kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

今年以上に銘柄選択が重要

2013-12-15 17:58:38 | 日記
訳があり16日分の記事を本日アップします。

2013年の東京市場も取引は残すとこ2週間になりました。1年後のこの時期に
東京市場の平均株価が1万5000円台に乗せているとは多くの市場関係者も想
像出来なかったことでしょう。2014年の東京市場の高値予想も上昇基調は続き
日経平均は1万7000円あるいは8000円なかには2万円という超強気の予想を出
す市場関係者もいます。

米国景気は一段と回復して米国は緩和縮小、日本は物価上昇率2%を達成
するために日銀が追加緩和に踏み切り日米の金融政策の違いから一段の円安
を見込み輸出企業の業績を押し上げ日本株の上昇基調は続くという見立てです。

もっとも2014年の高値がリーマン前の東京市場の水準1万8000円まで上昇すると
しても今年の上昇率には及びません。2012年末の東京市場は1万395円でした。
仮に年末の株価が12月13日と同水準の1万5403円だったなら今年の上昇幅は
5008円年間上昇率48%になります。仮に2014年が1万8000円まで上昇したとして
も上昇幅は2597円、上昇率は17%と今年の三分の一近くの上昇率という計算に
なります。もう少し低い1万7000円なら10%の上昇率です。

いずれにしても今年よりはパフォーマンスはかなり低くなる可能性は大です。
そうなると個別株投資では銘柄選択での善し悪しが大きく明暗を分けそうです。
特に大型株ではソフトバンクのような出世株を掘り当てれば別ですがなかなか
そんな銘柄にはお目にかかれないでしょう。ハイリスクハイリターンの新興市場
の銘柄ならともかく1部市場の銘柄で流動性のある銘柄に投資を考えるなら地
道に利益を上げる作戦を考えなければなりません。

銘柄選びの違いでの明暗は11月からの反発局面を考えればわかります。11月
8日の底値から今月13日まで日経平均は9.3%上昇、自動車銘柄の王者トヨタは
何とマイナス0.3%、上昇率トップはマツダの13.8%でしたから無配株のマツダが
今期145円配当を予定しているトヨタを遥かに凌ぐ上昇を演じた訳です。他にも
それぞれ重電トップの日立が9.8%、繊維トップの東レが8.4%重機トップの三菱
重工が2.4%でした。商社トップの三菱商事は0.2%上昇と不振グループの仲間
でした。

それに比べて先物御三家のソフトバンクが18.2%、ファーストが19.7%、ファナ
ックが9%上昇しています。指数寄与度の大きな3銘柄の上昇をみればやはり
先物主導での相場上昇だったことは明らかなようです。秋の上昇が5月までの
上昇と明らかに違う流れになっています。5月までの上昇が日本株すべての底
上げだったのに対して今回の上昇はまだらになっています。

この流れにうまく乗った投資家とそうでない投資家の差はかなり広がったと思い
ます。東証全体の動きを反映するTOPIXが5月22日高値1276を更新できず13日
には日経平均が上昇したにも拘らず3.35ポイント安の1238.88で終わっている
ことからも多くの投資家の感覚は日経平均の水準よりもかなり低いと思います。
新年相場がどんな展開になるのかその辺を考えながら銘柄選びをしない秋
相場の失敗を繰り返しそうです。
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