貞観法 やわらぎ通信

和らぎ体操研究会のニュースなどを中心にして記して行きます。

マジナイ(呪い)その8

2017-06-16 09:26:09 | マジナイ(呪い)

それにしても、ここまで記して来たようにして、「ノロイ」にしても「マジナイ」にしても、あるいは「マジル」にしても、これらの語に何故にこれほどの幅広い意味合いが一色単になって込められているのであろうかと思わされるのだが、その答えを求めようとした時に私に思い当たるのは「マ=間」という語である。

これは私に勝手な推測だが、「マジル」の「マ」は「間」を意義した語であるのではないかと思う。

最近では、人の口を突いて出る言葉として聴くことが稀になってしまったが、子供の頃、私の二世代前位の人たちの間で取り交わされる会話の中には「間が良かった」・「間が悪かった」という語が飛び交い、多用されていたのを思い出す。

ここでの「間」とは「空隙」のことであろう。

「間に合った」・「間が良かった」とは、この空隙が埋められた時に望んでいたことが叶えられた際などに自然と口に出ていたし、逆に、予測しなかったような不幸などに出会った時には「間が悪かった」と云って慰め合っているような状景をよく目にしたものであった。

「間違い」の語も、「間が悪い」と同じに「マジル」べき交差点が期待したり、予測していた場所からズレのある時に使われる言葉であると云えるのではないだろうか。

このように、「間に合った」・「間が良かった」、「間が悪い」・「間違い」の語が示すところから推せるのは、「マジル」交じり方(十字・×字・卍)の位置が、均衡が取れたものであるのかそうでないのかによって決定づけられているのではなかろうか。


ところで、「マ」とともに私にはもう一つ気になる語の「ツ」が浮かんで来る。

「ツ」は「詰まる・詰まらない」の「ツ」であり、「集まる・集まらない」の「ツ」であり、また、「積む・摘む・紡む・抓む」の「ツ」でもあり、これら「ツ」の音義と一致する文字は「津(つ・シン)」になるのであろう。

この「ツ」と「マ」とが合成されると「ツマ」となり、「ツマ」を漢字表記に置き換えると「夫・妻・褄・嬬・端・爪」といった文字が該当することとなる。

「ツマ」とは、「詰まった間」・「集まった間」・「(摘まれた・積まれた・紡まれた)間」であって、漢字表記される文字の字義にも通じることになり、先に記した「マジル」の仕分の中で出て来た言い方を借りれば、別種のものが互いにその空隙(間)を埋めて混(交・雑)じった様を表した語であるが知れる。

事のついでに記せば、「ツマ」を反転させると「マツ」で、こちらは漢字転換すると「待つ・松」等になり、こちらも別種のものが互いに、その距離を詰まらせ一体化される様を指していると云えるのではないかと思う。

これら「マ」や「ツ」の語の示す意味などを考えた挙句に再び「ノロイ」・「マジナイ」・「マジル」の語の持つ、意味合いの幅広さについての解釈をし直してみると、善悪・吉凶・禍福は、空隙(間)のある間柄の別種のもの同士が互いに、どのように詰められ・集められ・紡められして、どのような「のろわれ方」・「まじなわれ方」・「まじり方」をしているかに左右されているかに拘っているのではないかと推察することが出来るような気が私にはするのである。

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