移動用バージョン
自作アローラインのラジアル4本を再活用して、144/430MHzデュアルバンドAWXアンテナの移動用バージョンを作ってみました。作るにあたっては、1)軽くコンパクトにまとまりデイパックに収まること、2)組み立てと撤収が簡単なこと、3)前回のAWXアンテナの欠点でもある風の抵抗を受けにくいこと、を考慮しました。
《材料》
エレメントは50センチの直径3ミリ銅パイプ4本、丸端子6個、塩ビパイプ50センチ1本、同軸ケーブル、以上です。今回、エレメントは、アローラインで使わなくなったラジアル4本に丸端子をハンダ付けしたものをそのまま再利用することにしました。その他の材料も、あり合わせで作りました。
《作り方》
1)50センチ銅パイプ4本に丸端子をハンダ付けします。
2)同軸ケーブルの心線側と網線側の両方に同じく丸端子をハンダ付けします。
3)塩ビパイプに2カ所、ボルトが通るような穴をあけます。
裏側にも穴をあけ、貫通させます。
穴の間隔は1.5センチとしました。
4)それぞれ2本のエレメントと、上のボルトに心線側丸端子、
下のボルトに網線側丸端子をボルトにセットして、
塩ビパイプの穴に通します。
プラプラしない程度に蝶ナットを軽く締めておきます。
工作は以上です。今回は、アンテナマストとなる塩ビパイプにエレメントと給電部を直接取付けてしまうことで、コンパクトさと風抵抗の問題をクリアしようと考えました。
上記の取付けの場合は、垂直偏波で不平衡給電となるため、あえてシュペルトップは作らず、直接給電としました。
《組み立て》
設営は、、塩ビパイプをいつもの三脚クリップに挟み、エレメントを上はV型、下は逆V型に90度広げ、そこで固定するように蝶ナットを締めます。後はハンディ機につなぐだけです。常設ではなく、2~3時間の手元での運用ですから、これで良しとします。
《持ち運び》
持ち運びは、蝶ナットを緩めて、4本のエレメントをたたむだけです。畳み方は、丸端子がじゃましますので、少しコツがいります。特に上のボルトは長めにしないとうまくエレメントがまとまりません。今回は、35ミリのボルトを使いました。プラプラしないように塩ビパイプと一緒にマジックテープなどで留めて袋に入れてしまえば、デイパックにすっぽり入ります。
《調整》
今回は、アローラインの残りの材料の使い回しなので、エレメントは49センチですが、このままで、 SWRはバンド内1.2~1.3に収まりました。エレメント角度を、上下、90度よりも広げたり、逆に狭めたりすることでも変化します。心線側と網線側の給電部間隔によっても少し変化するようです。穴の間隔は1.5センチとしたのですが、蝶ナットを使っていますので、ナットの回し方によっては、2つの間隔をいろいろと調整できます。なるべく間隔を開けず、接触ぎりぎりまで近づけた方がSWRは下がってくれました。と言ってもわずかです。調整はアバウトでも十分性能を発揮するアンテナのようです。
なお、430MHzでも、そのままマッチングします。438MHzあたりに中心がありましたが、バンド内1.3以下に納まっています。
《使用感》
軽いので、自宅ベランダに出て、手持ちで使ってみました。受信に関しては、接続した瞬間からモービルホイップより優れていると感じました。前方への指向性もはっきりと出ました。前回作ったAWXアンテナは、左右><の形で給電したため、水平偏波となり、指向性が今ひとつわからなかったようです。送信については比較したわけではありませんが、まずまず飛んではくれているようです。山で使うのが楽しみです。
自作アローラインのラジアル4本を再活用して、144/430MHzデュアルバンドAWXアンテナの移動用バージョンを作ってみました。作るにあたっては、1)軽くコンパクトにまとまりデイパックに収まること、2)組み立てと撤収が簡単なこと、3)前回のAWXアンテナの欠点でもある風の抵抗を受けにくいこと、を考慮しました。
《材料》
エレメントは50センチの直径3ミリ銅パイプ4本、丸端子6個、塩ビパイプ50センチ1本、同軸ケーブル、以上です。今回、エレメントは、アローラインで使わなくなったラジアル4本に丸端子をハンダ付けしたものをそのまま再利用することにしました。その他の材料も、あり合わせで作りました。
《作り方》
1)50センチ銅パイプ4本に丸端子をハンダ付けします。
2)同軸ケーブルの心線側と網線側の両方に同じく丸端子をハンダ付けします。
3)塩ビパイプに2カ所、ボルトが通るような穴をあけます。
裏側にも穴をあけ、貫通させます。
穴の間隔は1.5センチとしました。
4)それぞれ2本のエレメントと、上のボルトに心線側丸端子、
下のボルトに網線側丸端子をボルトにセットして、
塩ビパイプの穴に通します。
プラプラしない程度に蝶ナットを軽く締めておきます。
工作は以上です。今回は、アンテナマストとなる塩ビパイプにエレメントと給電部を直接取付けてしまうことで、コンパクトさと風抵抗の問題をクリアしようと考えました。
上記の取付けの場合は、垂直偏波で不平衡給電となるため、あえてシュペルトップは作らず、直接給電としました。
《組み立て》
設営は、、塩ビパイプをいつもの三脚クリップに挟み、エレメントを上はV型、下は逆V型に90度広げ、そこで固定するように蝶ナットを締めます。後はハンディ機につなぐだけです。常設ではなく、2~3時間の手元での運用ですから、これで良しとします。
《持ち運び》
持ち運びは、蝶ナットを緩めて、4本のエレメントをたたむだけです。畳み方は、丸端子がじゃましますので、少しコツがいります。特に上のボルトは長めにしないとうまくエレメントがまとまりません。今回は、35ミリのボルトを使いました。プラプラしないように塩ビパイプと一緒にマジックテープなどで留めて袋に入れてしまえば、デイパックにすっぽり入ります。
《調整》
今回は、アローラインの残りの材料の使い回しなので、エレメントは49センチですが、このままで、 SWRはバンド内1.2~1.3に収まりました。エレメント角度を、上下、90度よりも広げたり、逆に狭めたりすることでも変化します。心線側と網線側の給電部間隔によっても少し変化するようです。穴の間隔は1.5センチとしたのですが、蝶ナットを使っていますので、ナットの回し方によっては、2つの間隔をいろいろと調整できます。なるべく間隔を開けず、接触ぎりぎりまで近づけた方がSWRは下がってくれました。と言ってもわずかです。調整はアバウトでも十分性能を発揮するアンテナのようです。
なお、430MHzでも、そのままマッチングします。438MHzあたりに中心がありましたが、バンド内1.3以下に納まっています。
《使用感》
軽いので、自宅ベランダに出て、手持ちで使ってみました。受信に関しては、接続した瞬間からモービルホイップより優れていると感じました。前方への指向性もはっきりと出ました。前回作ったAWXアンテナは、左右><の形で給電したため、水平偏波となり、指向性が今ひとつわからなかったようです。送信については比較したわけではありませんが、まずまず飛んではくれているようです。山で使うのが楽しみです。