kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

日立の本気度を評価する時

2016-12-28 16:15:25 | 日記
投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKK)が日立工機を
買収するというニュースが市場に伝わりました。28日の市場では日立
工機が16%を越える値上がり率で値上がり率1位の人気でした。親会
社の日立が日立工機を売却するという観測記事は以前から流れてい
ました。日立工機の日足チャートを見ればこの買収劇はかなり確率の
高い案件であることが分かります。おそらく一貫して買い進んだ投資家
の存在がありそうです。

全株取得でしかも買収総額が1500億円を越えるということが明らかに
なり売り方の買戻しも重なり上げ幅が大きくなったようです。親会社の
日立には本体で3割弱補修していますから500億円近い現金を手にす
ることになります。しかし日立の値上がり幅は僅か8.3円(1.3%)でした。
市場の見方としては日立が日立キャピタルや日立物流の持ち株の半
分を売却した資金を含め成長投資にどのように使うのかに関心が移っ
ているようです。

ただ子会社を売却しただけなら一時的な売却益は生じますが、連結の
売り上げや利益は減ります。子会社の切り売りだけなら将来的な成長
期待は高まりません。日立が次の成長の柱と期待しているAIやIoTに
どう繋げていくのかその成長戦略が問われます。今年に入り事業の選
択と集中に再び大きく舵を切ったことは好材料ですが、未だに株価は年
初来高値を更新できずにいます。

日経平均が年初来高値を更新したことを考えれば現在の日立の株価
水準で満足する既存の株主は少ないでしょう。日立のような大型株は
海外投資家のマネーが流入しなければ大きく居所が変わりません。株
価から判断すればまだまだ海外投資家の評価は高まっていないようで
す。海外投資家の評価が高まらない何かが日立には欠けているのでし
ょう。

日立工機の売却の目処が立ったことで次に日立国際電気株に市場の
関心が集まるかもしれません。既に日立国際電気の半導体製造装置
事業の売却が明らかになっています。日立が一旦市場から全株を取
得してから事業分割で半導体製造装置事業の売却に踏み切るのか
それとも保有株を直接売却するのか10月の時点では結論は出てなか
ったようです。

同業なら半導体製造装置事業の取得には関心を示すでしょうが、もう
一つの柱である映像・無線部門には興味はないでしょう。保有株を直
接売却するならやはり投資ファンドが浮上しそうです。いずれにしろ何
らかの結論が年明け以降明らかになりそうです。いずれにしても日立
本体の評価を上げるためには子会社売却だけでなく中核事業の成長
を市場が確信した時です。

明日は急用のため更新をお休みします。
今年の更新は大発会の一日だけになりました。
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