試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-260[ラシ305F-3] 行先変更 (KATO製クハ103形低運転台量産冷房車用自作[津田沼]幕廃止)

2017-09-21 21:07:31 | 国鉄/JR103系
狭幅。

KATO製JR103系ラシ305F-3(Tc260)の行先変更はクハ103-260の前面見付が大きく関与した。
クハ103形低運転台量産冷房車は行先表示器幅が極端に狭い。
大阪環状線仕様(Tc243)で初登場した仕様だがバリエーション展開で手が加えられた箇所は前面窓セルのみに留まった。


JR103系クハ103-260(ラシ305F-3)。

行先表示器幅の修正は行われず津田沼区仕様(ツヌ315F:Tc213),豊田区仕様(Tc231)共に微妙な前面見付になっている。
在籍する103系ではTOMIX製High-Grade製品を除き自作行先方向幕ステッカーを使用してきた。
ところがクハ103形低運転台量産冷房車には自作ステッカーを用いると2文字幕が限界だった。
行先バリエーションを広げるためクハ103形低運転台量産冷房車専用の[津田沼]幕を製作し長らく貼付してきた。
しかし方向幕全体を圧縮し再現した結果どうしても窮屈な印象から脱せない。
そこでKATO製クハ103形低運転台量産冷房車からの[津田沼]幕廃止を決断した。
クハ103-260(ラシ305F-3)はその第一弾となる。


入工中のクハ103-260。

クハ103-260(ラシ305F-3)の運行番号幕には製品付属ステッカーを起用した。
車体更新を行ったクハ103-763(ラシ305F-3)もLOT違いながらKATO製で揃えた。
よって運行番号幕は継続使用とし行先方向幕だけを交換する。
軽度な細工ではあるものの行先表示器に合わせステッカーを切り出すのが厄介である。
自作ステッカーはTOMIX製,KATO製一般形,KATO製クハ103形高運転台車の3種に対応できる仕様とした。
KATO製クハ103形低運転台量産冷房車への対応は考えておらず印刷枠に頼れない。
ステッカー切り出しは行先表示器幅を考えつつ表記配置を保つ必要があった。


[津田沼]幕を剥離した前照灯プリズム。

ラシ305F-3の出場が早かったため[津田沼]幕を剥がすと行先方向幕部にはラベルの糊が残った。
白色印刷済の行先方向幕部は全て糊で覆われた状態になっている。
しかも予想を超えた粘度で除去は想定よりも時間を要してしまった。
クハ103-763の車体更新で前照灯プリズムを交換したのは当たりだったらしい。
白色塗装を保持したく溶剤には頼れない。
セロハンテープの粘着面を利用し少しずつ付着した糊を取り除くアナログな方式となった。




クハ103-260 [17C 三鷹]:行先変更。

行先方向幕ステッカーの切り出しは2文字表示の両側余白を僅かに残す程度とした。
やや角が落とし切れず一部に捲れが生じている。
記録では目立つもののスケールでは殆ど判らない程度で留まった。
再貼替に躊躇しなくて済む自作ステッカーだが取り敢えずこの状態のまま竣工させる。
KATO製クハ103形低運転台量産冷房車には[津田沼]幕を採用した編成がまだ存在する。
徐々に当時の感覚を取り戻せると考え方向幕交換第一弾の作業は終了となった。




クハ103-763 [17C 三鷹]:行先方向幕再交換施工。

先に行先方向幕を交換したクハ103-763は左右方向の幅が足りない様に感じていた。
前照灯寄は白色塗装の純正行先方向幕が伺え気になって仕方がない。
結局[津田沼]幕を再交換し修正を図った。
クハ103-260(ラシ305F-3)とは対照的な措置である。
まだ入場車が控えるクハ103形低運転台量産冷房車とは違いこのまま定着させたかった。
地味な単独作業でクハ103-763を再入場させるのは勿体なく貼替を選択している。


クハ103-260 [45C 津田沼]:ラシ317F。

ラシ305F-3と同一仕様のクハ103-260がラシ317F(Tc259)にも存在する。
クハ103-260は国鉄時代に前面窓支持金属押え面化が施されており習志野区仕様では差別化が難しい。
先発出場はラシ305F-3だった。
しかし大阪環状線仕様の前面窓セルが所要となりクハ103-260(ラシ317F)の出現に繋がっている。
都合により[津田沼]幕で竣工したため行先変更前のクハ103-260(ラシ305F-3)とは運行番号の差しか無いに等しかった。
何れクハ103-260(ラシ317F)の[津田沼]幕も消滅するが取り敢えず重複は回避された。
なお前面窓セルの遣り繰り都合でクハ103-260(ラシ317F)はワイパーの銀挿しを有する。
前面窓支持金属押え面化はメーカーエラーによる灰色再現のクハ103-260(ラシ305F-3)が引き立って見えると思う。
ラシ305F-3のワイパー色整合はクハ103-763で旧LOT前面窓セルを転用したため解消されている。

行先変更を終えクハ103-260(ラシ305F-3)が竣工した。
当初は[津田沼]幕を再現するため新たな自作ステッカーを興した。
やはり本来より狭幅の行先表示器には無理があったらしい。
調子に乗り採用編成を増やし過ぎてしまい裏目に出た。
そのためクハ103形低運転台量産冷房車から[津田沼]幕が廃止されるのは当分先になるだろう。
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