世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

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男の殺し方

2017-07-01 04:18:03 | 冬の日差し・夏の月


これはおなじみユディトの図です。ダヴィデと同じように、男性の首と一緒に描かれますが、ダヴィデの図と比べると、ファンタジックに見えますね。それは事実上、女性の力では男性の首を斬ることなどまず無理だからです。

聖書のユディト記にある物語は、要するにベツリアという町がアッシリアの軍に包囲されたとき、寡婦ユディトが一計を案じてアッシリア軍の司令官ホロフェルネスの幕屋に飛び込み、酒宴で油断させたあげくに眠り込んでいるところを首を斬ったと。

一応召使の女性はいたそうですが、二人がかりでも難しい。現実にはこんな作戦は無理です。まあ、やってみる人はいないでしょうが。

これはみな、聖書の作者の創作です。言ってみればプロパガンダですよ。ユダヤの神の信仰を流行らせるために、誰かが作った話です。今でもこんなのはけっこうありますが、昔にもそういうことはあったのです。

ですが昔の人が考えた話というのはけっこうおもしろい。単純だが、痛い心理が隠れている。女も、男というものをむごく殺してみたいと。馬鹿みたいなことをされた、その復讐をしてみたいと。

そういう心理がこれを書かせたと言えます。おそらく作者は男性でしょうが、男性の中にも、一度は女に勝たせてみたいという心理はあるでしょう。それくらい、男は女にひどいことばかりしているのです。

ユディトの話は、そういう鬱屈した女性たちの魂に、涼しい水を注いだことでしょうね。憎い男の首を斬るとまではいかないが、いやな男に反抗する気持ちを掻き立てたでしょう。男の人はまずいことになったと思ったかもしれません。

このユディトはちょっときつそうに見えますが、目がやさしいですね。かわいらしい手をしている。こんな手では男を殺すことなどできません。これがまあ、絵というものです。現実にはあり得ないことでも表現できてしまう。それが絵の良さでもあるのですが。

しかし、現実に、女が男を殺せないかというと、そうでもありません。けっこうそういうことはあるんですよ。女性が気が付いていないだけです。法則というのはむごいのです。

例えば中世の時代に、魔女裁判などということがありましたね。男性が、善良な女性に魔女の濡れ衣を着せたあげくにひどいことをして殺したのです。たくさんの女性が犠牲になった。教えてあげましょう。あのとき、あの現場にいた男性はみな、永遠に女性と結婚できなくなったのです。

生まれ変わっても生まれ変わっても、絶対に結婚できないという業を、その時に作っているのです。見ただけで、何をしたかがなんとなくわかるという姿に生まれてくるのです。だから女性がみんな逃げるのです。

女性は、いやな男性の相手はしないというだけで、男性を殺すことができるのですよ。

男性は、女性の愛も肉体も、水や空気ほどに欲しくてたまらないのに、絶対に触れられないのです。それで、生きていても死んでいると同然の人生を生きるのです。




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