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桔梗(ききょう)

2012年08月27日 | Weblog
この花は、桔梗(ききょう)科、キキョウ属の桔梗(ききょう)という花である。この花は、言うまでもなく、秋の七草の一つである。この桔梗は、生花として観賞したり、利用するだけではなく、大変、有用な植物でることが分かった。(キキョウサポニンは、どこかで聞いたことがある。)桔梗の紋所、桔梗の間は、昔から知っているが、何故、利用するようになったのか、その理由は全く分からない。

 昔は桔梗の花を一輪、神や仏に捧げて吉凶を占った。キキョウの発音が桔梗に転じたのだろう。それゆえ、この花は運命を案じする花でもある。明智光秀、大田道潅、加藤清正など、歴史上運命的な生涯を送った人物が「桔梗紋」使っていたっというのも暗示的だ。桔梗紋を使う家の多くは土岐一族であるといわれている。(丸に桔梗)
桔梗紋は美濃の土岐氏の代表紋であるから、その根拠地の美濃国に広まった。いわば、美濃国は桔梗紋の天下であるといえる。
 明智、揖斐、原、田原、本庄、鷲巣、蜂屋、金山、饗場、浅野、肥田、高山、船木、土居、外山、福光寺などの、土岐氏から分かれた諸氏が使用している。
 清和源氏では新村氏、土岐氏流の諸氏、頼光流の太田氏など、ちなみに土岐氏も頼光流だ。藤原氏流では加藤清正の加藤氏、大江氏流の早川氏は割桔梗紋。






桔梗(ききょう)・桔梗(ききょう)科。
・学名 Platycodon grandiflorum
Platycodon : キキョウ属
grandiflorum : 大きい花の
Platycodon(プラティコドン)はギリシャ語の
「platys(広い)+ codon(鐘)」が語源。
花の形に由来。

・開花時期は、 6/10頃~ 8/10頃。
・秋の七草のひとつ。
・漢名の「桔梗」を音読みしたら「ききょう」。
・別名 「桔梗」(きちこう)。
・紫または白の、美しい花。

・漢方では太い根を干してせきやのどの薬
にする。また、この薬用成分のサポニンと
いうものは昆虫にとっては有毒なため、
昆虫からの食害から自らを守っている。
(キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れ
られたり、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」の名前がある。

・開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろい。
これは、開花前には花びらが互いのふちで
くっついたまま膨れていくために、
つぼみのときは風船のようにふっくらして
見える、ということらしい。
プチュッとつまむと水がはじけ出る。
(花がかわいそうなのでやめましょう♪)

・万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗の
ことだろうといわれている。
・平安時代の辞書には
「阿利乃比布岐(ありのひふき)」として載る
→ 「蟻(アリ)の火吹き」の意味。
蟻が桔梗の花びらをかむと、蟻の口から
蟻酸(ぎさん)というのが出て、桔梗の花の
色素アントシアンというのを変色させる
ために、紫の花の色が赤く変わる。 (蟻が火を吹いたように見える)

・8月12日、9月2日の誕生花(桔梗)
・花言葉は「清楚、気品」(桔梗)

・「桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな」        加賀千代女

「朝顔は 朝露負(お)ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」 (朝顔=桔梗) 万葉集 作者不詳

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヤマハハコ    花言葉:純情

  今日の一句:天鵞絨(ビロード)の夜を斜めに流れ星   勝村茂美

  (NHKラジオ深夜便から引用)