:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 一位は本当に癌なのか? 日本人の死亡原因

2017-07-08 00:32:40 | ★ 病院日記

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1位は本当に癌なのか? 日本人の死亡原因

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私は或る目的でインターネットを検索中に、偶然一つの漫画と出会った。

「透明なゆりかご」 沖田X華(おきたばっか)著(1-5巻)

 

副題に「産婦人科医院 看護師見習い日記」とある以上は著者情報のない謎の女性マンガ家の作品だ。

日本では、中卒で准看護学校に入ったものは高卒の年齢で准看護士の資格を得て医療の現場に入ることが出来る。正看護師より一段低く見られながら医療の現場の底辺を支えているのだが、正看より実技に長け、医師や正看の上からの目線が見落としている看護の現場の現実を赤裸々に見つめている者も少なくない。バッカ嬢はそのような女性の一人なのだろうか。

個性的と言えばそれまでだが、この稚拙な絵のマンガの第1巻は215万部突破、第2巻220万部、3、4巻と続いて、第5巻に至っては260万部突破と、その売れ行きは半端ではない。俗人の計算だが、1冊400円の本の印税が40円とすれば、第5巻260万部のX華嬢の収入は単純計算で1億400万円、シリーズ全5巻で合計約5億円になる?まさに「たかがマンガ、されど・・・」と言う他はない。

ではなぜこの漫画がそんなに売れるのか?それはバッカ嬢の堕胎の現実に対する優しい、暖かい、前向きの視点が、日本全国に何百万、何千万といる堕胎経験女性のハートを捉え、良心の疼きに触れたからではないだろうか。

 

准看護士バッカさんの語録をいくつか拾ってみよう。

〇 不思議だ、毎日中絶している場所なのに新しい命が生まれるんだ。(1巻P.21)

〇 産婦人科って毎日が喜びにあふれている場所だと思っていた。このバイトをするまでは。(同P.26)

〇 「ねえ、見える?あれが外の世界だよ。山バッカだけどキレイでしょ」

〇 ムダなことと分かっていたけど、日の光も見ないで暗い所に入れるのはかわいそうだったから・・・そして、いつものようにお別れを言いながら棺を持って歩く(業者に火葬のために渡すまで)(同P.25-26)

〇 マニュアル通り流産、中絶した胎児の処理をする、これが私の仕事だった(同P.79) 

〇 男は逃げることが出来るけど 女は 全て背負わなければならない たとえ心の準備が出来ていなくても・・・(同P.87)

〇 (堕ろされた)胎児はエタノールにはいると鮮やかな朱色になって光り輝く(同P.98)

〇 何もしゃべれないのに・・・その存在だけで人の命を救うなんて 赤ちゃんてすごいなあ 生きようとする力で みんなに希望を与える 赤ちゃんは「生きるかたまり」 命そのものなんだ・・・(2巻P.24) 

〇 (捨て子) よくぞ この子を殺さず 捨ててくれたと思った この子は 置き去りにされたから 生き残ることが出来たって・・・ 逆に親に感謝したい気持ちになった・・・ きーよしー こーのよーる ほーしは ひーかりー (3巻P.66)

〇 命に代えてもやりとげたいことって

  人生にどれぐらいあるんだろう

  「子供を産むこと」は そのひとつかもしれない(同P.99) 

〇 何故「透明な子」は出来るのだろう

  一度「透明な子」になったら子供達には過酷な運命が待って居る

  でもその中で子供は 色々な夢や希望を思い描き

  必死で自分が絶望に引き込まれないようにしている

  その願いが届きますように 救われますように

  少しでも幸せになりますように

  私は祈ってしまうのです。(4巻P.40) 

〇 授かった命には死産でも中絶でも皆意味と役割がある(5巻表紙)

では日本の中絶件数は公式統計ではどうなっているのだろうか。

国の統計が把握した日本人女性の中絶件数は、 1955年 117万件 だった。

件数は減少に転ずるが、その後も6年間は100万件の大台を維持した。

100万件を割ったのは                1962年 98.5万件

1963年以後も中絶件数は減少を続け、    1993年 38.7万件

何故1993年の数字が大事かと言うと、それはこの年の妊娠中絶件数が最近の日本の死亡原因第1位とされるの癌による死亡者数、37.0万人を超える最後の年だったからだ。つまり、1933年以前の日本では、常に堕胎が日本人の死亡原因の第1位であって、癌は2位だったことを意味する。

人は言うかもしれない。胎児は人間には数えない、出生して初めて日本人の数に入る、と。もしかしたら、あなたもそう思っている一人かもしれない。しかし、沖田X華(おきたバッカ)著のマンガ「透明なゆりかご」を密かにむさぼり読んで涙した大勢の中絶経験者の女性たちは、その意見に同意しないだろう。 

因みに、最近の厚生労働省の統計「日本人の死亡原因」(2016年6月2日)によれば、その順位は:

         ①  癌    28.7%  37.0万人

       ② 心臓病 15.2%  19.6万人

       ③   肺炎   9.4%  12.1万人

       ④   脳卒中  8.7%     11.2万人

       ⑤   老衰   6.6%    8.5万人

       ⑥   事故   3.0%    3.9万人

       ⑦   自殺   1.8%    2.3万人

       ⑧   その他 26.6%  34.3万人

               100.0%  129.0万人

となっている。 

もし、老衰、事故、自殺が日本人の死亡原因の中に数えられるのなら、老人以上に弱い立場にある無抵抗の胎児の他殺(しかも母親の決断による)はどうして死亡原因として挙げてはならないのだろうか。

堕胎した女性はそれが9週目であれ、それ以前の小さい命であれ、自分が堕したのは紛れもない自分の子供であり、一人の人間であることを本能的に知っている。

 

 

この2枚の写真を見ていただきたい。アウス(掻把)されてズタズタになった命のカケラをガラスのシリンダーに集めるのも、准看護婦見習いバッカちゃんの毎日の仕事だが、業者は病院を回ってそれを集め、マニュアル通り火葬に付す。と言うことは、日本の社会もそこに人間の生命の尊厳を認めている証拠ではないだろうか。 

胎児も500グラムほどになると、野蛮な掻把の対象とするのは母体に危険なのだろうか。人工的に強制分娩で取り出すが、呼吸して弱々しい産声を上げるのもいるそうだ。放置すればすぐ死ぬとしても、今の医療は滅菌保育器の中で未熟児として生き永らえさせ、哺乳して育て上げる技術を確立している。だから出生前の胎児は人間ではないと強弁することにはどうしても無理がある。だとすれば、堕胎もれっきとした日本人の死因の一つだと言うほかはない。

では、かつて日本人の死亡原因のトップだった堕胎の直近の数字はどうか。2009年には22.3万件だったが2017年は約20万件だそうだ。つまり、癌に次いで第2位、そして、心臓病19.6万人が第3位でそれに続く。

ふーん、今はそういうこと。堕胎が1位でなくなってひとまず良かったね、と妙な安ど感で話はお終いなのだろうか。バッカちゃんの「透明なゆりかご」はそこまでで一区切りつけて、それ以上追及していない。

と言うことは、過去はともかく、やはり今日の日本の死亡原因の第1位は「癌」の37万人と言うことか。そして第2位が「堕胎」の20万人、第3位が「心臓病」の19.6万人・・・と続くのだろうか?それでは当たり前すぎて、このブログ面白くもなんともないことになってしまう。それでいいのか?いいわけがない!

私はこの際、乗りかけた船で、なお隠されている真実に向き合わずにはいられないのだ。だから・・・

(続く)

 

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4 コメント

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 (田邉潔)
2017-07-08 14:06:35
生まれたかったのに、生まれなかった命
生まれて欲しかったのに、生まれなかった命
小さくても小さくても、命は命
Unknown (piikats)
2017-07-08 21:32:50
地蔵菩薩の慈悲にすがりましょう。

ご真言は、
「オンカカカビサンマエイ ソワカ」
です。


主よ、祈ります (マリア・マグダレナ)
2017-07-16 17:17:49
2枚の写真に大きな衝撃を受けました。

私は堕胎経験者ではありませんが、
堕胎よりも愚かしい罪を犯した過去を持つ人間です。

主よ、祈ります。
御許に召された子供たちに永遠の安らぎを与え、
あなたの光の中で憩わせてください。
堕胎の罪に苦しむ女性たちの心と体を癒やしてください。
その先にあるメッセージ (トム男)
2017-07-26 16:47:57
Facebookから伺いました。
日本にとって、水面下に隠れてしまってる問題や闇を
誰も口にしない、特に大人達が。

社会保障・人口問題研究所の統計数字を、数年前に拾い読みしたことがあります。
概算で、日本では、ピーク時には、2人の赤ちゃんが生まれる時、1件の中絶手術が行われています。
現在に近い時点では、5人の赤ちゃんが生まれる時、
1件の中絶手術が行われています。

私が、もっと若ければ、社会のせいにするかもしれま
せんが、既に社会に責任のある年齢となってしまった
今は、行動するか祈るしかありません。
絶望を乗り越える努力が必要だと思っています。

勉強不足ですが、新約聖書のどこかの福音書の中に
その家が幸福か見極めるには、その家の子供を見な
さいという言葉があったように記憶しています。

未来は、過去の中にあるという教訓が、正しければ
これからの日本の社会は、どうなるのでしょうか?

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