小さな 虫の ものがたり・・・
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クダマキモドキの仔
ヒシバッタ

Nikon D7000 AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G(IF) Lightroom (2012/03 東京都)

フキの葉上のハチを狙っていたら、どこからか、ぴよんと飛んできた。葉上のハチを追い払ってしまった。5〜6ミリのバッタ、上から見ると菱形に見える。──だから、ヒシバッタと呼ばれる。
薄茶と焦げ茶のギザギザ模様は、どこから見ても模様も隠蔽色(いんぺいしょく)、地面に降りるともう見付からない。旧帝国陸軍のお粗末なタンク──むかしは戦車のことをタンクと云った──に見える。あんなオモチャでよく戦争を始めたものだ。
ヒシバッタの翅は短いので飛べないらしい。跳躍力は抜群で、後ろ肢でぴよんと跳ねる。どこにでも生息しているのだが、豆粒ほどの大きさだし、隠蔽色のお陰で見つけられない。ヒシバッタはいくつかの種がいて、ハネナガヒシバッタというのもいるが、分類はむずかしい。
クビキリギスの春

Nikon D7000 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G Lightroom (2012/03 東京都)

越冬していたクビキリギス、暖かくなってきたので動き出したらしい。触角を除くと4センチぐらい。ひさびさにの大型昆虫である。口が赤いことが、この虫の特徴である。
クビキリギスには緑色型と褐色型がある。住む場所は草むら、夏の草むらはグリーン、越冬中の草むらは褐色である。どちらの色になるのかは誰がきめる? 季節によって色替わりするのは? 気温がそうさせるのか? 日照時間がきめるのか?
正解は、終齢幼虫のときの「湿度」によって、その体色が決定される──といわれている。夏場の草むらは湿度が高い。このときはグリーンの個体として羽化する。秋から冬に向かって湿度が低くなる。褐色型が羽化してきて越冬する。
クビキリギスはじぶんの体の色を知っている。隠蔽擬態である。だから、枯れ色の冬には褐色で過ごす。冬の次は春、次の世代はグリーンの子が生まれる。
越冬バッタは寒いと泣いた

・Nikon D7000 +60mmF/2.8D macro ・(2012/01 東京都)

ほとんどのバッタは卵越冬であるのに、ツチイナゴは成虫で冬を越すバッタである。あまりの寒さに涙目になった──わけではなく、もともと目の下に黒い線があるバッタである。夏の終わり頃には、親ゆずりの涙目の、グリーンの仔虫が見つかことでもわかる。
体色が枯れたススキの葉と似ていて──似せていて──わかりにくい。茶色いのは越冬する虫の定番だから仕方がない。近づくと葉の裏にくるりと隠れる。大きな体だから葉っぱ一枚では無理。──隠しきれない。
成虫で冬を越すバッタはこのツチイナゴだけである。しかし、耐寒能力はそれほどでもない。陽の当たる暖かい環境でじっと春を待っている。暖冬ならいいが、寒さが厳しい冬には、冬を越せずに死んでしまうこともある。バッタのためにも、春よ早く来い・・・
おかめこおろぎ

・Nikon D7000 +60mm F2.8G macro ・(2011/11 東京都)

・Nikon D7000 +60mm F2.8G macro ・(2011/11 東京都)
コオロギを写したのだが、はて、名前をどう付けようかと悩んでいた。大きさは、よく憶えていないが13ミリぐらい。コオロギといえば、みんな同じにみえてしまう。その程度なのだから仕方がない。
『ご近所の小さな生き物たち』で芹が谷に住んでいるコオロギをみつけた。これと似ている。たぶんこれだ。オスというところは、まったく同じ。ここでは「ハラオカメコオロギ」と命名されている。こちらのコオロギも、同じ名前にしてしまおう。
オカメコオロギと言っても、原や森や田んぼと3種もいて棲み分けているらしい。すなわち「ハラオカメ」「モリオカメ」「タンボオカメ」である。これらのうちのどれかなんだが、原っぱにいたのだからハラオカメコオロギでいいだろう。
オカメコオロギというのは「おかめ・ひょっとこ」の「おかめ」である。オスの顔が扁平で、前に倒れて―前に傾斜して―いるのが特徴だという。正面から見たときの下ぶくれの顔が「おかめ」の名の由来だそうだ。横顔が名付けの決め手になった。
写した場所が少し不自然だが、気にすることもない。問題にはならないだろう。真上からと横からうつした。そして「おかめこおろぎ」と同定した。

・顔が前傾していることがわかる―名前を「おかめ」にきめた理由はこれ―

・冷蔵庫の「おかめ納豆」の包装紙から借用した「おかめ」―
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