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兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」?前局長ら5人処分 障害者雇用推進の役所がなぜ?

2016年10月14日 | 労働者の権利
兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」?前局長ら5人処分 障害者雇用推進の役所がなぜ?

10月13日(木)13時2分配信


厚生労働省兵庫労働局で働いていた障害のある20歳の女性に対し、「組織として不適切な対応があった」として、厚労省が8月、同局幹部らを処分していたことがYahoo!ニュース編集部の取材で分かった。厚労省によると、処分は前局長ら5人。女性の両親などによると、女性はあろうことか、障害者雇用を促進する部署で「いじめ」や「虐待」を受け、採用から半年足らずの昨年秋に退職を余儀なくされたという。女性にとって労働局での仕事は、社会人としての第一歩だった。障害者施策のお膝元である厚労省の組織でなぜ、こんなことが起きたのか。(Yahoo!ニュース編集部)

「黒塗り」の資料を前に

「私らがいくら訴えても、労働局は娘の業務内容や勤務環境を改善してくれませんでした。配属先の職業対策課は、障害者の雇用を促し、権利を擁護する専門部署ですよ。それなのに…」


兵庫県内の住宅街。通りに面したファミレスで、女性の父は怒りを隠さなかった。テーブルには父が情報開示請求で入手した関係書類の束。多くは黒く塗りつぶされている。

情報公開請求で女性の父が入手した厚生労働省の内部文書(撮影:本間誠也)


「職場で娘に何があったのか、どんな対応策が検討されたか。詳細は全く分かりません」

子どもがどんな状態に置かれていたか。それを両親にすら全面開示しない役所の姿勢にも怒りをにじませた。

20歳、社会への第一歩が暗転

女性の障害は、広汎性発達障害の一種とされる「場面緘黙(かんもく)症」だった。「全緘黙」と異なり、家族らとは話ができる一方、学校や職場などの社会的な状況下では声を出したり話したりすることが困難だ。


両親によると、人前での発語が難しいことから、小中高校を通していじめの対象となった。高校までは学校側の理解もあって卒業にこぎつけ、在校中に英検2級も取得したが、大学では十分な障害者支援を得られず、入学から2か月で中退。その後、社会に出る道を模索していた。

社会で働く。それを目指して女性が訪れた神戸市の「ハローワーク灘」(撮影:本間誠也)

社会人への道は昨年4月に開けた。
神戸市内の「ハローワーク灘」や「兵庫障害者職業センター」に母親と足を運び、兵庫労働局の求人に応募。
6月から10カ月契約で働くことが決まったからだ。

この求人は、知的や精神障害者、発達障害者を対象にした国の「チャレンジ雇用」制度に基づいていた。
官公庁で最長3年の業務経験を積んでもらい、民間での就職につなげる狙いがある。

結論から言うと、女性は症状を悪化させていく。最後の出勤は昨年10月23日。初出勤から4か月余りしか経っていなかった。

「配慮」を拒んだ労働局

兵庫労働局の職業対策課は、この女性をどう扱っていたのか。

女性の父が今年2月に兵庫県弁護士会の人権擁護委員会に出した「人権侵犯救済申立書」、さらには厚労省の内部資料や同省が後に実施した内部調査などによると、状況は見えてくる。

毎年9月は「障害者雇用支援月間」。女性もこの兵庫障害者職業センターを頼った(撮影:本間誠也)

女性と面談し、就労を手助けした兵庫障害者職業センターの「評価結果」書類には、最優先の勤務条件として「一人または個人ブース(ついたて)のある環境」と記されていながら、職業対策課は応じなかった。
場面緘黙症は、人の視線や声が気になる。
そのため、就労前の話し合いで、母もついたての設置や耳栓使用を求めたが、実現しなかったという。


厚労省が障害者を雇用する民間企業向けに作った「合理的配慮指針事例集」には、緘黙症や自閉症など発達障害者への適切な配慮として、ついたての用意や耳栓使用などが明記されている。

「指導」の名の下で

ほかにも問題があった。

障害者職業センターの障害者台帳には、女性について「発達障害(会話及び言語)」と明記されている。
本人も対人業務を希望していない。
それなのに、職業対策課は「コミュニケーション技術の向上」という指導方針を掲げ、「職業対策課の職員十数人に『よろしいでしょうか』と毎朝、声を掛けながらの机の雑巾掛け」「相手に聞こえる声で報告・連絡を行いながらのコピーやシュレッダー、新聞のスクラップ」を割り当てていく。

障害特性に反する業務の数々。心の負担が増した女性は7月下旬、最初の「シグナル」を発した。
「机の雑巾掛け」を巡って、である。

兵庫労働局が入居する神戸クリスタルタワー。JR神戸駅前にそびえ立つ32階建て(撮影:本間誠也)

「女性は障害者」と職場に周知徹底せず

厚労省の内部資料や両親らによると、その日の雑巾掛けの際、女性は多忙そうな非常勤職員に声を掛けることができず、そこを飛ばして次の机に向かった。すると、職員が「何で私の机をふかないの」と声を荒げた。誰も女性をフォローせず、彼女は涙を流しながら机ふきを続けたという。

その非常勤職員に対し、職業対策課は「女性は障害者」と知らせていなかった。

女性は14階の「職業安定部」内の職業対策課で働いていた(撮影:本間誠也)


この“事件”の後、両親は初めて労働局に「会話にハンディを持つ娘には一人一人に声をかけての雑巾掛けは精神的に辛い」といった要望を手紙で伝えている。さらに母親は電話で「雑巾掛けをなくしてほしい」と訴えた。その結果、週1度に減ったものの、「コミュニケーション能力の向上」という方針は変わらなかった。

「監視」も日常的に


女性の指導役は「主任」だった。主任は当初から作業の度、細かな報告や連絡を行うよう要求。職員らへのあいさつ、謝罪も頻繁に求めたという。トイレや休憩の時間も分単位で計るなど「見守り」「指導」と称する「監視」状態が続く。


終業時に業務日誌を書く際、主任は女性の隣に座り、「しんどかった出来事」の欄などに本音を書かせなかった、とされる。実際、初出勤から退職の間際まで、しんどかったことは「なし」になっている。

女性の筆箱やノート、バッグ。大学中退が悔しく、社会で頑張ろうとしていた(女性の両親提供)


女性は場面緘黙症であり、家族とはコミュニケーションができる。日々追い込まれる様子を聞きながら、両親はどう思ったか。


のちに父は、労働局宛ての手紙や「人権侵犯救済申立書」の中で、当時の思いを「ついたての設置や耳栓使用、つらい時の逃げ場はなぜ用意されないのか」「場面緘黙症という情緒障害なのになぜ必要以上に発声を強制するのか」「指導が細かすぎ、監視も多すぎる」などと記している。

「ジョブコーチ」という存在


「ジョブコーチ(職場適応援助者)」の対応にも問題があった、と両親は言う。


ジョブコーチは障害者の就労を支援する役割を持つ。今回のケースでは、神戸市の委託を受けたNPO法人の職員が担当者となり、女性の側から業務の見直しなどを兵庫労働局に提言する立場にあった。

  9節。資料出典。
別の記事『インターネット版のニュース記事を、記憶容量が最小のファイルに保存・整理』(2010年02月19日)
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Yahooニュース  「兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」」  2016年10月13日
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