試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3346[3324F] 復活赤電色 動力ユニット整備(騒音改善,モーターストッパー追設)

2017-07-17 21:38:16 | 京成線:3300形
二例目。

マイクロエース製京成3300形金属バネ台車色グループの動力ユニット整備は折り返し点を迎える。
3320F現行色3編成の整備が終了し3324F復活赤電色(3324F)を入場させた。
製品は3320F現行色と同じく3300形1stLOTで経年の高い部類に入る。


京成3300形3324F 復活赤電色。
3324F:[3324]-[3323]+[3346]-[3345]。

更新修繕出場時の3324Fはモハ3324-モハ3323-モハ3322-モハ3321+モハ3329-モハ3330を基本とする6両編成だった。
検査入場都合等で幾度か組成変更が行われ3320F現行色で製品化されたモハ3342+モハ3341を組み込んだ時期もある。
2001年初頭よりモハ3324-モハ3323-モハ3322-モハ3321+モハ3346-モハ3345の組成でほぼ固定された。
その後2008年3月にモハ3322+モハ3321が廃車され飛番の4両編成に改められている。
2次車と4次車での組成になったが台車は全車FS-329Dで揃っていた。
京成100周年記念事業の一環で2009年8月に赤電色へ塗装変更され2013年3月の引退まで走り続けた。


誤って色地[普通]種別幕で出場した当時の3324F。

赤電色の復活は3050形3062F,3200形3298Fに続く3回目で往時を知る人間としては一番親しみのある塗装である。
3062Fは新赤電色から塗装変更したためステンレス帯の縁取りが残りその復活度はかなりのものだった。
現行色を赤電色化した3298F,3324Fはテープでの再現に留まったが雰囲気は掴めていたと思う。
製品は[京成100周年]ステッカーが印刷済で塗装変更当時がプロトタイプとされた。
付属ステッカーに色地[普通]種別幕が印刷されていたため何も考えずにこれを採用した。
しかし[京成100周年]ステッカー剥離は色地種別幕化前の2009年12月頃に行われた。
そのため後日英字併記白地[普通]種別幕へ交換している。


モハ3346 復活赤電色 (3324F)。

3324Fは1stLOTにも関わらず安定した走行を示し続けている。
強いて挙げるとすれば当初から駆動音が大きい程度で個体差の範囲だと思っていた。
モハ3346の動力ユニットは未整備で経年が高い事実に変わりない。
多少でも静音化に繋がる事を期待し作業を開始した。
ところが最初に目に飛び込んできたのは通常とは異なる動力ユニットだった。


入工中のモハ3346。

いきなりモーター軸が目に入りモーターストッパーが存在しないと判った。
モハ3315現行色中期仕様(3316F-3)での前例がありこの際はメーカーエラーだと思った。
まさかモハ3346でもモーターストッパーの無い動力ユニットが出現するとは考えてもいなかった。
生産ライン次第でモーターストッパーが嵌め込まれていない個体が存在するのかもしれない。
モーター端子押えを兼ねる部品のためいまいち納得出来ない箇所ではある。
ただモハ3315はモーター底部にテープが貼付されておりモハ3346とは事情が異なると思う。


純正グリスが付着していたユニットカバー。

ユニットカバーは上野寄,成田寄の台車上部から端部にかけて純正グリスだらけだった。
両台車には大量の純正グリスが盛られていたのだろう。
一方導電板は経年相当を保っている。
初期整備車では中途半端に手を出したのが裏目に出てしまい研磨が一大作業になっていた。
導電板に関しては未整備車の作業性が上回っている。


純正グリス除去に手を焼いたユニットカバー(上野寄)。

導電板はラプロス#4000で磨くとあっさり真鍮色に戻った。
ここで順番を間違えたのはユニットカバーの純正グリス除去である。
上野寄,成田寄共に複雑な成形部へ純正グリスが入り込んでいた。
これを取り除く際に磨き上げたばかりの導電板へグリスが付着してしまった。
ユニットカバーのグリスを拭き上げた後にもう一度導電板をクリーナーで仕上げている。


やや変色した絶縁シート。

モーター端子部とユニットカバーの間に挟まる絶縁シートもグリス塗れだった。
塩化ビニール製のため清掃自体はあっと言う間に終えた。
しかし長期間に渡り純正グリスが付着していたせいか若干黄色を帯びている。
変色は手の打ちようが無く脱脂だけで済ませた。


純正グリスを拭き上げた台枠。

モーター一式へ手を着ける前に台枠の清掃を行った。
ユニットカバーと同様に台枠も純正グリスで輝いている。
本来は焼付塗装地のはずがグリスでべたべたになっていた。
焼付塗装への影響も心配だった
台枠塗装劣化との因果関係は不明なものの先に措置を取っている。


変形していたモーター端子(海側)。

モーター軸は油脂付着がありクリーナーで除去を行った。
同時に軸受部への注油も施している。
この時海側のモーター端子が変形している事に気付いた。
これはモーターストッパーが無かった影響だと思う。
このまま継続使用するとどの様な影響を及ぼすか分からない。
そこで保管品を漁った。
18m級動力ユニットのモーターストッパー予備品はモハ3315へ転用済だった。
そこで20m級動力ユニットからの捻出を図った。
かつて用途不要になった20m級動力ユニットがあったはずである。


挿入出来た20m級動力ユニット用モーターストッパー。

するとばらばらにされた20m級動力ユニットの塊からモーターストッパーを発見した。
モハ3315では嵌め込みに苦労しモーター一式を取り外している。
モーターストッパーは共通部品だと思われる。
ただ当初からモーターストッパーが未装着だった事実が装着に不安を抱かせた。
海側モーター端子を正規の位置へ戻し少しずつモーターストッパーを差し込む。
すると何の抵抗もなく収まってくれた。
なお20m級動力ユニット用モーターストッパーは黒色成形品だった。
そのため3200形モハ3296(3298F-1,3298F-2,3298F-3)用動力ユニット同等の見付になっている。


純正グリス塗れではなかったFS-329D動力台車。

即モーター単独駆動試験を行い異常が無い事を確認した。
取り敢えず最終工程のFS-329D動力台車整備に移る。
1stLOT製品のため大量の純正グリスが固形化していると考えていた。
ところが実際はその逆でグリスは殆ど残っていなかった。
恐らく台枠やユニットカバーに流出したのだろう。
それを物語るようにスパイラルギア周りには劣化した純正グリスが残っていた。
ギア谷のグリス残滓が目立っていたため歯ブラシで清掃した。
一方スパイラルギアカバー,ギア軸受はクリーナーを浸したクロスで仕上げている。


輝きを取り戻したスパイラルギア(成田寄)。

ギアボックス内の純正グリス残量が多くなく動軸ギアは新たな方式で清掃を行った。
動力台車分解前にロアフレーム裏側のスリット部から歯ブラシでギア谷のグリス残滓を掻き出している。
取り除かれたグリスはギアボックス内に留まる。
何れにせよ分解清掃を行うため不都合は生じない。


ロアフレーム裏側から清掃した動軸ギア。

FS-329D動力台車を分解すると比較的綺麗なロアフレーム内の状況が確認できた。
モハ3346へ注入された純正グリスはギアボックス内に残らなかった思われる。
そのためロアフレームには余りグリスが付着しておらず整備性は高かった。
上記の通り動軸ギアをロアフレーム裏側から手を入れたため清掃に取り掛かった。


分解直後のFS-329D動力台車ロアフレーム側(成田寄)。

事前に動軸ギアの純正グリス残滓の除去を行っており作業は楽に進められた。
グリスの固形化や残量によってはロアフレーム裏側からの清掃も効果があると思う。
今後は各動力台車の状況次第で清掃方式を変えていきたい。
なおロアフレーム,動軸ギアはクリーナー,歯ブラシ,綿棒でグリスを除去した。
ギアボックス側は3ギアを含め微量のクリーナーを垂らした後に歯ブラシで清掃している。


グリス除去を施したギアボックス一式(上野寄)。

元々グリス残量が少なかったお陰で上野寄,成田寄に関わらず快速で作業を終えた。
ギアボックス分解よりも簡易的な工程になったが3ギアの摺動抵抗は大幅に減少した。
騒音の真因が何処かは掴めていない。
ただグリス除去の効果はあると思う。


整備が完了したFS-329D動力台車。

FS-329D動力台車の清掃は純正グリス除去で時間を割かれたユニットカバーとは対照的な経緯を辿っている。
車輪は指で弾くと長く回転し続ける。
今まで行ってこなかったクリーナーを垂らす工程が効いたのかもしれない。
場合によっては主ギアを撤去しない動力台車清掃が増えるだろう。
純正グリスの状態に左右されるため経年の高い動力ユニットに限られるとは思う。
FS-329D動力台車を組み立てタミヤ製グリスを添加した。
動力ユニットを組み上げた後は津川洋行製ホイールクリーナーで踏面清掃を施すのみである。


整備を終えたモハ3346用動力ユニット。

駆動音増大は車体との共鳴も考えられた。
よって駆動試験は車体と嵌合させた後に行っている。
踏面清掃時に低速駆動は把握できたため中速域での駆動音増大解消が試験項目になった。
その結果起動からスケールスピード域まで殆ど駆動音が変わらなくなった。
モーターの回転数に比例し音階が上がるだけで入場前の騒がしさは何処かへ消え去っていた。
モハ3346ではモーターストッパー追設が工程に加わった。
これによりモーター自体の微細動が抑えられたのかもしれない。

モハ3346の竣工で3324Fは再出場した。
これで未整備の1stLOT動力ユニット搭載編成は残り2本まで減少している。
対象は3344現行色暫定4両通番編成仕様(3344F-1),3356F復活青電色(3356F)である。
整備入場は編成管理番号順のため3300形最終入場編成は1stLOT製品の3356Fになるだろう。
ジャンル:
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