協力隊仲間との再会

久しぶりの更新です。時々このブログを覗いてくださっている方々、あまり定期的に更新しないですみません。まずはストックホルムの近況をお伝えしますと、昨日４月24日の日曜日、季節外れの雪が降りました。昔は夏に雪が降るようなこともあったと聞きますが、温暖化のせいかどうか、スウェーデンに20年住んでいる私はまだ夏の雪は見たことがありません。４月下旬の雪もかなり珍しいと言えます。４月16日にはストックホルムの王様公園という公園で、日本人会が桜祭りを行ったのですが、桜はまだほとんど咲いていない状態でした。この公園の桜はソメイヨシノではなくて八重で色が濃いものです。昨年の桜祭りの日には満開だったのですが、今年は寒い日が続いてまだしっかり咲いていない状態です。

私Kは３月23日にストックホルムを出発して帰国し、４月11日にまた戻ってきました。年に１回は帰国していますが、あちらこちらに散らばっている地方在住の友人たちに会う機会はなかなかありません。それで今年はジャパン・レール・パスを使って列車で旅をして、地方の友人たちを訪ね歩きました。今回は日本縦断の旅第一弾で、ルートを説明すると、まず東京から一気に別府に行って、別府在住の友人ふたりに会いました。そのうちのひとりは協力隊の同期です。彼と会ったのは実に25年ぶりくらいです。協力隊から帰ってから他の同期からの風の便りくらいでしか所在を知らなかったのですが、昨年フェイスブックで再会することができ、今年はとうとう本当に会うことができました。

別府からは広島、岡山と１泊ずつして神戸に出ました。スウェーデン人の夫には是非広島の原爆ドームを見せたかったし、岡山では日本三名園のひとつである後楽園を見せたかったのです。そして神戸にはやはり協力隊の同期がいます。私が彼女を訪問するのに合わせて、帰国のたびに会っている東京近郊在住の別のOGが神戸まで来てくれました。３人そろって会うのは10年ぶりくらいです。この前３人そろったのは、病気で入院していた別の同期を一緒に見舞った時でした。三宮の中華街で中華料理を食べながら話に大きく可憐な花が咲きました。可哀想な私の夫は日本語がわからないのに、私たちが休みなく喋り続けるのをじっと聞いていなければならない羽目になったのでした。神戸には名古屋に住む別の同期も来ることを考えてくれていたのですが、ご家族に体調の悪い方が出て来られませんでした。残念。

神戸からは北陸に進路を取りました。まずは金沢に出ます。ここには同期ではないけれど、同じ国に同じ職種で派遣になっていた協力隊OBがいるので会いたかったのですが、残念ながら彼がちょうどこの時期金沢にいなかったので会うことができませんでした。もっとも彼とは２年前に金沢で会ったので、また今度都合のつく時にねぇという感じでした。金沢の次は富山です。ここには隊次も派遣国も職種も違うけれど、1991年に東京の国際協力センターでJICAの下請けの仕事を一緒にしていたOBがいます。当時私たちは協力隊から帰国したばかりで、ここで一時的に仕事をしていたのでした。彼はその後富山で大学の先生になり、2002年に夫と私が東京で結婚披露宴を開いた時に来てくれました。それ以来の再会でしたから14年ぶりの再会となります。

今回は13日ジャパン・レール・パスで旅行して、12人の友達に再会することができました。来年は東京から北に向けて旅して北海道を目指す予定です。私は北のほうにはあまり友達がいないので、夫とふたりでゆっくり旅をしようと考えています。

４月11日にストックホルムに戻り、16日の桜祭りでは日本の古本を売るお手伝いをしました。日本人の看護師さんが数年前から日本の古本を売って、売上を東北の震災で親御さんを亡くした孤児に寄付しているのですが、その販売のお手伝いをしたのです。ちょうど熊本でも地震が起こってしまい、桜祭りの売上は熊本の方に寄付したそうです。スウェーデン在住のもうひとりのOGであるFは、日本人会の役員なのであちらのテントこちらのテントと走り回っていたそうです。

４月19日には日本人研究者の会が催され、今年もまたFと隣同士に座って近況を伝えあいました。Fと出会ったのは昨年の日本人研究者の会でした。あれから１年経ったのに、ブログはあまり発信されていませんね。頑張ります。