kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

さよなら東芝

2017-03-30 07:20:58 | 日記
東芝は29日米原子力子会社WHが連邦破産法11条を申請したと
発表しました。この影響で今期の最終赤字は1兆円で債務超過は
これまでの1500億円から6200億円に膨れ上がりました。今後の焦
点は今日の臨時株主総会で分社化を決議する半導体子会社の売
却価格に移りそうです。

東芝の皮算用は売却益1兆円以上だと伝えられています。半導体
子会社の純資産は5000億円から6000億円と言われていますから
1兆5000億円以上から2兆円での売却を想定しているようです。
会社の想定通り1兆円の売却益が得られれば債務超過を解消して
一息するでしょう。

もっともそれでも自己資本は4000億円程度と厳しい財務状況が続
くことに変わりはありません。それよりも新生東芝はどんな事業を
主力に据えて業績改善を計るのか見えなくなったことです。1年前
不正会計問題で巨額な赤字が見込まれウルトラCを使った医療事
業子会社の売却益で何とか債務超過を回避しました。

その時点で前社長の室町氏は原子力発電とフラッシュメモリを二本
柱に据えて会社再建を進めると発表しました。しかしその二本柱と
ももはや東芝の事業として存在しなくなります。東芝が新たな経営
の核に据えるのが、昇降機や空調、水処理、鉄道システムといった
社会インフラ事業です。

しかし社会インフラ事業は世界シェア2割で市場の伸びも期待でき
収益力も高いフラッシュメモリに比べれば事業規模も小さく収益力
も低いのが現実です。昇降機は国内では日立や三菱電機、海外
では世界首位のユナイテッド・テクノロジー子会社のオーチス・エレ
ベーター社、スイスのシンドラー社、ドイツのテッセンクルップと
大手がライバルです。

空調では世界首位の日本のダイキンや米キャリアなどの大手が立
ちはだかります。鉄道車両では仏アルストム、独シーメンス、カナダ
ボンバルディアが3大メーカーといわれています。売り上げ規模から
言えば合併で誕生した中国国営の中国中車がダントツです。日立も
イタリア企業を買収して3大メーカーを追撃しています。こんな現実を
前に大きく信用の失墜した東芝が互角の戦えるとは思えません。

この現実を見る限り幾ら東芝が社会インフラ事業中心に会社再建
を目指すといってもその道は茨の道そのものです。半導体子会社
が希望通りの価格で売却できて債務超過を解消でき東芝という社
名は残るでしょう。しかし将来は限りなく厳しいものになることだけ
は避けられないようです。
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