試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成1000形モハ1031[1029F-5] 後期仕様 TNカプラー化 (3592F-1 発生品転用:TNカプラーSP使用中止)

2017-02-22 21:36:55 | 京成線
折損。

京成1000形1029F後期仕様(1029F-5)はTOMYTEC製京浜急行1000形1005Fを加工し出場させた。
1029F前期仕様(1029F-1),1037F前期仕様(1037F-1)は京浜急行1000形事業者限定販売品を種車とした。
OK-18で揃う京浜急行1000形1005Fを敢えて1029F化したのはTOMYTEC製OK-18,TS-310の混在を再現するためだった。


京成1000形1029F 後期仕様。
1029F-5:1029-1030-1031-1032

当初ディスプレイ用で投入した京浜急行1000形1005Fだったが諸事情により京成1000形への編入に至った。
既に前期仕様が出場済だったため4両編成分割化後の1029F後期仕様をプロトタイプにしている。
1029F-5化に当たりモハ1029,モハ1030は保管品のTOMYTEC製TS-310を起用し実車に合わせた。
動力ユニットは台車枠都合でモハ1031に搭載し自走可能とした。


モハ1031(1029F-5:動力車)。

カプラーはモハ1030(1029F-1)を踏襲しTNカプラーSPを採用した。
京浜急行1000形は妻面に後退角を有し無加工では動力ユニットが嵌まらない。
そのためTNカプラーアダプターに沿ってカバーを削り折妻との接触を防いでいた。
ただこの削り方が拙かったらしく上野寄,成田寄共にジャンパ連結器モールドが失われてしまった。
出場時は存置されており走行準備時に負荷を掛け折損させたらしい。
しばらくはこの状態が続いていたが毎回気になっていたためTNカプラーSPの交換を決断した。


入工中のモハ1031。

1029F-5はモハ1031だけTNカプラーSPを取り付けていた。
これは走行時の復心力を高め動力車前後の脱線を未然に防止する目的があった。
8両編成を組む1029F-1ではモハ1030と隣り合うモハ1029,モハ1031もTNカプラーSP化し有効な手段になっている。
しかし1029F-5は4両編成でその効力に疑問があった。
TOMYTEC製3500形3592F晩年仕様(3592F-2)ではTNカプラーを採用しているが現在に至るまで不具合は生じていない。
そこで1029F-5もTNカプラーへ変更し予備数に余裕の無いTNカプラーSPを温存する。


片側のジャンパ連結器を失ったTNカプラーSP。

ジャンパ連結器は何れも向かって向かって右側が折れていた。
現在はカバー単独で加工を施す事が多くこの様な事例は生じにくくなっている。
当時は安直にアダプターを取り付けたまま車体との接触部を切除したためナイフが深く入ったと思われる。
共に右側が失われていると言うことは刃先の進入角度も同じだったという事だろう。
先に竣工したモハ1030はジャンパ連結器が残っており内容が退化している。


加工中のモハ1031用TNカプラー (加工済,原形)。

先の3592F後期仕様(3592F-1)入場でTNカプラーを全廃した。
捻出されたTNカプラーは全て3592F-2の予備用にする予定だったが1両分だけモハ1031に転用する。
TNカプラーも僅かに折妻と支障する箇所がある。
マウント前端凸部の角を斜めにし車体との干渉を防いだ。
加工時は間近にロアフレーム嵌合孔があるため強度を落とさないよう注意している。
TNカプラーSPに比べ加工範囲が狭く妙な角度で刃が入らない限り失敗しないと思う。


車体に収まった動力ユニット。

車体側に細工を施せばTNカプラーの加工は必要無い。
更に開削面積を広げるとTNカプラーSPにも対応できる。
ただ技量都合で車体への加工に不安がありTNカプラーへの細工に落ち着いた。
細工箇所は極小だがこの僅かな加工が車体との接触を防いでくれる。
狙い通り動力ユニットは車体にしっかりと嵌合された。


黒色化したウエイト。

TOMYTEC製動力ユニットはウエイトが銀色のままで車外からかなり目立つ。
モハ3591(3592F-1)で試行したマッキーによるウエイト黒色化も併せて行った。
TOMYTEC製品はある程度の編成を有しているが大半は銀色のウエイトで存置されている。
今後順次黒色化を図る予定である。




TNカプラー化されたモハ1031。

TNカプラーSPからTNカプラーへ格下げされたため扱い難い面も顔を出した。
復心力が弱く連結時にはカプラーの向きを調整しなければならない。
更に車体中央寄への張力が全く無く連結器が下垂気味となるのが弱点と言えよう。
この弱点も組成してしまえば気にならないのが幸いである。
なおTOMYTEC製1000形先頭部は全車TNカプラーSPを採用しているがこの点に変更は無い。




モハ1031(ウエイト黒色化)。

TNカプラーへの交換を終えモハ1031が竣工した。
連結性能は下がったものの4両編成では心配ないと思われる。
予備の増えたTNカプラーだが大幅に余裕がある訳ではない。
今後TNカプラーSPへ再交換される可能性もある。
その際はカバー単独で整形するためジャンパ連結器を失う事例は発生しないだろう。

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