ガリレオ・キーニ
イタリアの画家である。おそらく東洋系のダンサーを描いたものだろうが、これは特筆するべき絵である。
普通の女性が自分の姿に何の改造も加えないと、おそらくほとんどの女性はこうなるだろうという絵なのである。
段階の勉強の進んでいない女性は、だいたいこういう感じになると思っていい。
凡庸な顔に、原始的なスタイルだ。小さく、足が短い。土俗の香りがする。だが、何か安ど感がある。すべてが神の愛に包まれているからだ。
こういう姿をしていれば、そう難しい仕事はしなくてもよい。自分にできる基本的な仕事に従事し、十分に自分にあった勉強ができるスタイルなのである。
だが女性は、こういう感じになるのがいやで、美しくなりたいばかりに、勉強の進んだ女性から様々なものを盗み、自分の姿を改造するのだ。足を長くし、肌を白くし、顔かたちを美しく整えるのである。
それがどんなに愚かなことであるかは、もうだいぶ君たちにもわかってきている。自分に似合わない顔は、どんなに美しくても、馬鹿にしか見えない。できもしないことをやらねばならず、馬鹿な失敗ばかりして、嘘ばかりつかねばならない。
こっちのほうがよほど生きやすく、美しく見えるはずである。