貞観法 やわらぎ通信

和らぎ体操研究会のニュースなどを中心にして記して行きます。

アカシバ(赤芝) 7

2017-03-21 09:42:32 | 日記
用水へと崩落した排水口からの鉄錆の塊を水中から引き上げに行った。

この赤錆色した塊の存在は以前から、ここの用水脇を歩いて通り抜ける度に気にかけてはいたものの、よく観察すると、台地側の水路の壁面に開いた幾つもの排水口からは黄褐色・茶褐色した鉄錆の塊が大量にべったりと付着しているの見て取れるが、反対側の低地側に開いた排水口にはこれが無いことから、その供給元が赤土の台地にあることが知れる。

この付近一帯から水路へと排水口から流れ出している水は台地からの雨水であり、生活排水などは全く混じってはいない場所であり、地籍は「安行西立野」であるが、ここが「赤芝山」に含まれるかどうかは微妙なところだろうが、一応は直近の地点と云えるだろう。

排水口の中には、すっかりと鉄錆の土で塞がってしまっているものも在って、どうも見た感じからして、地下水の吐き出されている量の多い排水口ほど鉄錆の量も多いようで、一番にその量の多い所は、雨の多い季節には地表へと滲み出した水が排水口からの吐き出しでは間に合わずに、雨の日では無くても何時もぬかるんでいる場所であった。

これまで私はこの場所での錆鉄の塊については、用水の側壁が鉄製の矢板の打ち込みされた状態のもので出来ていることから、その鉄板が地下水によって腐食されたという見方も出来るから、地下水中に含まれた鉄分によって出来ているとばかりは見做せないのではないかとの疑いを持っていたのだったが、実際に間近でその様子を観察すると、用水の側壁に開いた排水口は塩ビ管で出来ていて、赤錆色した塊はその管の中からのもので、どうやら側壁の鉄板が腐食したものではないようだ。




実際に水路の中に降りて、崩れ落ちた鉄錆の塊を水中から掬い上げようと、これを手で掴んでみると、あれ、何だこのグニャグニャした感覚は・・・。

まるでコンニャクかゼリーを触っているようで驚かされたのだが、実はこの時まで、この錆の塊を見た目の印象では固形化したものであり、これまで読んだり、画像で見てきた「高師小僧」・「鬼板」・「褐鉄鉱」と呼ばれるもの全てが固形物で、云ってみれば、その表面はヌラヌラと水で光ってはいても鍾乳石や石筍のように「固い」ものであり、この用水の側壁に付着したものも当然にそのようなものであると勝手に決め付けて来ていた私の思い込みは、ここで完全に否定されてしまった。

用水へと落ちたコンニャクのようにニャグニャした鉄錆の塊は、水の流れではその形は崩れはしないようであったが、その一部を指で摘み取り指頭の間に挟み圧を加えながら擦り合わせてみると、極めて細かな赤錆色した固形化されてはいない粘土状をした微粒子の「泥土」である。

それでは一体これは何物で、何と呼んだらいい代物なのだろうか?

と自問したが、直ぐに、広く云えば褐鉄鉱に含まれる「ソブ(赤泥)」と呼ばれる酸化鉄(これぞ自然のベンガラである)であることに思い当たった。


取りあえず、水中へと崩れ落ちた塊だけをバケツに拾い上げ持ち帰って来たのだったが、拾った場所の上下流凡そ300m位の範囲の、同じように用水の側壁に穿たれた排水口から、この「ソブ」の付着した箇所が量の多少の違いはあるものの認められ、その付着量の多い所ではどうも一定周期で、今回のようにして、その重さに耐えられなくなると用水の中へと崩れ落ちるといった事を繰り返してきたのではなかろうかと考えられるから、気長にこれを集め、貯めこんで行ったら相当な量にとなるのでは無いだろうかと思いながらも、今回の採取は水の中へ落ちた物だけにした。




こうして以前から「アカシバ」の「赤」は酸化鉄(褐鉄鉱)の「赤」にその名の由来があるだろうとの考えを、この地域からの「ソブ」の採取によってそれを実証することが出来たような満足感はあるが、出来ればこの場所以外の「赤芝山」の谷筋からも確認したいとも思うし、先行きには、この辺りから集められた「ソブ(赤泥)」で縄文の赤色顔料(ベンガラ)を作り、これと漆とを混ぜて籃胎漆器など作る追体験をしたいものだとも思うし、当地の特産品「赤山渋(柿渋)」との組み合わせた塗料作りも考えているし、また、猿貝北遺跡のタタラ製鉄炉を真似て「鉄作り」にも挑戦したく考えてもいる。


実は、持ち帰った「ソブ」の極少量をバーナーで加熱して、くすんだ赤色ではあるが「赤泥ベンガラ」を作ってみた物が以下の画像。

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