Joy of Roses Gardening Points

バラのお手入れのポイントを分かり易く解説します。

10月の手入れ

2011-09-30 | 今月のお手入れ
 10月の手入れ

 ポイント
 1.病害虫の予防
 2.花を愉しむ!
 3.花が終わったら花首で切る
 4.茎や根が充実するよう施肥をする(カリ分を多く)

*水遣り:
 ・気温が下がり、秋雨が降るので、地植えにはやらなくても大丈夫でしょう。
 ・鉢植えには何時ものように、乾いたら鉢底から流れ出るようにあげます。
  だんだん毎朝の水遣りをしなくてすみます。

*薬剤散布:
 ・黒点病に掛かっている葉は、極力取って下さい。 
 ・折角伸びだした新芽を、病害虫から守る為に、何時もの予防的散布をすることを
  お勧めします。(基本、オルトラン、ダコニール、必要に応じて、サプロールを
  混ぜる)
 ・蕾が開きかけてきたら、薬剤がかからないように注意してください。
 ・朝晩と日中の温度差が大きくなるので、うどん粉病も発生します。
  ストロビー、カリグリーン、トリフミン、等で予防と治療をしてください。

*施肥:
 ・鉢植の蕾が割れて咲きそうなに成ってきたら、液肥をやるのを控えてください。
 ・花が終に近づいたら、根や茎を充実させるためにカリ分の多いハイポネックスの微粉を水に溶いて、
  施すと良いです。(6.5:6:19)

*側蕾積み:
 ・秋のバラコンテストに出品する人には、欠かせないことですが、
  庭では、花が小さくても、長く、沢山花を愉しみたいので、蕾を摘まないで、
  そのまま咲かせるのが良いと思います。
 
*花柄摘み:
 ・花が終わったら、花首だけ取るようにします。
  これは多くの葉を残して光合成により、出来るだけ養分を採り
  株を丈夫に育てるのが狙いです。

*バラ観賞:
 ・バラ園やお友達のバラを楽しみながら、秋に良く咲くバラを知る良チャンスです。

*苗の注文:
 ・苗の選定に際し、何処に植えるかを先ず考えて、その場所の環境に
  相応しい樹形のバラかどうかを、知ることが大切です。
 ・出来るだけ、咲いている花を見てから、苗を決めると良いです。
  人気種は成るべく早く注文だけでもしておくと安心です。
 ・地植えをする場合は、早めに苗床だけでも作って置くことをお勧めします。
 
 ・裸苗の場合には、苗が12月下旬以降に届くように注文すると良いです。
  余り早く植えると、新芽が真冬の寒さでやられることがあります。

  基本を学び、自分流の”バラ育てを楽しみましょう!”


9月のお手入れ

2011-09-01 | 今月のお手入れ
9月の手入れ

ポイント:
1.秋バラのための剪定 (四季咲き性のブッシュタイプ、10日頃までに。シュラブ、つる、ランブラーの整枝も。)
2.鉢植えへの施肥    (置肥と液肥を上手に使う)
3.株周りの整理     (落葉や雑草を取り除き清潔)
4.病害虫の予防     (テッポムシ、バラゾウムシ、黒点病、うどん粉病)

*秋バラのための剪定:
 ・勉強会の資料や HP Gardening Points Septemberを、ご参照ください。
  何時までも暑い年は、9月に入って、10日頃までに済ませます。
  早咲き、並咲き、遅さ咲きが有るので、開花を揃えたければ、遅さ咲きから、
5日間隔でどうでしょうか?
  一斉に咲いてくれるかも知れません。
  一般に剪定が1日違うと、開花が2日違うと言われています。
 ・ブッシュタイプのHT,FL,Mini,ERのブッシュタイプの剪定です。今年2番花を咲かせた枝。
 ・切り口には、殺菌剤の入っている、「トップジンMペースト」を塗っておくと枯れこみを防げます。
 ・OR,シュラブの返り咲き種は先の方だけ、剪定します。
 ・剪定の時、枝に病気の葉が付いていたら、全部取ります。日当たりが良ければ、また新葉が出ます。

 ・地植えに施肥をしていない場合は、化成肥料を施してください。

*シュラブ、つるの整枝:
 ・古い枝は、整理します。
 ・新しい枝でも込み入り過ぎると思われる枝は、取り除いておくと、冬の作業が楽です。

*鉢植えの置肥:
 ・月初にして下さい。有機肥料、化学肥料、化成肥料、液肥等上手く使いこなして下さい。
 ・置肥の他に、液肥を薄めに一週間ごとにチッソ:リンサン:カリ、0:6:4とか6:10:5とか
  6:6.5:19とかを使いこなして下さい。チッソが多いと葉が大きく茂りますが、うどん粉病に
  かかり易くなります。葉の無い株に、余り水をやり過ぎないようにします。
  
*株周りの整理:
 ・株周りに落ちている病気の葉や雑草は、出来るだけ取って、株周りを清潔にしてください。
 ・テッポウムシの出す屑が、見つけ易くも成ります。
 
*病害虫の予防
 ・葉が沢山茂るように、予防的薬剤散布を剪定後、10日~14日に一度すと効果的です。
  基本は、ダコニール、スミチオン、オルトラン、黒点が出たら、サプロールも加えます。
・テッポウムシ
  今活発に成長しようと株の中を齧っています。この時期に退治しておけば安心です。
  結構齧られていますから、スミチオンの10倍程度のを、適所に注入して下さい。
  一回で効果がある時もありますが、外れることも有るので、効果が有ったかどうか、
  確認することをお勧めします。テッポウムシそのものを発見できれば一番よいです。
 ・ バラゾウムシ
  スミチオン+オルトランを散布すれば有効です。
 ・コガネムシの幼虫ダイアジノン粒剤
  スミチオン+オルトランを散布すれば有効です。
  私の実験では、薬剤の付いた葉は食べません。食べれば、36時間以内にしに死にます。
 
  鉢の中で卵が孵化している時期です。今月初にダイアジノン粒剤または
  オルトラン粒剤を撒いて、水を上から撒いておきます。
  10月月初に駄目押しで同じ事をしておけば大丈夫です。
  

そのほか皆さんのやり方で、秋の花が楽しめるように試みてください。

秋のバラは、長く花が咲き、花の色も春より濃い目で、春と趣が違うので、楽しみですね。


8月のお手入れ

2011-09-01 | 今月のお手入れ
8月の手入れ手入れのポイント (Monthly Care)

1. 地植えの施肥
2. 予防的薬剤散布
3. 水遣り

*施肥(Feeding Roses)
 ・地植え:
  秋の花を咲かせるために、有機質肥料を8月上旬に施します。
  油粕100g、骨粉100g、草木灰100g又は硫酸カリ10gを施します。
  チッソ、リンサン、カリ、の割合が1:3:1です。
    
  株周りを軽く10cm程の深さに耕し、そこに肥料を撒き、
  堆肥も加え土と混ぜるよういに施します。
  冬の元肥やりのように、深く掘らなくても良いです。

  肥料をやるのは、四季咲きのブッシュ、シュラブ、つるタイプです。
  一季咲きの株にはやらなくても良いです。
  又、つるタイプで、3,4年経過した、余り大きくなって欲しくない
  株にも、やらなくても良いです。(自己判断) 
  
  
・鉢植え:
  毎月の置肥を忘れずに施します。また10日に一度程度の液肥も施します。

*薬剤 (Chemical)
  病害虫が多発する時期なので、予防的な化学薬剤等の散布を10日間隔で
  定期的に効率良くします。
  散布は、日中の暑い時には薬害が出るので避け、朝,夕の太陽の無い気温が
  25度以下の時にします。どちらかといえば夕方の方が楽ですね。

  鉢植えに、コガネムシの幼虫退治のためにダイヤジン顆粒、オルトラン顆粒を
  撒きます。


*マルチング
 ・一年で一番気温が高い月です。地表からの蒸発を避け、また台風などの激しい
   雨脚による土の跳ね返りを避けるために、バーク堆肥などを敷いて下さい。
   但し、クラウンの周りは、土が見えるようにしておき、テッポムシの出す屑を
   見つけ易くし、被害を最小限に止めるようにします。
   
*摘蕾
 ・この時期の花の命は、暑さのため短いので、株の成長に養分が回るように、
  花や蕾を摘んでしまうのが良いと思います。(自己判断)

*秋の花のための剪定(Pruning)
 ・主に四季咲き性ブッシュタイプの弱剪定を、8月下旬から、9月上旬の
  間にします。剪定が遅いと、秋の花が寒さで開かなくなることが有るので、
  この期間に忘れずに剪定をします。
  
*整枝
 ・シュラブ、つる、ランブラータイプについては、古い枝、枯れた枝、細い枝、
  込みすぎている枝を、この時期に整理しておくと、新しい枝の成長を助け、
  また、冬の作業が楽になります。

*水遣り(Watering)
 ・大変ですが鉢植えのミニバラ等、水枯れをしないように気をつけます。

 JORHPのGardening Pointsも参照してください。

 8月の手入れは、日焼け、暑さ、蚊対策等をして、頑張りましょう。

 JORHPも活用してください。