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いじめで精神崩壊、闘病17年語る 自傷行為、失語症…出会いが救う

2016年12月31日 | 子供・おとな安全
いじめで精神崩壊、闘病17年語る 自傷行為、失語症…出会いが救う

相川哲弥ブログ。 http://blog.goo.ne.jp/jp280

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いじめなどが原因の複雑性PTSDと闘っている女性。治療や周囲の理解で、症状は徐々に和らいでいる=福井市内

 中学時代、机や教科書が廊下にばらまかれるなどのいじめにあった福井市の女性(31)は、複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)という病と17年間闘っている。自傷行為や失語症で引きこもる時期もあったが、苦難を乗り越え昨年結婚。「病気のことを知ってほしい」と、いずれは自身の経験を記した本の出版を目指している。

 ■特別支援学校へ

 靴を隠されたり、机が廊下に放り出されていたり…。親友と思っていたクラスメートは、手のひらを返すように、いじめる側についた。家では父親に髪の毛を引っ張られながら背中を蹴られたり、「邪魔だ」と首をつかまれて外に放り出されたりした。

 中学2年の7月、精神的に壊れた。部屋にこもり、座った状態でふとももを力いっぱい両手でたたきながら泣き続けた。ふとももは赤くはれ上がったが、女性にはそのときの記憶がない。

 そのまま入院し、退院と同時に特別支援学校に転校。抵抗はあったが、行ってみるといじめはなく「初めて学校が楽しいと感じた」。高校生になると両親が離婚。母の実家で過ごすことになり、安心できる場所ができた。

 しかし、高卒後に再び病が顔を出す。ボランティアで働いていた老人ホームでの人間関係などが原因で失語症になり、2年間口がきけなくなった。

 ■カミソリで切る

 そのころから、眉毛をそるために持ち歩いていたカミソリを使い、腕を切る行為を毎日繰り返すようになった。同じ場所を5分おきに切り、畳が血だらけになった。処方された1カ月分の薬を一度に服用することもあった。

 自傷行為は何年も続いたが、女性は「本気で死のうと思ったことはないと思う」と振り返る。自傷行為の理由は「半分は自分を痛めつけることで生きていることを実感するため。もう半分はSOS。幼いときから粗末に扱われてきたから、(周囲の)愛情を確認したかった」。

 ■居場所が増える

 失語症になったとき、高校の先生の紹介で、不登校の子どもや引きこもりの大人が集う福井市宝永2丁目のフリースペース「ima(いま)」を訪ねた。「みんな普通に扱ってくれ、自傷行為を批判されることもなかった」。代表の南康人さん(54)には、筆談でこれまでの過去を打ち明けることができた。

 徐々に自傷行為はなくなっていった。現在も時間があればフリースペースに通う。「ここは私にとって船着き場。外で何か失敗しても、安心して戻れる場所」と話す。

 フリースペースに通う年下の女性を誘って、社会人の音楽サークルにも入った。そしてサークルのメンバーだった男性と昨年結婚した。

 現在は週に2、3日、病院のデイケアに通い、対人関係療法プログラムや適度な運動、病気の勉強会に参加するなどしている。ストレスがたまると、いまでも皿を割ったり、家出したり、気絶したりすることがあるが、夫をはじめとする周りの愛情を受け、症状は和らいでいる。

 今年に入り、病気の具合や自分の思いをパソコンに入力するようになった。4月10日には、こんな言葉を残している。「絶望で苦しむ人も、新しくできた人間関係が治療につながる場合があるので、どうか一人で苦しまないで」

  9節。資料出典。
別の記事『インターネット版のニュース記事を、記憶容量が最小のファイルに保存・整理』(2010年2月19日)
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福井新聞  「いじめで精神崩壊、闘病17年語る 自傷行為、失語症…出会いが救う」  2016年12月31日
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