析した鑑定をもとに再審を認めたのは初めてだ。客観的な証拠が乏しい中で、供述の信用性を丁寧に判断したのは非常に画期的だ」と評価しました。そのうえで、「有罪が確定したのは、裁判所が客観的な証拠のない事件で自白や供述調書に頼る姿勢から脱却できなかったことを示していて、反省しなければならない」と指摘しました。
そして、この事件では平成14年にも再審を認める決定が出ていたことに触れ、「裁判所がえん罪の可能性があることを2度にわたって示したことになる。本人は高齢で、無実の人を罰してはいけないという再審の制度の趣旨に従って、検察は抗告をせず、直ちに再審を開くよう協力するべきだ」と述べました。
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