月城圭太の日記

作家の考えは?日々の月城の考え感じたことを書いています。現代版かぐや姫「もちと月とうさぎ」が文芸社より絶賛発売中。

とうもころし

2017-06-14 07:55:22 | 書くことで伝えたい

昨日親戚からとうもころしが届いた。

毎年送ってくれる。髭のついた立派なとうもころしだ。

ありがとうの電話を入れると、「とうもろこしを送るとけいたの声がきける」と言ってくれた。

なんだかそんな言葉をきいて、俺はこういうときしか電話しないんだ、と自分に悲しくなった。

俺の母親のお姉さん、いつもけいた、けいたと言って俺のことを母親のように心配してくれる。

元気でいてくれればそれでいいと、電話を切った。

俺にはつらい過去がある、両親を若い頃に亡くし、消えない残像に悩まされていた。


小川先生は言う、物語を書くということは、パンドランの箱を開けると言うこと。

苦しみ、悲しみ、怒り、書きなさいと。

俺はどんな物語も書けるわけではない、自分が経験したことしか書けない。

でも先生は、書けないことがあったらなんのために作家になったのかわからないでしょ、と言う。

今俺の書いている作品は父親のことを書いている。

しかし俺は父親をほとんどしらない、幼い頃に父親は家にいなかった。だから父親のことは書けないと無意識に避けていた。

先生は、そこから始めましょうと言う。


どんな風に書きあげることができるのかわからない、でも、先生に書いてみましょうと言われたとき、

俺は全身で「楽しそう」と思った。恐怖など感じなかった。

俺の家には幼いころ父親はいなかった、でも物語は俺のことを書いているわけじゃない、フィクションとして、

経験というネタを書いている。だからきっと書けると俺は思っている。


俺にはつらい過去があるが、そんな俺にも友だちがいて、家族がいて、とうもころしをくれる親戚がいる。

幸せと言う実感があるからこそ、書けるものがあると信じている。

貫き通せる夢があると信じている。

ブレない一つがあると信じている。


とうころし食ってがんばるぞ!

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