世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

感謝知らずの男

2017-03-25 04:18:12 | 黄昏美術館


萩尾望都


20世紀の芸術を考える上では、漫画文化を無視するわけにはいくまい。

これは現代の漫画家の中でも、数少ない上質の本物だという作家である。

だが、この作家は女性であるがゆえに、霊界的にも、人間界的にも、様々な妨害を受けている。その表現活動はその影響を受け、本人の本質からはあまり想像できない歪んだ形の作品も多い。馬鹿にならないと認めてもらえない人間社会の中で、自分を世間に合わせようともがいている表現者の魂が見える。

同性愛的な表現があるが、それは実は本霊のしていることではない。何らかの霊的存在が影響してやらせていることなのだ。

女性の表現者というものは、どうしてもこういう妨害を受けるものなのである。

その中で、この作品は、画家本来の長所を引き出している。彼女は本来このように、素直でかわいらしい女性なのだ。

男性を美しく描くのは、女性の表現によくあるものだ。男が男を描くときは、男の汚さを無視できないが、女性にはそういうところはあまりない。男性に対する愛をあまねく表現するとき、それはそれは、美しい男の姿ができる。

そういう女性の表現を、人間はもっと素直に喜ぶべきである。






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うさぎ竜と天使 | トップ | 後悔 »
最新の画像もっと見る

黄昏美術館」カテゴリの最新記事