共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

色とりどり・ガラスの世界

2015年08月22日 19時19分40秒 | 日記
今日は小田急江ノ島線の長後駅近くにあるスペース行樹というギャラリーに来ました。現在ここでは《新田五月ガラス展-やわらかな 光の記憶-》という展示会が開かれています。

新田五月さんは現在、松田町にあるアートグラスクラブというガラス工房に勤務しながら制作を続けているガラス作家さんです。かつて厚木の《なよたけ珈琲店》にスタッフで入っておられた時に知己を得て、いくつか作品を購入したことがあります。

体制変更に伴って《なよたけ》を退店されてからはより精力的に作品を発表されていて、2008年には韓国・済州島に『Glass Diamond』というモニュメントも採用されています。因みに移転前のCafeあつめ木でも何度か個展をされていて、現在鋭意リフォーム中の新生Cafeあつめ木の店内装飾にも彼女が作ったランプシェードやドアガラスが使われることになっています。完成が楽しみです。

彼女が作るガラス作品は、一般によく知られている吹きガラス(金属の管の先に溶けたガラスをとって、息を吹き込みながら形成していく方法)とは違い、粘土やワックスで作った原型を耐火石膏等を使って型を取り、そこに熔かしたガラスを流し込むキルンキャストと言われる鋳造技法や、小さな板ガラス等を熔かした状態で繋ぎ合わせるフュージングやスランピングと言われる融接合技法を使ったものが中心となっています(特にキルンキャストは、その製法が古代メソポタミア文明にまで遡るというものでもあります)。

今回の作品展では、彼女の特徴的なモティーフである矢印の形の作品は控えめに展示されており、それよりもフュージング技法で作られたと思われる大鉢や茶器、キルンワークの一輪挿しの花器やペーパーウェイトといった実用にも堪えるような作品が多く見受けられました。ギャラリーのオーナーさんも彼女の腕を高く買っておられるようで、私の他にもう一人おられたお客さんと、しきりに作品についての話をされていました。

残暑厳しい折、涼やかなガラスの作品に心が和みました。この展示会9月6日(日)まで、小田急江ノ島線長後駅近くのスペース行樹(0466-44-0295)で開催されていますので、興味のある方は是非足をお運び下さい(11:00~19:00・月曜休館)。
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