アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Lost 2-6 "Abandoned"

2005年11月11日 | TV: Lost
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2005年11月9日】※今回は3週間ぶりの新エピソード。3週間前に予告編が流れて以来、TVファンたちの話題をほぼ独占していたともいえる衝撃のエピソードだ。

その話題とは「どのレギュラー・キャラが死ぬのか?」ということだった。以下、その答があるので要注意。

サイードが新しい簡易住居を完成させ、シャノンとともに夜を過ごすことになる。

情事の後、サイードが飲料水を取りに外に出る。中にはシャノン1人。そこに誰かが入って来る。この時、「シャノンが殺されるのか?」と思ったが、入って来たのはビショ濡れになったウォルトだった。

シャノンが悲鳴を上げるが、サイードが駆けつけた時にはウォルトの姿はすでに掻き消えていた。シャノンが見たのは幻か、あるいは幽霊か?

他の者たちが心配して駆けつけて来ると、サイードが皆に「夢を見ただけですよ。大丈夫です」と言う。シャノンはそんなサイードの態度に傷つく。

駆けつけて来た者たちの中には赤ん坊(アーロン)を抱いたクレアもいた。彼女がわざわざアーロンを起こしたと知ったチャーリーはクレアを叱り、クレアは謝る。

【フラッシュバック】

バレエ教室。シャノンが子どもたちにバレエを教えている。彼女はとても優しい先生のようだ。シャノンの夢はニューヨークの著名ダンス会社のインターンとして働くことだった。裕福な家庭で育った彼女には経済的な不安は何も無い。

だが、ある日、シャノンの父が追突事故にあって死亡する。ちなみに、シャノンと継母のサブリナが病院に駆け付けた際、廊下の反対側からジャックが小走りでやって来てすれ違う。おそらく、サラの手術に向かう所なのだろう。シャノンの父が追突した相手もサラだったようだ。だが、ジャックとシャノンはお互いの顔を見てないので、この時点では面識がない。

シャノンの父の葬儀。継兄のブーンがシャノンを慰める。

【削除シーン】(11/10放送の『Good Morning America』より)

告別式終了後のキッチン。サブリナとシャノンが後片付けをしている。サブリナは参列者たちの差し入れの中にビーフ・ストロガノフ(ロシア風パスタ)を見つけ、「誰が葬式にビーフ・ストロガノフなんて物を持って来たのかしらねぇ?」と露骨に嫌な顔をする。シャノンが「あ、あたし、それ大好き」と言うと、サブリナは「でも、今日は食べないわよね?」と言う。だが、少し間を置いて、「あらやだ、あたし、一体何を言ってるのかしら?」と我に帰る。

サブリナとシャノンはどういうわけかウマが合わないらしい。2人の間にはこんな些細な行き違いがおそらく何度もあったのだろう。

サブリナが気を取り直して「あなたとあたしの間には1つだけ共通してる事があるわ。それはあなたのお父さんを愛してたという事よ」と言うと、シャノンは「わかっています」と応じる。


後日。シャノンは念願のニューヨークでのインターン資格を得る。だが、なぜか彼女の銀行口座にはその費用を払うための金がない。いや、それどころか、目先の生活費を払うこともままならないのだ。「これまでは父が入金してくれてたのに…」と思いながらサブリナに会いに行く。すると、サブリナは「働かないでお金を使ってばかりいるから口座が空っぽになるのも当然よ」と冷たい。

シャノンが「パパの遺産はいつ貰えるの?遺書に書いてあったでしょ?」と訊くと、サブリナは「遺書なんて無かったのよ。財産は全部、夫婦名義の信託基金に入ってるから、あなたの取り分は一銭もないわ。これからは自分で働いて生活を立てることね。誰だってそうしてるのよ」と答える。そして、「あなたを甘やかすだけだから」という理由でニューヨーク行きの交通費を貸すことさえ拒む。

シャノンは継兄のブーンならどうにかしてくれるだろうと思って相談する。だが、ブーンは母親の言いなりだ。

つまり、シャノンの父の遺産は全て継母と継兄に取られてしまったわけだ。そして、シャノンは自分が生まれ育った家からも追い出されることになった。


オーシャニック815便の生存者たちはアーロンを産んだばかりのクレアに何かと気を遣ってくれる。しかし、チャーリーの場合は「クレアとアーロンを守ってやらなきゃ」という責任感の強さからか、あるいは一種の独占欲からか、自分のやり方をクレアに押し付けようとする。クレアがちょっとでもミスを犯すと、チャーリーは彼女を叱り付ける。また、他の者たちがアーロンの世話を焼こうとするのをチャーリーは面白く思わないようだ。

そんなある日、クレアがアーロンを寝かしつけようとするがなかなか上手く行かず、ロックに助けてもらう。ロックは意外と(?)赤ん坊をあやすのが上手で、アーロンはすぐに寝てしまう。クレアはロックにチャーリーの事を相談する。

クレアが「チャーリーがなんだかんだウルさく言うんです。あの人、宗教フリークか何かなんじゃないかしら?だって、マリア様の像を大切そうに持ってるもの」と言うと、ロックは少し驚くが、クレアはそれには気付かないようだ。そのマリア像とはジャングルの中で見つけたセスナ機の中にあったものではないか?だとすると、その中にはヘロインが入っている。チャーリーは未だに麻薬中毒から解放されてなかったのだろうか?

一方、アナ・ルシアやミスター・エコーらのテイリーズ組はフューセラージ組との合流を目指してジャングルの中を進んでいた。ソーヤーは肩の傷が膿んで高熱を出し、足手まといになっている。このままではソーヤーが死ぬか、あるいはその前にアザーズに見つかってしまうかもしれない。さらに悪いことに激しい雨が降り出し、一行の不安をますます煽るのだった。

シャノンはウォルトをどうしても見つけようと、ヴィンセントを駆り出してジャングルに入る。サイードだって、ウォルトの姿を見れば信じてくれるだろう。

サイードはシャノンを追いかける。シャノンはヒステリー状態に陥ってるのではないだろうか?どちらにしろ、放ってはおけない。

サイードがシャノンに追いつく。シャノンは「あたしの頭がおかしくなったと思ってるんでしょう?」と訊き、さらに「イカダ組に託したはずのメッセージの瓶が浜辺に打ち上げられた」…つまり、「ウォルトたちがすでに死んでるかもしれない」という事を明かす。では、シャノンはウォルトの幽霊を見たとでもいうのか?

シャノンが「どうせ、ここから救助されたら、あなたはあたしから去って行くに違いないわ。だって、皆、あたしから去って行くんだもの」と言うと、サイードは「君を信じるよ。そして、何が起ころうと、私は決して君から去って行ったりはしない」と約束する。

そして、サイードはシャノンに「君を愛している」と告白し、シャノンを抱きしめる。

すると、サイードはウォルトを見かける。シャノンにとっては喜ぶべきことなのか、あるいはサイードの頭もおかしくなったということなのか?

ウォルトは何かを言ってるようだが、意味不明だ。そして、再びジャングルの中に消えてしまう。

シャノンはウォルトを追いかける。一瞬遅れてサイードもシャノンを追う。だが、激しい雨のために視界が悪くなっており、シャノンの姿は見えない。

ジャングルの中には奇妙な声が響いている。アザーズなのか?

その時、銃声が鳴る。

サイードがシャノンを見つけ、抱きかかえる。シャノンは腹部から血を流しながら倒れるところだった。

そして、その向こうには拳銃を持ったアナ・ルシア(サイードやシャノンにとっては初対面)がいた。

アナ・ルシアの後方には見知らぬ顔に混じってマイケルやジンもいる。一体、何がどうなってるのか!?


【今日の一言】
Boone Carlyle: Death sucks, doesn't it?
(シャノンに対して)

この人が言うと説得力がある!?


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2 コメント

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シャノン (モリー)
2006-08-22 18:31:47
シャノンは助からないのでしょうか。

そうするとフラッシュバックでのブーンも見られないことになりますね。すごいショックです。

シャノン役のマギー・グレイスさん最近、映画に出演してますが、忙しくなったからとか?それとも当初から決まっていたのでしょうか。
ブーン&シャノン (ジョウ)
2006-08-23 00:49:14
モリーさん、ブーンもシャノンも、もしかしたら、他の人のフラッシュバックで出て来るかも…なんて、私は期待してます。



シャノンの死ですが、表向きは:



*メインキャラがもう1人、死ぬことになっていた。



*アナ・ルシアを嫌われ者にするための犠牲者が(ストーリー展開の上で)必要だった。



*マギー・グレイスは映画にも出たかったが、『Lost』の撮影のためにハワイに「缶詰」になっており、ハリウッドの映画オーディションになかなか出れなかった。



*シャノンのバックストーリーがほぼ語り尽くされていた。



…というような事だったと思います。



ただ、「マギー・グレイスはメインキャストたちの中で1人だけ浮いていた」という噂もあります。



ところで、ストーリー上の伏線としてはヴィンセントが鍵になってるかもしれません。つまり、ヴィンセントに気に入られると、死んじゃったり(ウォルトの母もそう)、行方不明(ウォルト)になっちゃったりする…というわけです(?)。