文体論のない『日本霊異記』研究を手にしている。・・・ 2018年02月20日 | 思考の断片 文体論のない『日本霊異記』研究を手にしている。漢文だから漢文ということだろうか。唐のことを“隣国”と書いたり、“帝”を“天皇”と書いている点で、私に言わせればすでに漢文として変格どころか破格なのであるけれど。(年号が天皇の在位年や干支で表記されていることも含めて。)同書における天皇制の意義といった大問題を論じる前にやることは多少あるだろうと、私などは思う。 « 青木紀元 『祝詞全評釈 延... | トップ | 「黒い福沢諭吉」をどう理解... »