シリーズ全20巻についての紹介。
19世紀末から20世紀初にかけての作品を収める。すでに仏領インドシナ時代であり、この時期になると、フランスの侵略に直面して、近代化(西洋化)への意識と希求が、文言文で書かれた作品の語彙に反映されることになる。「愛国」「独立心」などといった、おそらくは日本から直接、あるいは中国経由で入ってきた和製漢語およびその内包する新概念が文中に現れる。それが見られるのは主として序文部分であり、すなわち作品の編纂目的、また問題意識が近代化・西洋化していることを意味する。
収録作品
婆心懸鏡録 倫理教科書:人中物 南国佳事 大南行義列女伝 南国偉人伝 古怪卜師伝 武亭月円紀事
(上海古籍出版社 2012年10月)
19世紀末から20世紀初にかけての作品を収める。すでに仏領インドシナ時代であり、この時期になると、フランスの侵略に直面して、近代化(西洋化)への意識と希求が、文言文で書かれた作品の語彙に反映されることになる。「愛国」「独立心」などといった、おそらくは日本から直接、あるいは中国経由で入ってきた和製漢語およびその内包する新概念が文中に現れる。それが見られるのは主として序文部分であり、すなわち作品の編纂目的、また問題意識が近代化・西洋化していることを意味する。
収録作品
婆心懸鏡録 倫理教科書:人中物 南国佳事 大南行義列女伝 南国偉人伝 古怪卜師伝 武亭月円紀事
(上海古籍出版社 2012年10月)