kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

損切りの大切さ

2017-02-22 07:45:00 | 日記
この50年間で音楽を楽しむ記録媒体は随分変わりました。レコード
盤が永く主役の座に君臨しましたが、CDにその座を譲り渡しました。
しかしCDが席巻した時代も永く続きませんでした。視聴スタイルが
CD等のパッケージからネットを通じて購入するスタイルに変わり音
楽を聴くスタイルの多様化が進みました。

また録画再生機器にも大きな変化が出てきました。家の中でも車の
中でもでもお気に入りの曲を録音して楽しめるカセットテープが主流
したが、コピーする記録媒体の主役がHDDや半導体メモリーに取っ
て変わられました。最近では一歩進んでネットから定額で聴き放題
になるサービスが普及してもはや音楽を必ずしも保存する必要さえ
無くなりつつあります。

視聴スタイルの変化で記録媒体を製造していた企業も変革を迫ら
れました。カセットテープはソニー、TDK、富士フィルム、太陽誘電
のが主要なメーカーでした。家庭用ビデオが全盛期だった頃は上
記のメーカーの主力事業の一角で稼ぎ頭がビデオテープでした。

しかし今カセットテープもビデオテープも市場はほとんど残っていま
せん。既に日本企業は市場から撤退済みです。家庭用ビデオは日
本企業が世界標準を押さえ世界中に製品を売りまくりました。しかし
記録媒体がビデオテープからHDDに変わった録画再生機は家電メ
ーカーの屋台骨を支える商品に成長することはありませんでした。

過去を紐解くと商品にはサイクルがあり全盛を極めてもいずれ寿命
を迎え新たな商品に取って代わられることを物語っていることに気付
きます。企業はどんなヒット商品を出してもそれに胡坐をかいて技術
革新を怠ればあっという間に取り残されます。時代の変化に合わせ
常に事業の入れ替えを出来た企業だけが生き残れます。

原発事業というかつての花形産業だって時代に翻弄されその地位
がぐらつきはじめたのがシェール革命や自然エネルギーの台頭で
した。それに駄目を押したのが福島原発事故による原発発電の安
全コスト上昇で経済合理性への懐疑的な見方が増えてきたことで
した。新興国での電力需要の大きな伸びと発電コストの安さから十
数年前には原発事業の将来はバラ色でした。しかし今はリスクの高
いビジネスに転落しました。

東芝は福島原発事故も昨年まで半導体事業と原発事業を二本柱と
位置づけていました。結局経営陣には時代の変化を嗅ぎ分ける力
が無かったとの見方もできます。新事業に進出するよりも既存事業
から撤退するほうが遥かに大きな決断が必要です。WH買収後リー
マンショックや福島原発事故など予想外の出来事に遭遇する不幸は
ありましたが、撤退するという決断が出来なかったことがすべての元
凶だったかもしれません。損切りは早めにするというのは株式投資
の鉄則です。ビジネスの世界も同じなのかもしれません。
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