書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

加藤繁 「漢代に於ける国家財政と帝室財政との区別並に帝室財政一斑」

2017年03月30日 | 東洋史
 『支那経済史考証』上(東洋文庫 1952年3月)所収、同書35-156頁。

 前漢時代はそうであるが、後漢以後はそうでなくなるという。しかしその理由は説かれない。国家財政に属する財源は此々で、支出項目は此々、帝室財政についても同様に此此々々であると列挙される。しかしその区別のあった所以は説かれない。また或収入がどうして国家財政に属しまた或者は帝室財政へと属するのか、その考察はまったくなされない。加藤という人は案外思考回路の偏った人だったのかもしれない。何(誰)が・何時・何処で・如何に、は堅牢だが、どういうわけか何故か、が抜けている。
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