kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

東芝が教訓M&Aの落とし穴

2016-12-28 08:15:52 | 日記
27日の東京市場は安寄りした後仕掛けの買いが入ったのでしょうか。
急激に上昇しました。午後も高く始まりましたが、今度は急激に下げ
マイナスに転じる場面もありました。その後は前日の終値を境にプラ
ス圏とマイナス圏を行ったり来たり結局大引けは6円高と4営業日ぶ
りに上昇して終わりました。

売買代金は26日に続いて2兆円割れの1兆8354億円と前日よりも増
加しましたが、2営業日続けて2兆円の大台を割り込みました。やはり
クリスマス休暇で海外投資家が不在の東京市場は盛り上がりに欠け
るのは否めません。

そんな閑散相場で市場の話題を集め売買代金1位だったのが東芝で
す。もっとも好材料が出て上昇した1位ではなく突然の悪材料出現で
大幅安(11.62%マイナス)でしたから東芝株を保有している投資家に
とっては余り気持ちよく新年を迎えられないかもしれません。

米国での原子力事業で1000億円規模の追加損失が発生しそうだとい
う報道が伝わったのが下げの原因ですが、取引時間中に会社側も減
損の可能性を認める報道がありました。東芝は前期も米原子力子会
社WH関連で2500億円の減損を実施しています。

今回の減損はそのWHが昨年末に買収した原子力サービス会社に対
してです。原子力ビジネスに関しては東芝だけでなく仏原子力大手ア
レバも経営危機が深刻になりフランス政府の音頭とりで再建中です。
福島原子力事故の後で世界的に原発ビジネスに大きな逆風が吹きま
したが、まだまだ厳しい局面は続いているようです。

東芝は半導体事業の好調から2017年3月期は1450億円の黒字となり
V字回復する見込みでした。今日付けの経済紙によると損失規模は
1000億円を越え数千億円に膨らむ可能性があるとの会社側の見通し
が出ています。最終赤字に転落するようなら9月末の自己資本3600億
円強の既存が避けられません。

新たな資本増強策が必要になるかも知れず、もし損失額が巨額にな
れば資本増強策とセットで発表することになりそうです。最終的な損失
額が確定せず昨日の下げで悪材料出尽くしとはならず今日の取引で
も売り優勢の展開になりそうです。株価下げ止まりは年を越えるかも
しれません。

巨額なM&Aが会社側の狙いが裏目に出て最終的に巨額な損失に繋
がるといった悪い事例です。今回の事例は東芝だけでなく他の日本企
業でもいくつも発生しています。多くの日本企業が今後縮小に向かう
国内ビジネスからの脱却を狙い海外企業のM&Aに活路を見出そうし
ています。一方まだM&A巧者といわれる日本企業は少ないようです。
投資の世界と同じでM&Aに求められるのは目利き力の有無のようで
す。目利き力を磨かなければ真のグローバル化は進みません。
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