kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

羹に懲りて膾を吹く

2016-10-14 07:59:49 | 日記
13日の東京市場は米国株が下げ止まり円相場も104円前半という流れを
受け再び1万7000円回復も期待されましたが、人民元ベースで中国の貿易
統計が前年同月比から減少するというニュースが伝わり中国景気懸念が
再び蒸し返され上昇して始まった東京市場は11過ぎにマイナスに沈みその
後も下値でもみ合う展開で終わりました。

海外短期筋の円買い、株売りが強まったことが下げの背景にあるようです
がそれだけ短期筋の売買動向に左右される相場であることを示しています。
結局今週も1万7000円を越えたのは1営業日だけとなりそうで1万6000円割
れという懸念も少ない代わりに1万7000円定着ということも容易いことでは
ないことを暗示しているようです。

今日のミニSQ前の最終売買日だったことも多少影響したのかもしれません
が、もともと秋には世界的な株価暴落が何度か発生し投資家心理を萎縮さ
せているという背景があります。10月の上昇も短期筋主導によるものだった
だけに11日の1万7000円回復で高値警戒感もあって投資家心理は僅かな悪
材料にも敏感に反応しやすいこともあったのでしょう。

振り返れば10月は歴史的に波乱相場のリスクが高まりやすい。世界大恐慌
(1929年)、ブラックマンデー(1987年)、米大手ヘッジファンドLTCM(ロング
ターム・キャピタル・マネジメント)の営破綻とロシア危機(1998年)などがあり
ましたが、その他にもギリシャ危機が発生したのが2009年10月、2010年には
危機はスペインやポルトガル、アイルランド、イタリアと欧州全体に広がりま
すが、やはりその時期は11月でした。

ドイツ銀行問題やBrexit問題など欧州には危機に繋がる懸案事項はまだ解
決の目処はたっていません。確かにリーマン・ショック以降国際的な政策協
調の枠組みが整い、極端な金融・財政システムの悪化リスクは後退してい
ます。それでも金融市場を揺さぶる諸問題はまだまだ出てきそうです。

現時点で日米の企業業績に大幅に明るい材料がある訳ではありません。
米国市場にしても夏1万8700ドルを越えるに株高が先行しましたが、株価
に連動するように業績がどこまで改善しているのか決算発表シーズン本
番を迎えて強弱感がでる局面です。日本株にしても昨年前半のように円
安進行とともに株高が進むといった相場環境ではありません。米国株との
連動性は再び強まっています。

市場が「羹に懲りて膾を吹く」ということで僅かな物音でも驚きが広がると
いう警戒心が高まるのも分からない話ではありません。終わってみれば
数々の懸念材料も杞憂だったと言われるかもしれませんが、長期投資家
不在の相場では日々相場の雰囲気が変わってしまうという神経質な展開
が続きそうです。


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