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東華菜館を訪ねて

2016-11-20 08:00:47 | 日記

「京都の老舗」インタビュー第4弾は四条大橋たもとにある北京料理の老舗、東華菜館です。京都のメインストリート四条通の中でもこの建物はひときわ目立ちますね。鴨川の向かい側には南座があり、その北向かいにはこれも長い歴史を誇るレストラン「菊水」もあります。東華菜館の建物は1926年にアメリカの建築家ヴォーリズという人が設計したそうです。この人は全国の大学などの学校建築や、教会の建物を残していますが、レストランとしてはこの建物が唯一だと言われています。彼は熱心なクリスチャンで、キリスト教精神に基づいてメンソレータムを生産・販売する「近江兄弟社」を設立し、やがて日本に帰化するほど日本を愛していたといいます。創建当時は矢尾政という洋食のレストランで、ビアホールも併設していました。ところが太平洋戦争が始まると米を始め、食材が調達できなくなって実質的に営業ができなくなりました。二代目店主の浅井安次郎さんが親友の于永善さんに店を任せることにして、1945年12月から中華料理店「東華菜館」として営業を始めました。一説には当時進駐軍が京都にも滞在している間、多くの建物を接収して軍人や家族たちの宿舎、軍政業務用建物として利用していたので、強制接収を免れるためにあえて中国人の友人に譲ったのだという話もあります。中国は戦勝国の一つとしてアメリカも手出しはできなかったというわけです。その後二代目于純政さん、三代目于修忠さんと続いて今に至っています。正面玄関右手の屋号を刻んだ看板には電話番号が「22」なんて二けたになっていますね。入口を見上げると豪華絢爛というくらいの装飾に飾られたスパニッシュバロックの建築の特徴をアピールしています。中に入れば重厚な作りの様々な部屋が迎えてくれます。夏には今もビアガーデンがオープンしますが、ここからの眺めも素晴らしいです!北側に目を向けるとレストラン菊水や北山の連なりが目に入ってきます。屋上に上がると建物のシンボルともいえる塔がそびえていますが、中は給水タンクや機械室になっているとか。もう一つここで有名なのが、日本最古のエレベータです。1924年に輸入されたオーチス社製で、手動式で専門の係員が操作をしてお客さんを案内します。今回は三代目の于修忠さんに中国料理について、代を継いで運営していくことについて、個人的なことまでいろいろうかがいましたが、料理に関する造詣の深さには本当にびっくりしました。広い中国の東西南北でそれぞれ違うという地域差から、料理を食べる人の階層によって味付けや食材が違ってくるという話、現在勤務している15名のコックさんの一人ひとりの個性によっても微妙な違いは出てくるとか、よどみなく話し出したら止まらないという感じでした。一方で京都で営業しているという立地条件から豆腐、湯葉などの京都独特の食材も採り入れているし、醤油、味噌などの調味料も京都のお客さんの口に合うような工夫もたくさんなされているそうです。日本と中国の関係が悪化するようなときには心を痛めることもありますが、自分はこの店で料理を提供することを通じて、日本人と中国人が互いを認め合って仲良くできるきっかけの一つになることができればというお話が印象的でした。
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