書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

網祐次 『中国中世文学研究 南斉永明時代を中心として』

2017年07月29日 | 文学
 詩は元来、志を言ふ(尚書舜典)もので、直接に之を述べることもあるが、寧ろ外物に託する場合が多い。然るに一方では、志ならぬ一物を対象とし、それを中心として述べて一篇を成す詩も、次第に現はれた。 (「補篇第二章 詠物詩の成立」本書449頁。原文旧漢字)

 これはつまり、なんでもオレはオレのオレにオレをのいわば自己中状態から、虚心に世界を眺め坦懐に耳を傾けることができる状態へ進境したということかな?

(新樹社 1960年6月)
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