試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR103系習志野電車区337F [Mc69] 6+4編成 (クハ103-374 車両振替,前照灯照度向上試行,ベンチレーター統一)

2017-10-08 21:41:31 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
2社集約。

グリーンマックス製103系を中心とするラシ337Fb(ラシ337F-3,ラシ337F-4)が再出場した。
金属ワッシャー式車体高嵩上を施したグリーンマックス製103系の竣工後は他編成の改修入場へ移行した。
そのためTOMIX製旧製品クハ103-373の車両振替は先送りされ暫定出場のまま推移していた。




JR103系ラシ337F (1989/2,1989/3)。
ラシ337F-3:Mc69-M'177-T142-M149-M'280-T'c576+Tc373-M46-M'46-Tc374
ラシ337F-4:(Mc69-M'177-T142-M149-M'280-)Tc774(+Tc373-M46-M'46-Tc374)。
※クハ103-374 車両振替。

グリーンマックス製103系の1エンド側車体高嵩上はツヌ301F-1,ツヌ316F-1,ラシ319F,ラシ335F-3まで進んでいる。
クハ103-105,クハ103-106(ツヌ316F-1)竣工までは車体高嵩上施工が優先項目だった。
ところがラシ319Fでクハ103-463,クハ103-728の車体更新が加わり改修入場が先行している。
この間にクハ103-373の車両振替種車へ充当予定だった元クハ103-278(元ミツ6F)が廃車された。
種車が消滅し一時は車両振替自体が危ぶまれた。
しかしその後の車体更新や廃車によりクハ103-780(ラシ305F-2)で振替可能になった。
暫定出場だったラシ337FbはようやくKATO製クハ103-374が竣工し本出場を迎えている。




クハ103-374(ラシ337F-3:車両振替)。

ラシ337F(Mc69)はTOMIX製High-Grade製品の同一仕様(ラシ337Fa)が在籍している。
自家塗装車が大半を占めていたラシ337Fbは変則組成編成ながらラシ337Fa出場で格付けが下がった。
KATO製クハ103-373はクハ103-780を種車に起用したため全車自家塗装車に変わった。
塗装状態は更に悪くなった一方グリーンマックス製モハ102-46との連結部で生じていた車体高差が解消されている。
ラシ337Faが在籍する以上その扱いは変わらない。
その代わり各種試作等はクハ103-576(ラシ337F-3)を中心にラシ337Fbを活用している。
銀河モデルマウントTNカプラーSP擬もクハ103-774(ラシ337F-4)で試験採用に至った。
今後も本来とは異なる目的で存続させる方向である。
なおクハ103-780が改番消滅したためラシ305F-2を正式に廃止した。
但し復活が前提で編成管理番号[ラシ305F-2]は欠番とする。


さよならラシ305F-2 (2000/4)。

当初ラシ337Fbはグリーンマックス製,TOMIX製旧製品の2社体制で出場した。
所有編成では初期出場に該当しあらゆる面で見劣りする箇所が目立っている。
このうちTOMIX製クハ103形(旧製品)は全て青緑1号の余剰車を掻き集め塗装変更を行った。
しかし雨樋部のマスキングに失敗する等塗装状態が酷過ぎた。
先ずクハ103-374をジャンク車両のTOMIX製クハ103形旧製品(黄色5号)で車体更新した。
旧クハ103-374はクハ103-373へ改番し捻出された旧クハ103-373でクハ103-774を廃車している。


初出場当時のラシ337F-3。

この玉突き振替でも見附は余り改善されなかった。
クハ103-774へ改番された旧クハ103-373も車体整形失敗を隠す程度に留まっている。
後のKATO製クハ103形高運転台ATC車の車体更新,車体振替進行によりクハ103形(塗装変更車)の保留車が生じた。
そこで順次TOMIX製クハ103形旧製品をKATO製クハ103形で置き換る方向に梶を切った。
車両振替の皮切りはクハ103-774とした。
TOMIX製クハ103-774の状態が非常に悪く元クハ103-773(元ラシ333F)を充当し置き換えた。


クハ103-774(ラシ337F-4)。


クハ103-373(ラシ337F-3)。

銀河モデルマウントTNカプラーSP擬の連結性能確認後にクハ103-373の車両振替を実施している。
今回クハ103-374の竣工によりラシ337Fbはグリーンマックス製,KATO製の2社体制に変わった。
塗装状態は別として編成単位ではかなり纏まったと思える。
ベンチレーターはクハ103-774振替時からグリーンマックス製への交換を開始し全車統一された。
銀河モデルマウントTNカプラーSP擬も良好な成績を収めており一応の終着点に達したと言える。


ラシ334F,ラシ337F-3 (車体更新車,車両振替車)。

JR化直後をプロトタイプにした編成は数多くが在籍している。
比較的編成が整っていた習志野区103系の個性を強めたのはラシ331F以降の転入編成だと考えている。
不運な事故も重なりミツ6Fまで現れる等JR黎明期の103系は雑然としていた。
プロトタイプを一癖ある編成に絞っていた当時はJR仕様を出来るだけ1993年10月までとする仕切りを設けていた。
これが災いしクハ103形高運転台ATC車の塗装変更車が大幅に増加し現在の車体更新まで尾を引いている。
ラシ334Fはクハ103-295,クハ103-296が車体更新済で外観の整う編成である。
サハ103-49,サハ103-50はKATO製一般形モハ102-228(黄色5号)をサハ103形へ編入した。
同じくKATO製一般形のモハ103-43+モハ102-43も二度に渡る塗装で中期竣工車にしては珍しく状態が良い。
組成都合で今後も塗装変更車のまま残存するラシ337Fbとは対照的な編成となった。


ラシ337F-3サイドビュー(クモハ103-69)。

ラシ337Fbのグリーンマックス製103系は1エンド側車体高嵩上の試作車に起用された。
中間車はTR-200床板の遊びが大きくモハ103-198+モハ102-353(ラシ319F)から台枠にスペーサーを追設している。
クハ103-374竣工後にモハ103-46+モハ102-46,モハ102-177用TR-200床板へのスペーサー取付を行った。
KATO製床板装着車のモハ103-149+モハ102-280,サハ103-142が組み込まれるため各連結面間隔は揃わないままである。
クハ103-576,クハ103-373,クハ103-774の運転台側はTNカプラーSP系で抜本的な解消は考えていない。


モハ102-46+クハ103-374 (モハ102-46 床板スペーサー追設)。

ラシ337Fbはグリーンマックス製103系の試作編成でもある。
各種試験への重用は出場時からの宿命だったかもしれない。
現時点では新たな細工は浮かんでおらず暫くは落ち着くだろう。