ソウルの空の下

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江華島ふたたび①

2017-10-07 14:42:15 | 日記

小正月に続いて観光としては二度目の江華島です。12時ころ江華バスターミナルに(写真)迎えにきてもらうという約束をしましたが、家を出たのが10時半。少し遅れるかと思いましたが、1時間半くらいで到着するだろうという読みは甘かったです。島に入る前の道路(金浦市)で渋滞が続いて、ターミナルに着いたのは2時半。そこから知人の家に近い温水里まで行くバスがなかなか来ないで1時間待たされ、結局着いたのは午後4時ころになってしまいました。秋夕の帰省客で混雑したのかと思ったら、最近、観光地の一つである席毛島という江華島のすぐ隣の島を結ぶ橋が開通したのでソウルから訪れる人が押し寄せているんだとか。噂では橋の近くで餅売りを始めた人が、一日で300万ウォンも売上を記録したそうです。ともかくプサンまで行って来られそうな時間をかけてようやく目的地に到着して、まずは歓迎の飲み会がありました。来るたびに思うのは空気がきれいなことと、土の匂いがほっとさせてくれることです。二日目は私の希望で喬桐島(キョドンド)という、これも江華島と橋でつながっている別の島に行くことにしました。ここにはきれいな海辺と新鮮な魚貝類の他に、1960-70年代を思わせる雰囲気が漂う「テリョン市場」があります。朝鮮時代の学校(儒学を教える)である郷校(ヒャンギョ)という建物も残されています。もともと江華島は高麗時代や朝鮮時代にたびたび王が臨時首都として戦乱を逃れたところでもあるので、史跡が多いところですね。世界遺産にも登録されたドルメン(コインドル=支石墓)なども残っています。喬桐島に着く前に、近くに知人の友人が住んでいるということで、ちょっとお訪ねしました。もともと金属工芸作家の方で、今は木工芸に取り組んでいるそうです。外から見てもあまり大きな家という感じはしませんでしたが、中に入ると作業室の他に書斎や居間などいくつもの部屋があって、建坪は158坪もあるんだそうです。最近作った作品は魚の形をした飾りもの。右側の木が原木だったそうですが、年輪が創り出す模様が多彩で魅力なんだそうです。ただ立っている木は中にどんな模様が刻まれているのかはわからないので、切り倒してみて初めてわかる宝探しのような楽しみもあるとも。木を加工する様々な工具の中には日本製ののこぎりも。のこぎりの刃は日本のものがドイツなどより優れているそうです。コーヒーと一緒に出してくださった生人参。江華島は高麗人参の産地としても有名ですね。色がきれいで食べてみたいとは思いましたが、何しろ歯がない身の上で、残念ながら遠慮してしまいました。おいとまして、いよいよ喬桐島へ。ところが途中で検問所がありました。このあたりは北との境界線が近いので、あるラインからは「民間人統制区域(民統線)」として出入りや、その地域での営業、居住地の制限などがあるそうです。江原道から江華島まで、休戦ラインに沿って南側5~20kmほどの地域がそれに該当します。銃を手にした兵士が車一台一台止めて「出入許可証」を見せるように言ってきました。高校生みたいな幼い顔立ちの兵士です。知人は江華の住民で、観光しに喬桐島に行くところだと説明して、無事に通過。軍人の検問なんて30年ぶりだったので少し緊張しましたが、ここに住んでいる人たちは慣れているんでしょうね。喬桐大橋を渡って、これから島に上陸です!

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