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「田丸印房店」訪問

2017-07-06 12:08:05 | 日記

京都の伝統ある店を訪問してインタビューするシリーズですが、3カ月ほど中断しまして、先月24日に再開しました。これで8軒目となります。今回はハンコを作って百年という、田丸印房店(寺町店)をお訪ねしました。現在お店はもう一つ新京極店もありまして、双子のご兄弟である田丸孝さん・修さんがそれぞれ店長として運営なさっているそうです。弟の田丸修さんにいろいろとお話をうかがいましたが、お店はもと京都市役所の近くで雑貨店の副業として始めたそうで、市役所に提出する書類関係で印鑑の需要が多かったので印鑑専門店に変わっていったのだとか。現在のお店の基礎を作ったのは二代目の田村勇さんという方。修さんの祖父にあたる方ですね。この方がいろいろな才能や好奇心の持ち主だったそうで、祇園祭を控えた八坂神社に行ってみると、西楼門を入ってすぐ左に絵馬堂がありますが、建物の正面中央に勇さんが彫ったという篆額が今も飾られていました(写真)。他にも比叡山や、菊水鉾にも奉納したそうです。書道も習われていたそうで、篆刻家として有名な園田湖城という人が先生だったということで、その方の作品が店の中に飾ってありました。新京極店にいるお兄さんの息子さんが現在五代目を継ぐことになっていて、寺町店で印鑑彫刻もなさっています。五代目の琢さんが彫っている台のようなものを篆刻台というそうですが、寄木のように木を組み合わせた中央に判を挟んで彫刻をするというやり方で、これも二代目の勇さんが考案したものだと聞きました。店内には印鑑の素材となる石や、象牙などがびっしり置かれています。さらには書道用品まで。書道と落款は切っても切れないものだからでしょうね。そしてこのお店のセールスポイントは楽しいマンガとダジャレを組み合わせた「うふふスタンプ」というゴム印です。もちろん、普通の実印、会社印、認印なども製作販売しますが、観光客の多い土地柄、こうした遊び心のあるものが人気があるそうで。聞いて少し驚いたのは学校の先生が、生徒の書いたものなどに評価をつけるときの判(「大変よくできました」など)をこちらのオリジナルスタンプを使って、学校で使っているそうです。しかも全国の先生に需要があるとか。それは修学旅行で訪れた京都で、ここのハンコを見つけるからだそうです。この絵柄や、店のホームページで見られるコラムの主人公「ペー助」というキャラクターなどはすべて田丸修さんが描いているんです。印象を彫る作業についても、書道の実力より絵心の方が重要なんだと教えてくださいました。曽祖父、祖父、父と代を継いでハンコ一筋(おじいさんは多芸多才で一つの事に専念はしなかったそうですが)に生きて来られた田丸さんですが、大学を卒業してからすぐ、大阪の歴史ある印章店に3年間修業に行ったそうですから、もう若い頃からずっとこの道に入ることを決めていたということですね。決して華やかな店先ではありませんが、こんなところにも京都の伝統が息づいていることに気づかせてくれる訪問となりました。このあとは、丸善書店と本家尾張屋さんで、今月下旬に訪問約束をしましたので、またご報告します...
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