kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ラオックスの挑戦

2017-04-20 07:55:11 | 日記
家電量販店のラオックスが訪日客向け飲食業に進出するとの記事
が今日付けの経済紙に載っています。ラオックスは訪日中国人観
光客の爆買いのシンボル的な企業です。これまで度々テレビのニ
ュースで大型バスから中国人観光客が次々にラオックスの店舗に
吸い込まれるように入る姿が流れました。

経営不振に喘いでいた家電量販店のラオックスは2009年に中国小
売り大手の傘下に入り観光客向けの免税品店に衣替えしました。
2013年から始まった訪日観光客の拡大の風をうまく受けて業績を
拡大してきましたから先見の明が経営者にあったのでしょう。

もっとも異常とも言える爆買いは越境ECの拡大や観光の目的が
買い物から体験消費にシフトする傾向が強くなり一段の売り上げ
拡大を狙って店舗網を拡大したラオックスの業績を直撃しました。
20115年12月期に過去最高の80億円の純利益を上げた業績は翌
16年には一転15億円の最終赤字に転落しました。

今後も訪日観光客の増加は続くでしょうが、物販の大きな伸びは
期待できないという経営者の答えが飲食業への進出だったのでし
ょう。物販の消費は低下しても観光客の増加が続けば日本での飲
食は確実に増加します。中国人観光客にとって抜群の知名度があ
るラオックスという名前で飲食業に乗り出せば勝算はあると経営者
は考えたのでしょう。

ヤマダ電機やビッグカメラがいきなり畑違いのファミレスや回転寿
司を始めるようなものでとても日本人には考えられない発想です。
おそらく業種は違っても訪日観光客という切り口で考えれば中国人
経営者の取っては何ら違和感はないのでしょう。中国では蓄電池
メーカーが自動車産業に進出したりするのは日常茶飯事ですから
不思議なことではないのかもしれません。

もっともラオックスが畑違いの飲食業で成功するかは大きなハード
ルがあるようです。日本には海外発のハンバーガー店やカフェチェ
ーン、日本発祥の回転寿司やラーメン店や牛丼店、うどんや定食
屋のチェーン店、カレー専門店それにファミレスや居酒屋などもあり
ます。和食に加え焼肉店、イタリアン、フランス料理、中華料理店に
個人経営の洋食屋などもあります。

日本料理だけでなくありとあらゆる世界中の料理が日本では食べら
れるといっても過言ではありません。それだけに飲食業界の競争は
激しいのです。幾ら観光客向けとはいえ他にはない特徴を出さない
と成功は難しいでしょう。ネット通販大手のアマゾンはネット通販で
構築したシステムを活用してクラウド事業に進出して稼ぎ頭のなりま
した。

マイクロソフトも個人や企業向けソフトの売り切りビジネスからやはり
システム開発力を活かしてクラウド事業を収益の柱にしました。米国
企業は新事業進出でも既存事業の領域と近い事業を選びます。いわ
ば地続きの事業です。中国企業は本業とまったく関係ない飛び地の
事業に進出する傾向が強いようです。参入障壁が低く儲かりそうな事
業なら何でもOKという発想です。ラオックスの決断が吉と出るか凶と
出るか数年後に答えは出ます。

明日は所用のため更新はお休みします。
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